楓の剣! 二―ぬえの鳴く夜 かたやま和華
楓の剣!〈2〉ぬえの鳴く夜 作:かたやま和華 イラスト:梶山ミカ(富士見ミステリー文庫)
ISBN : 4-8291-6348-8 発行年月 : 2006.4
二巻です! 弥比古も表紙に登場です。相変わらずの犬猿の仲というより喧嘩するほど仲がいいです。全然進展してないのはお約束。そこがLOVEです。そこに出会うは大名の高飛車姫美鶴。辻斬り事件解決のため力を貸してほしいというのであるが……。といった感じ。ぬえがあんまり表に出てこないのが意外でした。小道具扱いですね。敵勢力の象徴でもありましたか? でも「楓の剣」という言葉はいい盛り上げになってました。
陰陽師がいるもののあくまで裏方で出しゃばってこないのにいいアクセントになっていて、あくまで二人のチャンバラメインになってて楽しく読める。とはいえ若旦那と羽瑠の関係もほのぼのしていてよいのであります。ミステリー? もぬるくていいんじゃない? 因縁とかなくてさらっと読める分ストーリーは前のがインパクトあったかな。これはこれでいいんだけど。
美鶴は今後も出てきて引っかき回すんだろうねぇ。なんつーか、便利だよなぁ、両方にとってライバルで。弥彦がこの存在に心を開く時は来るんだろうか……。
言葉は今回もつっこみどころ満載というか。「黒歴史」はまだしも「木乃伊取り」にはびっくりしました。……パラレルお江戸はエジプトの情報も入ってきてるのか。
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