奇蹟の表現 結城充考

奇蹟の表現 作:結城光考 イラスト:KEI (電撃文庫)

奇蹟の表現 (電撃文庫)

かつて小さな組をまとめていたシマは、妻と娘と身体をなくし猪型のサイボーグとして生きていた。金が尽きた頃、働き始めた場所はお人よしの院長のいる修道院。かつて子供が攫われ帰って来ないという事件のあった附属の児童養護施設の門番をはじめた。

2巻が出た頃に1巻感想。
んー、面白かった。ハードボイルドだね。マフィアだね。日本みたいだから一応暴力団か。サイボーグはあるわクローンはいるわで未来らしいんだけど。キリスト教も17世紀も出てくるからパラレルでもないみたい。
ファンタジーなのに宗教を前面に出して書かれているストーリーには参った。できるんだなあこんなこと。認識を改めねば。整合性はあったと思う。私がキリスト教に疎いだけかもしれないけど。
うん、高畑京一郎の言うとおり、レオンぽいな。あんな感傷はないけれど。
成田の感想にはやられた気がする。かっこいいんだよぉぉ!
そう、猪型のサイボーグ、ジャン・レノに負けないくらいカッコいいんだよ。罪を背負った男なんだよ。そして奇蹟を起こせる男なんだよ。
口絵見た限りではミクニが老齢の整備士兼アドバイザーみたいに見えたんだけど立場は逆だった。それでもいいキャラクターだけどね。シマをボスと呼んで慕ってくる子分みたいな情報屋。
でも構成がなぁ、「これで終わりか?!」と驚いたところで最後の戦いが始まって、「ページ数こんだけしかないわよ?」とまた驚いて、そのわりにはすっと解決して。
悪役もうちょっと気張れやぁああ! とは思ったけどこれはこれで綺麗にまとまってるのかなぁと。
イラストも色が黄みがかってて好きだ。
裏表紙のひとコマ漫画がかわいすぎるわよー。(本文中の一場面)
これ気に入った人はちょっと読んでみて損はないかと思います。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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