カフェ<白銀館>物語一 危険な魅惑のアロマ 年見悟

危険な魅惑のアロマ―カフェ「白銀館」物語〈1〉 作:年見悟 イラスト:早真さとる (富士見ミステリー文庫

<危険な魅惑のアロマ―カフェ「白銀館」物語〈1〉 (富士見ミステリー文庫) ISBN : 4-8291-6177-9 発行年月 : 2002.9

++読書紀行++さん
ttp://hibiki.vis.ne.jp/bookbox/sb.cgi?search=%C7%AF%B8%AB%B8%E7
で紹介されていたので初めて知りましたが、時代物のライトノベルがあると聞けば読んでみなくては! (東京タブロイドはどうした) これは続いた様子はないし絶版っぽいけどな! それがもったいないと思うぐらいには面白かった。今回の舞台は明治三十二年でございますよ。主人公は高等小学校に通う成績一番の娘ユキ。家ではカフェを営んでおります。コーヒーに関する薀蓄も堪能できて、これはコーヒー片手に……といきたいところなんですがなかったんでコーヒーゼリー。(我が家ではなぜかこっちの方がメジャー)

コーヒー豆問屋の若旦那が殺害され、取引先である白銀館の同僚女給ケイが逮捕されてしまう。無実の罪を晴らすため、事件の謎に迫るが、といった感じ。

時代的な雰囲気含め繰り広げられる世界はとてもよいのですが、殺人事件を扱う以上誰でも殺人を犯すにはそれなりの想いがあるわけで。そこに探偵役が葛藤される流れがライトノベルっぽいのか? いかにもエゴなのに、犯人に感情移入しすぎなんじゃないかと。第二の被害者殺され損じゃんかーと思ったけど最後の手前に挿入された逸話でなんだか救われた気がしました。続いてないからアレだけど、シリーズが続いたとして探偵続けていくならユキはあまりにも優しすぎるんじゃないか。
進路的に葛藤するのは年頃ですし、お約束な感じですが。

しかしそのラストはコナンに怒られるよー。金田一少年にはよくあったパターンですけど。続編ちょっと読んでみたいけど、コーヒーはもうメインに出来るぐらいのネタはないだろうし、つらいなぁ。ミステリ捨てて雰囲気残してやってくださいよー。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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