最後の夏に見上げた空は 住本優

最後の夏に見上げた空は 作:住本優 イラスト:おおきぼん太(電撃文庫)

最後の夏に見上げた空は

17歳で死ぬ運命にある、平和な時代に残った戦争時代の遺物、遺伝子強化兵。
その上記憶を失って目覚めた少女、小谷。その遺伝子強化兵が集められた町で、高校教師の名門と二人で暮らしながら高校生活を送る。その高校もちょっとわけありで。
手堅くまとまった物語ですねぇ。雰囲気大好きさ。
最後の時は、まだ先だけど。

狙い済ました設定ではあるけども、しっくり来てる。そこに流れる暖かい日常も。
自信がないのかあやまりまくる小谷のキャラクターも。ぶっきらぼうな名門もありがちで。いやそこはベタだからベタであればあるほど型ハマリではあるけどなんか好き。LOVEだねー。漫才な人たちもいるし。そういえばなんで敬介のイラストがないんですか!(そこかよ)

時計のエピソードがいいね。どっちも。「時間」の流れ方がよいね。
こんな設定はあるけど、普通の高校生と生活は同じなんだ。何の特別なこともない。ちょっとしたテロリスト、菜摘が言うように。

そうなんだよな、そんなに冷静でいられるもんかな。いやあ、もがいても仕方ないだろうから悟って暮らすしかないだろうけども。
そして2・3、伏せられた謎が気になるよね。てっきりそこは消化してくれると思っていたのに。こういうのは一気にやってくれないと細かいこと忘れるよ? (だめじゃん)

この始まりとなった、hpSPECIAL掲載の短編大賞最終選考作もとっても読みたくなりました。主人公もストーリーも舞台も違うらしいよ?

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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