ダーク・バイオレッツ6 常世長鳴鳥 三上延

ダーク・バイオレッツ (6) 作:三上延 イラスト:GASHIN (電撃文庫)

ダーク・バイオレッツ6

もうなんだよ、切なさ倍増続きが気になる度も倍増。でもやっぱり悲しい。
ああ切ねぇ。そんな予感はしてたけどやっぱりそうなりましたか。どっちかってーと明良の方が飛び出しそうでしたがそれはカムフラージュですか。なんだよなんだよこの巻も前半のほうはドキドキLOVEストーリーだったのに。
体調悪いときに心細くなったりするのは身にしみてるんで柊美を責める気にはならんけど、でもエピローグで明かされた菊乃さんの言葉を何で覚えてなかったかなー! 4巻でせっかく愛を確かめ合ったのにさ、そんなどん底に叩き落としてくれなくても。や、愛するが故なんですがやるせないよねー。血吐かなくなっても全然幸せじゃないのが運命ですか。
これは岡内と岬のLOVEに期待するしか……! (無駄な足掻きはやめなさい)

その他は丸谷の上司さんが話してる途中に常世の単語を混ぜ始めるのなんか、自然だなぁと思った。ありそうでこわい。ホラー映画でよくあるような。
そうなんだよホラーなんだよ。ついこの間までMissingはホラーだけどダークバイオレッツは違うよなとか思ってましたゴメンナサイ。もう万策尽きてる感がめっちゃこわい。そしてハッピーエンドじゃないのが漏れ聞こえてくる情報抜きにしてもはっきりしている予感。

えーっと、日本書紀なら結構調べられるのですが隠れキリシタン方面にシフトされてしまいましたので、じゃ、「月の沙漠」に関するリンクを。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~futakoz/versoj/v-douyou/tukinosabaku.htm
ナチュラルに「その間に歌詞なんかあったか?」と思ってたのですが、調べてみたら初耳ですよこんな歌詞。私もばーちゃんから聴いたぐらいの知識しかないからね。
たしかに寂しいメロディではあるけど、なんかほっとする曲のような気がします。

と思ったら見つけた。常世長鳴鳥。古事記に記述があるみたいです。
日本書紀と違ってどことは言いにくいのですが天岩戸だ。有名どころですね。上つ巻。天照大神がお隠れあそばして、困った八百万の神々がまず鳴かせた鳥。太陽を呼ぶとされている酉なんですな。穢れを払う声でもあるそうな。常世虫の蚕の起源に対してこれは家畜の起源の史料にもなっていると。なるほど。
ん? じゃ、いい鳥じゃない?、んだろうなぁ。文献じゃ常世虫もヘンな意味では使われてないもんなぁ。望みは絶たれたか?

ついでに山岸涼子さんの著作にも「常世長鳴鳥」というのがあるらしいです。「時じくの香(かく)の木の実」もあるらしいです。え、ど真ん中じゃないすか。ちょっと気になってきました。

他巻の感想
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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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