ウィザーズ・ブレインV 賢人の庭<上> 三枝零一
ウィザーズ・ブレイン (5〔上〕) 作:三枝零一 イラスト:純珪一(電撃文庫)
ISBN : 4-8402-3043-9 発行年月 : 2005.5
新章。新しい登場人物の一人は便利屋魔法士のサクラ。黒い衣装でマザーシステムが嫌いでどの魔法も使えて無敵で、錬に似ているんだけど孤独な少女。
もう一人はロシア訛りの英語が関西弁なファクトリー生まれのロシアシティ所属、昔はひねくれてたけど今は児童施設にプレゼントを持っていったりする幻影遣いの兄ちゃん、イル。
そんな二人にそれぞれ以前の登場人物が絡み合って、また戦闘に戦闘、ややこしい話に仕上がってます。
このシリーズはイメージで読み進める癖があるのでちゃんと読み取れてるかちょっと不安。(なんじゃそりゃ) 今のとこ読み落としたことはないような気がします。
前刊同様敵と味方が両陣営に入り乱れてもうなんつーか、今度こそ無傷には終われないよね。ヘイズいないし。いやでも祐一いるからどうにかなりませんか。(ムリかも) 兄弟の振興は深め合ってもらってぜんぜんかまわないのだけれども、ディーはどう行動するだろ、あのままセラとディーが互いを思いあったまま傷つきあったまま、別れてはほしくないなあ。イルの過去はやっぱり過酷なんだけど、今のテキトーな性格が好き。
セラは賢人会議の正体を知ってしまうだろうし、切ないわね。
そんな中でほっとするのが真昼兄とサクラの素直じゃない会話でしょうか。特に真昼兄のテクニックが光っててカッコよかった。
折り込みカラーの表と裏、どっちも手を取り合っては……もらえないよね。イルが脱走したりしない限りは。続きが気になります。
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