最後の夏に見上げた空は3 住本優

最後の夏に見上げた空は (3) 作:住本優 イラスト:おおきぼん太 (電撃文庫)

最後の夏に見上げた空は〈3〉 (電撃文庫)

来ました、一巻から決まりきっていたラスト。ちょっと変化球だったけど、そんぐらいしてもらわないとね、泣けないじゃない。希望持ち出しといて落とされるとやっぱ来るよね。うん。そのまま静かに収まったエンディング、ってのもちょっと見たかった気はするが。

ずっと気になっていた過去話は、変わらないね。わざわざそんなにページ割かなくてもいいんじゃないの? と思うくらいそのまんまの小谷と名門。そんな前から名門のお守りしてたんだね、の桂木もいるし。あんたら不器用すぎるよー! 何回おんなじことやってんだよ、と叫びたくなるような。にしてもあんなことずっとしておきながら自分の気持ちに気付いてなかったんだ、名門。その鈍感さも変わらない。

名門が小谷を愛しいと思う気持ち、小谷が名門を好きだと思う気持ちはよく伝わってくるのだけれども、そこに至るまでの描写はあまり精密でない気がしました。

そしてラストもひねりはあまりない、純愛ですなぁ。二人はどんなことがあっても二人を選択したということで。いやいいですよ、綺麗なラストでした。名門が一緒に死んでしまったらどうしてくれようと思っていたけど、ちゃんと小谷が生きた証を胸に生きてくれるようで。残されたものは悲しいけれど、それ以上の何かをもらったはずだから。

んでもってそのほかの遺伝子強化兵のラストももっと読みたかったんですけど。わがままですかねぇ。あああー。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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