アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂幸太郎

アヒルと鴨のコインロッカー 作:伊坂幸太郎 (東京創元社ミステリフロンティア)

アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア) ISBN : 4-488-01700-2 発行年月 : 2003.11

第二五回吉川英治文学新人賞受賞作。本屋大賞三位。

二年って長いな。人は充分変貌を完遂できる。
本来、わたしはこういうストーリーの流れてきな仕掛けというか手法は嫌いなはずなんだ。反則技だと思う。でもうならざるをえない。結構呆然としている。最後の最後に明かされた題名の意味とか。「オーデュボン」のニュアンスに近いんだな。読み終わったときは穏やかな心境になったけど、その前はどんでん返しの、さらにどんでん返しを期待してしまった。河崎も、ドルジも琴美も麗子さんも椎名もみんな笑っていて欲しかった。またもや読後感は灰色といった感じ。
しかし、いつも通りの伏線の張り方・回収の仕方でパズルはとても楽しかったよ。

大学生活はこんなのではなかったけど。同じ学問を志す人(要するに趣味が同じ人)に囲まれて楽しくてしかたがなかった。履修制限ギリギリまで授業を受けた。それでも取りたいのに取れない授業がいっぱいあった。ずっと学校にいた。過去の一時期に戻れるなら、確実にあそこを希望すると思う。わたしは。

祥子が話に出てきたり、蕎麦屋ってアレか? とかラクガキ現場? と思ったぐらいでそんなに繋がってはなかったな。

たぶんチベット仏教あたりでは自殺は転生できなかった気が……。あああ。
ブータンって結構最近まで鎖国していたはずという真偽が定かでない知識があるのですが、調べてみたら英語が第一公用語みたいなことが書いてあった……。そりゃ国際社会にめっちゃなじんでるように見えるのは日本人だからか。
行ってみたいよブータン。レッサーパンダに会いたい。インドも行ってみたいけど。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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