ルナティック・ムーンII 藤原祐
ルナティック・ムーン〈2〉 作:藤原祐 イラスト:椋本夏夜 (電撃文庫)
ISBN : 4-8402-2546-X 発行年月 : 2003.12
しゅ、主人公にとことん容赦がねぇー! そりゃもうばたばたと周りが。これじゃ「稀存種」である自分に嫌気がさすかもしれませんねぇ。というわけで鬱。
いやでも誰に聞いても「……読みにくい」という答えしか返ってこなかった第2巻、わりとさっくり読めてしまったのですが。その後盛り返すとの情報があったればこそ? 言葉遊びは誰かさんに鍛えられたしな! 一巻よりだいぶ増えたような気がしますよ、類似表現の反復。
一巻のラストでシオンに光を見つけたように見えたルナですが、二巻では二人はすれ違いっぱなしですねぇ。シオンは戦いの場所を現在失っていて過去乗り越えた傷に再び苦しみ、ルナはウェポンとして後方支援もままならない現状に苦しみ(この人は過去にも苦しんでるか?)、新登場人物は死んだり生き残ったり。姐さんも母代わりもダメかと思ったけど、ヒロイン側にはそこまで試練はないようです。(過去も戦士としての現実も結構な試練ではあるが)というか重要人物がヒロイン側に集中してるってことですか。
思わせぶりなセリフも黒幕の存在も明らかになって、この広げられた風呂敷がどう畳まれるのか、期待に膨らむような巻ですかね。
それでもなんだかラストはやっぱり希望を持てるような気がするのですけど。
そしてこれは一巻のときからの疑問なんだけど、ゆりかごって帰りも使えるの? それともてくてく歩いて帰るの? 後者のような気がするが、けが人も相当出るし大変ですよね。
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