敷居の住人 志村貴子
敷居の住人 全7巻 志村貴子 (BEAM COMIX)
とても日常なマンガ。全然普通じゃないのに漂う空気感。
主人公髪の毛緑だし、始まっていきなり主人公のそっくりさんに会って学校行ったらそいつが担任だし、映画館で赤毛のロン毛男に名前聞かれたと思ったらそいつが実の父親だし、アブノーマルな大事件が次々と起こってるのに日常的にさらっと描かれていて、これはもう力量とかではなく作者さんのセンスなんでしょう。このダラダラ感がやみつきー。
「なんで『敷居の住人』っていうタイトルなの?」と聞いたら「敷居の上にいる=どっちつかずでフラフラしているという意味じゃないか」という回答を頂きました。なるほど、そりゃぁ敷居に住んでたら落ち着かないねぇ。
アイドル目指してみたり家出してみたりぬいぐるみコンテストに応募してみたり。
彼氏になってみたりいい人になってみたり。
学校に縛られてない感じがすごくいい。メインキャラクターも学校違ったり通ってなかったり。
多分担任は親戚なんじゃないかと思いますが……最後まで説明はされなかった。
担任は中学の先生だけど、高校になってもクラス会しまくりだしメインメンバーの一人が片思いしてるだけにメインのまま。つーかあんたらクラス会しすぎだろう(笑)
ラストも、高校を卒業した主人公は進学することもなく就職するわけでもなく、さらっと終わられてしまいました。ヤツラはヤツラのまま、日常を生きていくんだろうなぁ。
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