銀盤カレイドスコープvol.6 ダブルプログラム:A long,wrong time ago 海原零

銀盤カレイドスコープ vol.6 (6) 作:海原零 イラスト:鈴平ひろ (集英社スーパーダッシュ文庫)

銀盤カレイドスコープ vol.6 ダブル・プログラム:A long,wrong time ago (銀盤カレイドスコープ) (集英社スーパーダッシュ文庫) ISBN : 4-08-630267-5 発行年月 : 2005.11

いやあ、圧巻の迫力。至藤響子とドミニク・ミラーの口から語られる自らの過去と2009年世界選手権inNY。BIG4とステイシー、響子のショートとフリー実質12曲が一気に。キャンディの入る余地なんて一ミリたりともねぇよ。あれはタズサのトリプルアクセル完成のためだけに入れられた伏線なのかと思うくらいに完全無視。構成としてはショートに盛り上がりの最高潮があったような印象。フリーがちょいと物足りなかった。しかし新採点システムの描写に苦労の痕が見られるような気がします。あとがき読んでああやっぱりと。お疲れ様でした。

視点の二人はそれぞれに親の影と神の影に怯えた過酷な過去が語られて、正直負けてほしくないなあなんて思い始めたり。そしてその視点で見るからさらに本来の主人公桜野タズサは強くてカッコいいなぁ、と。嫉妬の対象になる・もしくは他人の夢を打ち砕くその姿、罵倒すらを自分の力にしてしまう強さ。ドミニクの口から語られるピート以前は懐かしいけれども。
 しかしバンクーバの日本選手出場枠は3あるらしいんだけど、もう一人は誰よ。
 それと衣装がどれも、世界選手権に存在しているのを想像出来ないよー。面白いけど。

BGはタンホイザー序曲の流れでワーグナーにしてみましたよ。壮大でよいよい。剣の舞は探すのめんどかったし火星とかルパンとかは持ってない……。

次の最終エピソード・バンクーバがめちゃめちゃ楽しみなわけですが。リアという圧倒的女王は倒されそうにない。それが珍しいなぁと思って。次の視点はリアかな。いつ頃になるだろう。待ってますよー。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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