断章のグリムI 灰かぶり 甲田学人

断章のグリム (1) 作:甲田学人 イラスト:三日月かける (電撃文庫)

断章のグリム〈1〉灰かぶり (電撃文庫) ISBN : 4-8402-3388-8 発行年月 : 2006.4

クリック? クラック!

ぎをらむさん紹介の予習本、どれもドンピシャでしたよ。ちなみにこの三つでした。
新版 白雪姫コンプレックス―コロサレヤ・チャイルドの心の中は… 昔話の深層 ユング心理学とグリム童話 (講談社プラスアルファ文庫) グリム童話―メルヘンの深層 (講談社現代新書)
ユングユングー。本編読むまでは「白雪姫コンプレックス」は外れているんじゃないかと思っていたんですけど、ところがどっこい。私は難なく図書館で借りることが出来ましたんで、お勧めですよ。

あらすじ書こうとがんばったけど諦めたっ! 用語が多すぎてまとまらんのよ。
して、内容はというと……「甲田学人、型にはまっちゃったなぁ」というのが第一印象。能力ボーイミーツガールモノ。目立たないように努力して日常を生きている男の子が主人公で、ゴスロリの女の子がちょっとツンデレ? (いやまだ全然ツンツンなんですけど) 5歳のリストカッターとか「狙ってきたなあ」としか思えない自分が情けない。なんというか、私の中では意外性がなかった。超主観ですが。「Missing」初読時と今の私のライトノベル経験値の差のような気もします。ヒロイン雪乃の戦闘法に見覚えがあるっていうのもアレです。ぐう。よくよく考えてみればなんで三上さんは許容できるんだろう。あれ?

いやしかし、語り口、肉体的痛さなどはしっかり健在です。血がー。鳩がー。想いがー。空気の変化とか。きついです。童話をモチーフにしても目の付け所が違います。甲田学人ここにあり。魔女(詠子ではない)とか蟲出てくるし。いやでも神野とかはひょっこり出てきそう。つか「葬儀屋」が出てきた瞬間は神野かと思った。デルタとかは共通なのか平行世界なのか。あとがきで「メルヘンのつもりです」とかいってますけど、甲田さんのメルヘンの許容範囲がグロ方面に寛容すぎだと思います!

しかし一人一人が明確な能力を持っているので、どのように話が進むのかは気になるところ。
イラストは、塗りは相当違うけど翠川さんの雰囲気に似ているような。章の終わりごとにひとつの挿絵で、臨場感はないけど復習になる感じ?

グリムは相当グロいの多いからねぇ。どれを取り上げるのか、どういう味付けになるのか、今後がとても楽しみです。

はつかねずみがやってきた。はなしは、おしまい。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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