キノの旅VII-the Beautiful World- 時雨沢恵一

キノの旅〈7〉the Beautiful World 作:時雨沢恵一 イラスト:黒星紅白 (電撃文庫)

キノの旅〈7〉the Beautiful World ISBN : 4-8402-2386-6 発行年月 : 2003.6

本音と建前
(ここでやっとリアルタイムに新刊を買うことができました。嬉。)

  生きていると 悲しい
生きていることは 悲しくない
   -I am alive. –

プロローグ 「何かをするために・b」 -life goes on. b-

迷ってるキノ。どんな人でも迷うことはあるんだねぇ。

第一話 「迷惑な国」 -Leave Only Footsteps!-

キノが初めて「五日から十日」の滞在を求めた国です。ちょっとびっくりします。
その種明かしは「土地を踏み荒らして移動する国」に入国して「山間の平野をすべて塞いでいる国」の入国関税(森の人)を払わずに向こうの平野に抜けること。
「移動する国」は圧倒的な軍事力を持っていて、見事に「通せんぼの国」を突破してくれます。畑と一軒の家とサイロを踏み潰して。
 その家のおばあさんは関税をふんだくっているわけでもないのに住むところがなくなっちゃってホントにかわいそう。ちゃんと生活保障してあげてね「通せんぼの国」。
にしても、一つの国にキノが属してたらピンチになるたびにヒーローになってるような気がするな。

第二話 「ある愛の国」 -Stray King-

師匠とその弟子の話。今回は絵本風ではありません。その代わり師匠のガンアクションもありません。師匠はやっぱりがっぽり儲けて、ひとりの王様が幸せになったみたいだから平和な話だなぁ。

第三話 「川原にて」 -Intermisson-

シズと陸の話。バギーとの馴れ初めが語られます。戦場からかっぱらって来たから「強襲用のバギー」に乗ってたんですねー。にしても陸と国から逃げてきたんだと思ってたら「バギーに乗ったシズ」に陸が合流したんだな。陸との馴れ初めも気になります。
陸も「死ぬべきところで死ねなかった」んだろうか? (どんな犬や)

第四話 「冬の話」 -D-

宗教的理由の為に「治療行為」が禁止されている国で次の春まで「異教徒」として安楽死の仕事を請け負うキノ。そこに新たな異教徒がやってきた。その人が「仕事」に向かった次の日からキノには仕事がなくなった。

D……doctor, Death, いろいろあるなぁ。
でもここは料理下手なキノに萌え! 「人を喰った話」での鮮やかな手さばきはなんなんだ……だんだん上手くなるんだよねぇ? (笑)

第五話 「森の中のお茶会の話」 -Thank You-

師匠と弟子の話。今度は絵本調です。森の中でおじいさんにお茶会に招かれた師匠。温和そうな老夫婦の正体は!

Thank Youって「!」が付かないと物悲しいなぁ。と思うのはこの話を読んだ後だからか。
しかしここは、幽霊にビビリながら顔色変えずに銃をぶっ放す師匠萌え。(オイ!)

第六話 「嘘つき達の国」 -Waiting For You-

革命軍主要メンバーの警察官と王女の悲恋。でも今はみんな幸せ。
みんな優しい嘘つき。そしてみんな騙されてる。

ウソップ思い出したなぁ……
トランスにも似てるかもしれない。「私の愛する人は精神を病んでいます。ですが、私は、とても幸福です。」
……あの芝居は全員病んでるからなんだかなぁ、だけど。

エピローグ 「何かをするために・a」 -life goes on. a-

長っ!
いやいや、そうじゃなくて。
ここで初めて「旅人キノ」が誕生しました。
エピローグ・プロローグで別人です。ちょっとやられたなぁ。
しかし、キノは出立する時どうやってカノンかっぱらったんだろう。

他刊の感想
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 記憶の国 旅人の話

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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