紅の豚

紅の豚 [DVD]

飛行艇! 1930年代! いいねいいね。(あれ? 20年代? でもフィオの工場が経営ヤバイのは『世界恐慌ってやつか』って言ってたよね?)
第一次大戦の英雄にして心に傷を持ち豚になった飛行艇乗りが空賊相手の賞金狩りをしつつ、女とキザにスタイリッシュに自分勝手に生きる。コレが恐ろしくカッコよくて、……なんてのは私が語るまでもなく。優しくて人望があって、いいなぁ。

舞台は美しい地中海。音楽を彩るのはシャンソン。元戦友の恋人でパブの主人のジーナと大人の恋。かと思いきやでてきた飛行艇メカニック少女。いやー、宮崎アニメだね。……どっちかにしたほうがいいんじゃ?

そして実はポルコ以上にかっこいいのが職人のおばちゃんたち。世界恐慌で街の男性は出稼ぎに出て行ってしまっていて、ポルコの飛行艇の修理を作業してくれるのはおばちゃんたちなのです。

テスト飛行なしで河から飛び立つ場面や空中戦は大迫力で、でも最後は拳固で勝負で、時にコメディータッチで。「飛べない豚はただの豚だ」なんです。男のロマン満喫。でもストーリーは薄め。

宮崎駿が本当に伝えたいところはそこじゃないんだろうが。さくらんぼの実る頃だし加藤登紀子だし、「個人的な映画を作ってしまった」と明言するほどだから。
観る時には思いっきり楽しんで、ファシストだの「軽薄な赤」だの考えるのは夜寝るときだけでいい。

最初の空賊はなんでガキ人質に取るんだよ! うっとおしくて操りにくいだけじゃないかよ! 「飛行艇だから沈まないの!」には笑ったが。
観客がいるところにも容赦なく撃ってくるカーチスはどうかと思う。
フランス版はジャン・レノなのか! 観たところで理解できないだろうけど気になる。
いやあでも、豚になったのが顔だけでよかったね。豚の指になったら飛行艇運転できないもんね。(その前にダンディーどころじゃなくなるよ)

Facebook にシェア
Pocket
[`friendfeed` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

  1. コメントはありません。

  1. トラックバックはありません。

about

ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

アーカイブ

profile

Go To Top

- Rental Orbit Space -