翼を持つ者 高屋奈月
翼を持つ者 作:高屋奈月 花とゆめコミックス 全6巻 または文庫版全3巻
たくさんの戦争のあと、荒廃に抱かれた22世紀末の地球。主人公寿はみなしごであるため名字を持たない「名無し」。生きていくために盗賊をするしかなかった。この世界には「翼」と呼ばれる伝説がある。幾千もの光を放った翼が現れ、その町に住む人全ての願いを叶えいずこかに消えてしまったのだという。寿はそんなもの信じてはいないけど、なぜか寿が好きだと抜かして付いてくる元軍人擂文と職探しの旅に。「翼」を探している盗賊抄華やレジスタンスのヤン、仲間たちとの翼をめぐる物語。
「フルーツバスケット」の前作。
『ちょっと抜けているけど純粋でまっすぐな女の子』が苦手な人には、高屋奈月全般をお勧めできないのかもしれません。連載モノはどの物語も主人公そんな感じ。そして説教くさいのも特徴。きっと作者はこんな人たちを優しく見守ってアドバイスしてあげられる人なんだろうなぁと思います。
擂文と寿はラブラブではあるんだけど、寿があまりにもまっすぐ、というか流されてる? 擂文がありえない人格? なので、(要するに現実味がないのか?)私は大丈夫だった。ああ、私ラブストーリーダメな人なんですよ。日常でラブラブされるともうダメです。ドラマもあまり見ないほうです。退魔物だったりしてそのついでに……とかなら大丈夫なんですが。
もうなにが一番好きって、番外編の「暗黒姫」! (←それ上に書いてあるコミックスに入ってないよ……) 短編集「僕が唄うと君は笑うから」収録。このギャグ最高です。ドラマCDもありますが、あれはねぇ……死んでるはずの人が生き返ってるから……いや、でも豪華キャストですし面白いですよ。
幻影夢想といい翼といい、怒涛のクライマックスを迎えます。
きっとフルバも大どんでん返しが待ってると思いますよ。わくわく。
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