死神の精度 ACCRACY OF DEATH 伊坂幸太郎
死神の精度 作:伊坂幸太郎 (文藝春秋)
ISBN : 4-16-323980-4 発行年月 : 2005.6
2005年本屋大賞三位。
ラジオドラマ青春アドベンチャーの放送までに感想を……と思っていたけど間に合いませんでした。エヴリタイムいっぱいいっぱいです! (ダメじゃん)
しかし、このオーディオドラマ、全五回なのは仕方ないとして、なんで切り落とされたのが「旅路を死神」なんだ! 大好きなのに! まあたしかに、一番地味だろうか……。「死神の精度」と「恋愛と死神」と「死神対老女」除くわけにもいかないし。残るは「死神と藤田」と旅路か。両方クライム風味じゃん。(「吹雪に死神」の存在をステキに忘れているね)しかしキャストで多少仕組みがバレちゃうのもあるね。
調査部にお勤めの死神さん。名前は千葉。ちょっと常識がないのでレトリックとかわかんなかったりする。で、ジョークだと思われると機嫌がよろしくない。大変な雨男で青空を見たことがない。お仕事は対象者を7日間観察して結果を報告すること。「可」を出された人は8日目に亡くなります。死神は一般的にミュージックが好きらしい。
短編連作形式で任侠ものあり、館物ミステリー風味あり、ロードノベルあり、恋愛ものあり。なんだか地味なお話なんだけど、希望があるんだ。オチも鮮やかに決まって、他の伊坂作品(陽気なギャング除く)より基本の部分が明るめのものでできている気がする。ふふ、でも最初の話がああだったからそう思えるだけかもしれない。だまされてるなぁ。
あ、宮城県に入った。なんかくるぞーと思ったらやっぱりキタ。そうか、死について語っちゃったりするかその人と。
そうなると、911とか調査部だらけでえらい人口密度上がったんじゃないかと思うんですが。基本的に「可」だしな、あいつら。密度が上がったのは8日前だけかも知れない。そしてバラバラに好きな時に来てただけかもしれない。
で、あの車はなんの車種なんでしょうね。あの写真と記述でわかる人はわかるのかな。くやしー。
コメントはありません。