ポストガール2 増子二郎

ポストガール〈2〉 作:増子二郎 (電撃文庫)

ポストガール〈2〉 (電撃文庫)

戦争で荒廃した世界で、人手不足のために手紙を運ぶ機械として開発された人型自律機械のシルキー。人の形を与えられたのは、人間の心の隙間を埋めるため。求められれば朗読もするし、液体なら摂取できるのでお茶をおよばれすることもできる。が、行動プログラムと自意識システムの出す答えが異なることがある。私に芽生えた自我というバグ、それを飼ったまま私は働く。

タンデム
死んだ主人、妻の願いをかなえるために海を目指すイシュタルをお手伝いしたお話。
ナンバ歩きって、人型自律機械にも有効なんだー。先住民族は日本人らしい。
キューピッド役まで買っちゃって、ますます活躍シルキー。やっぱバグって結構普遍的なんじゃないのかねぇ。(それが目立つのはロボ同士の普通のふれあいは省かれるからじゃないでしょうか)

プリズナー
形は持たない、シルキーの先祖、狙撃機の仮想人格との小さな戦いのお話。
悲しい形で終わるけど。普遍的といえばそうかな。ロボット三原則とかないんですかそうですか。
結構意外なラストでした。

アミュレット
画家二人目。しかも春画。やっぱり恋人候補つき。
戦場で笑わなくなったヤツから死んでいくってのは妙に真実味があるような気がする。
何にでも存在する意味がある。だからすばらしい?

イン・アザー・ワーズ
シルキーとやっぱりちょっと変わった弟、グラムの兄弟喧嘩のお話。彼もなかなか個性的です。なんつーか、そんなにサボって大丈夫?
題は「Fly Me To The Moon」の売れなかった発売当時の原題だそうですね。うん、好きですよこの曲。某ED曲も宇多田ヒカルのも。
Cry Me A Riverは心当たりがなかったのでhttp://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1521402ここで試聴してみました。うん、知らん。とてもらしいジャズなんじゃないでしょうか。

フェスタ
秋祭りのお話。孤独を感じてしまいました。
うん、祭って楽しいけど「祭のあと」って言葉があるくらい寂しさも伴ったものだと思う。
みんな強かですなぁ。それだけにニンマリできます。
しかも日本テイストがこれまた好みでございます。

うん、大好きだわこのシリーズ。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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