動物のお医者さん 佐々木倫子
動物のお医者さん (1) 作:佐々木倫子 (花とゆめコミックス全12巻 または白泉社文庫全8巻)
マンガも書かなきゃなぁ、と慌てた結果、超定番でお茶を濁します。
花とゆめ黄金時代の遺産。シベリアンハスキーブームの火付け役。
北海道大学理IIIを超難関校に押し上げた恐るべきヒット作。
獣医学部の話なんで実は「動物のお医者さん見習いじゃないのか?」とか思ってたことは秘密です。
去年はドラマにもなりましたね。始まる前のCMで、満面の笑顔を浮かべる吉沢悠に「おいおい大丈夫か?! ハムテルはそんなに笑わねぇよ!」とつっこんだもんでしたが、いざ始まると楽しく観ることができました。チョビのサイズがちょっと小さいかなぁと思うけどでも顔が本当にそっくりで、声が朴ろみさんだったんだよ!! (そこかよ)
恋愛要素などは皆無で、(笑) 変わった人がいっぱいで、動物たちが表情豊かで。疲れた夜などでもクスッと笑える。紛れもない癒し系。動物者にありがちなお涙ちょうだいもなく、誰も死にません。さっぱりした絵柄なので男性にも安心してお薦めできます。
ハムテルとかキミテルとか呼ばれてるけど本名はまさき、の主人公は全然笑いはしませんが、落ち着いていて丁寧な言葉遣いで冷静につっこみを入れるちょっとおとぼけさんですし、ねずみが大嫌いな二階堂は元気いっぱいの弟妹たちからも逃げ回っていますし、西根家最強の生き物はひよこ時代に死にかけて甘やかされたためにとんでもない乱暴者になってしまったひよちゃんだし、他人に厳しく自分に甘いおばあさんはわりとどんな環境でも生きていけそうだし、アフリカ大好き漆原教授は人に迷惑をかけまくりだけどいざというときには役に立たないこともないし、お馬さん大好きジェントルマン菅原教授は一生漆原教授のお守りから抜け出せなさそうだし。
きっと、今でも北海道のどこかの動物病院で、彼らは相変わらずさまざまな動物たちと少しタイヘンでかなり面白い生活を送っているような気がするのです。
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