魍魎の匣 京極夏彦
魍魎の匣 作:京極夏彦 (講談社ノベルス)
怖い話だねぇ。
ちっとも進まなかった。確実に勘繰郎分ぐらいは読んでるのにまだサイコロ上下なんて余裕に見えるページ数が残ってんだもん!(なにゆえ例えが全部維新か) 細かいいろんなことは気がついたりもしたけど、京極堂が話しはじめてだいぶたつのにどう考えても残りページの厚みは5%切ってるのにまだ全貌がわかんないんだもん! (それは想像力とかミステリ経験とかの問題じゃ?) 陰惨さとかも含め姑獲鳥のほうが読みやすかった。多分。
そして映画化はさらに難しいんじゃないだろうか。CG発達しないとできないわねぇ。発達してもお金掛けてくれなきゃチャチくなるよ? 綺麗に動かれても気持ち悪いと思うけどさ。
まさに狂気の物語。しかし、隙間を埋めていく快感って部分だけはちょっとわかる。(デフラグの詳細画面眺めるの大好き)でもえんぴつが減っていく様子を努力成果として観察するのも好きだったのでそこは埋めたいとは思わなかった。
多視点で謎が重なっていく様はわくわくしました。ちょっと頭のメモリが心配になったけど。
そしてやっぱり時代がなぁ。このネタするなら現代のほうがよいのでは? 確かに「軍部のパトロン」ってのは戦後じゃないとできないネタだけど、技術がそんなに発達してたとはどうしても思えなくてねぇ。
アレが突発的なものだったってことは、結局あの宗教は何のためのものだったの? 下僕にしたいだけ?
それでも「ああ、アレはコレが元ネタだったのね」と思うものはたくさんあって、古典な香りを嗅ぎ取ってしまいました。知識増やしたいねぇ。
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