パラサイトムーンV 水中庭園の魚 渡瀬草一郎
パラサイトムーン〈5〉水中庭園の魚 作:渡瀬草一郎 イラスト:はぎやまさかげ(電撃文庫)
甲院派と研究室の子供たちのお話第二弾。山之内派と完全に決裂して、三つ巴な様相。しかしどうにも頼りない気がする主人公陣営。真砂は今回も傷だらけだし。大丈夫だよね? 由姫助けられるよね?
表紙の子から初登場ですね。レティスマの能力者、白さんです。弓の人形作ってました。いいよねこういうの。誠二さんが何気に再登場したり。ぶっちゃけ4巻読む前は5巻の表紙の彼女が帯効果で甲院薫だと思っていたよ。泰山府君でもやるかとか深いことは考えてなかったんで。それとか口絵の裏が雅だけど、出てきてねえじゃん。(よね? アレ?)
上中下の中巻なので語ることはあまりないと思うのですが。
アレだね、エスハさんはわざと嫌われるようにしているみたいだけど実はみんなの命の恩人だよね。何しようとしてるのかは人間なんかにはわかんないのかもしれない、と思うほど謎な存在。
それと絶対の存在に感じられた甲院薫にも迷いが。己に「死」はやってくるのか、由姫の意思に振り回され続けるのか。それでこそなんか面白い。
水中庭園って舞台もすごくツボ! そりゃ竜舌魚だらけだと気持ち悪いかもしれないけど、薄い青の光に包まれた空間っていうのがすごいステキ。
ああ、あんなに研究所で追った心の傷とか仲間の絆とか掘り下げられていたのに、突然出てきた桂がいいとこ持ってきすぎでしょとか思いつつ、どうすんだろどうすんだろ、あと1巻で。法章は生き残ってますかー? ネイの登場はムリですかー? とりあえず渡瀬さんはもうちょっと改行を抑えてもいいと思う。
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