ダーク・バイオレッツ4 死者の果実 三上延
ダーク・バイオレッツ〈4〉死者の果実 作:三上延 イラスト:GASHIN(電撃文庫)
口絵カッコイイー。文字なしだけど見ごたえあります。やっぱGASHINさん上手いわ。
今回は常世の木が生えました。「とこよのいと」の意味もわかりましたよー。
文化祭で大騒動。紫の耳の千紗の高校違うからイベントないと行動できないもんなぁ。
ページが進んでも明良たちがぜんぜん気づかないので解決するのかドキドキしましたよ。柊美の体調も悪化するばかりで、バッドエンドの予感がひしひしと。いやでも愛を確かめ合ってたから大きな進展だ。いや、バッドエンドだった時悲しみが深くなるだけか?
そんな中で岬と岡内のラブが大笑い。女を忘れすぎだよ岬。岡内のラブレターも大笑い。岬の片思いが募ってただけに、二人で幸せになってほしいなぁ。いいカップルだよ、それだけでもなんか救いがあります。本命カップルも苦難の道まっしぐらだし、悲恋だけじゃ辛いから。
いや岬は次巻も被害者の確率めちゃくちゃ高いんだが。岡内、明良と協力して守りまくれ!!
襟が家族に嫌われてる理由がわかんなくて気持ち悪い。
襟の何が悪かったんだろう。会いたい人に会いに行っただけなのにな。
常世はそういうところに毎回漬け込んできてヤな感じですなぁ。
彬人の襟への感情も謎のままだったし、綾花の目的は何ー!
これだけの事件なら続巻にも波及して補完されると思いたい。
今回も日本書紀を見てみた。垂仁紀九十年の春二月条。「常世国に遣わして非時香実を求めしむ」……ずばり常世の国ですか。間に合わなかったとかは九十九年の翌年の記述です。ちなみに雄略紀では宝来山で「トコヨノクニ」の訓がついてるみたいです。垂仁天皇の享年は140歳とかどっちかと言ったら神話にちかいレベルの時代ではあるのですけど、橘は続日本紀とかにもでてきてるみたいだし、氏の成立には重要な記事であるようですが深く踏み込むのはやめておこう。
あれだ、前巻の「常に橘の木に生る」はここに繋がってたんだ。アゲハチョウじゃなかったよゴメン。
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