七姫物語 第三章 姫影交差 高野和
七姫物語 (第3章) 作:高野和 イラスト:尾谷おさむ(電撃文庫)
ISBN : 4-8402-3045-5 発行年月 : 2005.5
なっなっひめっ! なっなっひめっ!
今回も尾谷さんのイラストが素敵すぎます。特に扉絵。色もバランスも素敵ですー。こっちのほうが表紙より好きだけど、インパクトとしては表紙絵に軍配が上がるのでしょうねぇ。柔らかで落ち着いていてほっとする絵です。
まぁそれだけじゃなくて、なーんの話の進展もなかったような(気がする)前回とは違いまして今回はなんと残る六姫勢ぞろいしちゃったりなんかして。
三宮の常盤姫がかなりせっぱ詰まっちゃってるんですな。商都ツヅミとの同盟がなくなると干上がっちゃう山間の町で。でも七宮も攻められたからには応戦しないでいけるはずもなく。
とかなんとかやってると、戦いが始まりそうだからってんで開戦阻止のため姫宮集結。
二宮や双子宮なんかはかんなり「綺麗事言いやがってむかつくー!」とか思っちゃったりしましたが、黒い帽子のあの人がニラミ効かせてくれたおかげでなんか胸のつかえがおりましたよ。
この物語のいいところはきったなーい政治闘争をお付きの人が全部やっちゃってくれるところですな。姫宮には傷はつかない。それを良としないのが一宮の黒曜姫で、自分で動くし、でも妹宮の立場を責めるでもなく、シンセンを守るために影に表に活躍して。かっこいいなぁ。
せっぱつまっちゃってる三宮には例の絵描きがいっちゃってるもんで、それがコミカルに動いて深刻さを紛らわしてくれてるし。
そしてラストの三宮・七宮のゴタゴタが下々で処理される頃、常盤姫と空澄姫の会見ではちゃんと、まったりな雰囲気が戻ってきている。ああいいなぁ、血なまぐさくなくて。今後そうなるのかもしれないけど。
今の所一番の年下空澄姫ですが、単なる傀儡でもなく一人立ちしてくれることを期待します。琥珀姫も早く東和に帰ってこれるといいねぇ。
えーっと、分けわかんなくなってきそうなのでメモ。
一宮 黒曜姫 シンセン
二宮 翡翠姫 スズマ 真都同盟
三宮 常盤姫 ナツメ 鉄鉱山 シドウ将軍
四宮 琥珀姫 ツヅミ 一葉・四葉
五宮 浅葱姫 クラセ
六宮 萌黄姫 マキセ サイ家
七宮 空澄姫 カセン トエル・タウ テン・フオウ
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