海底密室 三雲岳斗

海底密室 作:三雲岳斗 イラスト:大本海図 (徳間デュアル文庫)

海底密室 ISBN : 4-19-905012-4 発行年月 : 2000.9

アプリカントの第一号が視点の作品。なんだか不自然な感じを受けました。一人称が出てくるたびに「ああ、そういや人工知能が一人称か」と確認してしまった。それが物語において引き立ってるとも思えないし。その持ち主の主人公は鷲見崎さんですが凌との関係はさっぱりわかりません。(未婚っぽいしな) サイエンス雑誌の女性記者です。前回が宇宙ステーションで、今回は海底4000mの実験施設。

解説にもあるとおり、M.G.H.よりはミステリであるような気がします。レーベルは徳間デュアルですがライトノベルレーベル以外で出しても今回は通じるんじゃないでしょうか。押しかけ女房とかいないし。いやでもちょっと百合の香りが……そんぐらい許容範囲でしょうか。そのかわり女性研究者がどっちがどっちかよくわからなくなった。キャラたってないよ。

密室、における人間関係が面白い。もめないためにプライベートには立ち入らない暗黙の了解が、最大の敵だった。というのはありがちかもしれないか、海底4000mでも展開されるのは人間ってかわらないなぁ、と。

最後の密室の条件がなぁ。わかるけど、諸刃の剣でしょう。殺人だってことがはっきりしてしまうわけだし。いいのかな。もっといい条件が探せそうな気がするが、むりか。

にしてもアプリカントが出てくるシリーズはもっと広がりそうなのに、出てないんですね。ちょっと残念。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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