ZOO 乙一

ZOO 作:乙一 (集英社)

ZOO

図書館で借りたらまた帯が貼ってありました。わかった。司書の中に乙一ファンがいるな?! じゃなんで「夏と花火と私の死体」入れてくれないんだよ! (逆ギレ)

「カザリとヨーコ」でスズキさんが出てくるまでに早くも挫折しかけ、いろいろ黒かったけど何とか読みきりました。口調がファンキーなのも救いかしらね。

血液を探せ! は「いやそれよりもその血液パック常温保存してたら腐ってないか?」とツッコミを入れ、「SO-far そ・ふぁー」は事故が微妙だよ、大阪で上映禁止になったらどうしよう(5月21日から公開)とガクプルし、「冷たい森の白い家」はお母さんに涙し、「Closet」は最後の一文にビビり、「神の言葉」はなんで乙一の異能者は破滅に走るかなぁー(黒いからだろ)と一人ツッコミ、「落ちる飛行機の中で」はなんだかほんのり笑えてよかった。(いや、やっぱ死人は出てるんだけど)

カザリとヨーコは端々のヨーコの口調にニヤリとして、なんかほっとするエンディングで(それも危ない考えだろうけどまあいいや)よかった。
「陽だまりの詩」は「ああ、こんな話が書きたかったなぁ」と思った。この気持ち、久しぶり。森の中の静かな生活ってすごい憧れるのですよ。まぁアプローチもアイディアも全く違って完敗だけどな! なるほどなるほど。といった感じ。大好き。永遠に続いても、半分は感謝する気持ちが生まれるのだから、できなくなるまで続けられてもいいんじゃないかな。
「SEVEN ROOMS」は、「SO‐far そ・ふぁー」にも通じる家族愛が好き。悲しいけど切ない、これこそ乙一が目指してるという灰色乙一? 白と黒との混じり具合が感動です。いや、「SEVEN ROOMS」の方が視覚的に黒いけど。「SO‐far そ・ふぁー」の方が精神的に黒いのでなんとかあったかいような。

映画になるのは「SEVEN ROOMS」、「カザリとヨーコ」、「SO-far(そ・ふぁー)」、「陽だまりの詩」、「ZOO」の5本ですね。しかし、ZOOって映像化しちゃっていいんですか? 九相図ムービーはどうするんですか? 狂気だよなぁ。最後には持ってきてほしくないのは私だけですか? いやでも、「SEVEN ROOMS」の流れていくアレもかなりのものだけどね……。
ちょっと怖いけど行けたら観にいこう。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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