逃亡くそたわけ 絲山秋子

逃亡くそたわけ 作:絲山秋子 (中央公論新社)

逃亡くそたわけ ISBN : 4-12-003614-6 発行年月 : 2005.2

芥川賞のときにくずかごのうわずみさん http://yokattanetaka.jugem.jp/?eid=197 (でいいですか?)でちょいと触れられてたときから気になっていたんですよ。この作品自体は第133回直木賞候補作なんだそうで。なんていったってこのタイトルがインパクト充分。由来が分かった今でもバカバカしい(?)。日本全国に何個○○富士があると思ってんだよォなごやん! 中学の理科やり直してこい!

精神病者の話なのに明るいロードノベル。鬱と躁の男女二人組のオンボロ乗用車による逃亡劇。前向きなんだか後ろ向きなんだか、軽犯罪を繰り返しながらの九州縦断。病持ちで苦しみも書かれているのに、おなか抱えて笑える小説。でも一番笑ったのが「いきなり団子」だったわたしはアニメのケロロが好きです。あはははは。

原因と結果がどうであれ、逃亡を図れるのはアクティブなんだなぁと思って。そっか、「自殺」っつーのも一種の逃亡だしなぁ。入院中の鬱患者がそれに付き合えるのもパワフルだなあと思ったらやっぱりそうだった。でもこの読後感がなぁ。なごやんも花ちゃんもこのあとどうなっちゃうんだろ。
でもこの二人はええコンビやと思うなぁ。
花ちゃんの方言全開に対してなごやんは標準語なんだけど、不思議と冷たい感じがしない。実は名古屋を愛してるから? (東京の人が冷たいっていいたいのではなく表面上はそうなっちゃう人が多いよねって話)
わたしはどうせ言語に規定されるなら、東京弁に規定されるのなんてまっぴらごめんな関西人ですが。

そして、「芥川賞作家の本借りてきたよー」と自慢しておいたら母が先に読み、「イメージが山ちゃんとしずちゃんに固定してしまって南海キャンディーズの道中としか思えない」とか言ってましたが、気のせいです。妙な先入観つけんなー! 山ちゃんが茶髪の名古屋出身東京かぶれ会社員でたまるかー!(笑)

つことでなごやん買ってきてみました。
おいしかったです。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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