さよなら妖精 THE SEVENTH HOPE 米澤穂信

さよなら妖精 作:米澤穂信 (東京創元社ミステリフロンティア) 

さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア) ISBN : 4-488-01703-7 発行年月 : 2004.2 

ユーゴスラビアから来た少女、マーヤ。日本での2ヶ月の滞在の中で「それはなにか、哲学的な意味がありますか?」と何度となく口にした、好奇心旺盛な彼女は「お前に趣味があるとは思わなかった」と言われる主人公、 男子高校生の守屋に強烈な印象を残して帰っていった。1991年7月の祖国に。共和国の名前は告げずに。

穂信初体験。やっぱりミステリフロンティアにミステリを期待しちゃいけないと思った。ちょっとした味付け程度ですね、謎解きは。最後に仕掛けられたものより、日常に出てきた「雨が降っているのに傘を差さない男」とか「祭でもないのに餅を神社に持っていく男」とかが新鮮だったかな。

一応当時には連日ニュースを見た覚えもあり、バルカン半島が弾薬庫だったことも知ってるし、冬季オリンピックが開催されたことがあるのも知っている。あと、ピクシーのふるさとーとか、Wカップの宿敵とか。でも、こんなに詳しく旧ユーゴのこと知らないわけで。民族自決だと思ってたよなんの疑いもなく。ラスト2章の章題が「キメラの死」「美しく燃える街」となっているセンスに感動した。美しくてさみしい名前。

しかしさわやかなんだけどラストのインパクトに打ちのめされた小説でした。日常に風穴を開け、異文化の扉を開けていった異国の少女。知的な友人。ココにいちゃいけない、と誰もが思うときがあるんじゃないのかな。それがみごとに符合されてるというか。なんでも適当にこなす今的ステレオタイプな主人公だったのかな。ボーミーツガールだしなストーリーとしてもヤマとかはないけど。本の名前からしてハッピーエンドにはなりえないんだけどねー。
そう考えるとせっかく白河がフォロー入れたのに箸にもかけてもらえないセンドー哀れ。忘れたいといっているのも、愛してたからだよね。両方の存在を。

6月10日、文庫さよなら妖精にもなるそうなので、よかったらぜひ。

気になったので調べてみた。カンガルーしか知らなかったよってかそれも否定されかけてるのか。ストローとかも同じ類いじゃなかったっけ。
トランプ
明治時代、外国人がこの遊びをする際、「トランプ」と言っているのを聞き、この遊戯に使うカードや遊戯そのものと勘違いしたことから、日本では「トランプ」と呼ぶようになった。
トランプ-語源由来辞典
かぼちゃ
かぼちゃは、天文年間(1532~55年)、ポルトガル人がカンボジアの産物として日本に伝えたことから、当初「カボチャ瓜」と呼ばれ、のちに「瓜」が落ちて「カボチャ」と呼ばれるようになった。
カボチャ・南京(かぼちゃ)-語源由来辞典
カレー
カレー発祥の地、インドではカレーという料理はありません。現在、詳しい由来は解明しておらず、多くの説が溢れています。
* タミール語で「ご飯にかける汁状の料理」を意味する「カリ」が由来という説。
* ヒンズー語で「香りの良いもの」を意味する「ターカリー」が由来という説。
* ヒンズー語で「神に備える食料」を意味する「カリ・アムドウ」が由来という説。
* インド北部の古い料理名「カディ」が由来という説。
そもそもカレーとは?【自由軒オフィシャルサイト】
カンガルー
カンガルーは、J=クック(キャプテン=クック)の率いる探検隊が、オーストラリアでカンガルーの名前を先住民に聞いたところ、「カンガルー」と答えたため、その名前で呼ばれるようになった。カンガルーとは、現地語で「私は知らない」を意味し、J=クック達の誤解による命名という説が多い。しかし、元々先住民がカンガルー類を指す言葉として使っており、誤解ではなかったという説が現在では有力とされている。
カンガルー-語源由来辞典

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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