アビエイター

アビエイター 通常版 [DVD]

大富豪ハワード・ヒューズの栄光と狂気。切り取られた時代は1927年から47年。映画と飛行機に駆けた人生。そのタイトルどおり彼は世界最速記録も世界一周最短記録も世界最大の飛行機のテスト飛行もやり遂げる。唯一叶えられなかった一番の夢だったハズのゴルフも、キャサリン・ヘップバーンとのデートに使われていてニヤリ。

印象としてはハワード・ヒューズ、ジャズエイジの雰囲気そのままの人。
散乱するストロボ電球、ムード盛り上げるジャズ、横にいるのはマイペースで勝ち気な女優達、ああもう大好きだよこの時代!
WWIの航空戦を撮るための複葉機私空軍から現世界一のA380より全幅は大きいH-4ハーキュリーズまでえらいいろいろ飛行機出てきてすげえー! やっぱスクリーンで観る偵察機「XF-11」の不時着失敗場面とか迫力が違いますよ! CGだけど。

狂気の部分は「強迫神経症」。のっけから「QUARANTINE」(隔離)という言葉が強調される。「青写真を全部出せ」を繰り返し呟く場面はレオナルド・ディカプリオのアドリブだったとか。後半、潔癖症のために部屋から一歩も出られなくなったヒューズを助けに来てくれたのは出てくる恋人の中では一番うまくいってなかったように見えたエヴァ・ガードナー。そして出て行った公聴会では見事に議員をやりこめる。このパワーがすごいなぁ。反対に、潔癖症でなかったらここまではやれなかったんだろう。全く切り替えのはっきりした人。
んでも、映画と飛行機と神経症、どれも中途半端になってしまった感も拭えない。

「ジャズシンガー」が一部だけ出てきてすんごいビックリした。ますますジャズシンガーが見たくなったよチクショウ! お楽しみはこれからか! そしてこのトーキーを見たヒューズは撮影の終えていた「地獄の天使」をトーキーに撮り直します。
……こうなってくると「地獄の天使」も「暗黒街の顔役」も観たい! (のせられてるのせられてる)

そしててっきりラスベガスのホテル最上階に隠棲するまでやるのかと思ったら唐突に終わった。テンポは悪くないんだと思うんだが、後半をちょっとミステリー仕立てにしてくれるともっと盛り上がったのではないかという感もあり。
その結果が有名なヒューズを描いているのに、狂気を色濃く覗かせながらも47年で終わったのはほっとした。それ以上やられると辛くなる予感。マーティン・スコセッシだしねぇ。

で、パンフレット買おうとしたら「コナン君ですね?」と聞かれた。確かに初日だったしアビエイターのほうがすいてたと思うけどあんまりだよーお姉さーん。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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