赤・黒 ルージュ ノワール 池袋ウエストゲートパーク外伝 石田衣良

ルージュ・ノワール 赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝 (徳間文庫) 作:石田衣良(徳間書店・徳間文庫)

ルージュ・ノワール 赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝 (徳間文庫) ISBN : 4-19-861308-7 発行年月 : 2001.2

犯罪小説。長編。三人称。でも探偵。
池袋署長にコネはない30代。でもサルの相棒なのでタカシに会うことはできた。
映像ディレクターなので視覚をフレームで捕らえる。そのうちの何枚かは記憶として残る。
バカラ狂い。失敗したら業務上横領犯になり、日高クリエイティブの下働きになる。
勝負に出ない場合も日高に借金5千万。

その小峰が勝負を伝説張り師とルーレットに託す。一か八かの運命はrouge ou noir.

犯罪小説だけに本編にはないスリル満点。本編でおなじみのサルがこんなに頼もしいとは思いませんでした。やっぱこのシリーズの最大の特徴は魅力的なキャラクターですな。自分に負い目のある主人公に、ギャンブルで借金を背負って狂言強盗を働いた男に「最後までついていく」という彼女。
Gボーイズの人海戦術が使えない小峰に使えるのは頭の回転と、マコトにはあまり縁がない女の執念。個人的なトラブル解決にちょっとキングの力を借りたけど。
マコトの語り口である体言止めはなくって、改行も控えめ。IWGP初心者にも読みやすいのではないでしょうか。

「池袋」の街の怖さが露骨に現れてましたね。
ちょっと忘れてた感覚。だってマコトはコネありすぎだから何やってもどうにかなりそうだし。にしても小峰が映画にしようとしてたのはマコトの本じゃないのかな。そしてキングがその主人公はタカシじゃないのかな。だとしたらモデルに会っちゃったんだね。そりゃホンモノ使いたくなるわなー。

そしてクラシックのかわりにザクザク出てきたのは映画。しかも30年代いっぱい。犯罪映画もいっぱい。名前聞くだけでわくわくするねぇ。スカーフェイスみたいなぁ。

ラストもカッコよかったし、外伝じゃなくても長編が読みたくなってきました。
実現しないかなぁ。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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