ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣い 西尾維新
ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い 作:西尾維新 イラスト:竹(take) (講談社ノベルス)
ISBN : 4-06-182400-7 発行年月 : 2005.11
終わっちゃったわ。わりとあっけなかった。概ね満足。
大団円、とか書いてあるのにちっともその兆しが見えなくて焦りましたよ。裏表紙見たとき「そいつ誰やねん!」ってつっこんだのに誰だかさっぱりわからないの。まぁ、説明されない以上一人しかいないんですが。そんなにしあわせいっぱいな表紙・裏表紙なのにしあわせ描写が全くない。煙に巻かれるのは慣れてますけどね。謎が解けるとは思ってないさ。結果だけが提示されるというのも、その過程を想像できるのだから悪くない。そこそこわかったこともあったしね。「×××××」には笑わせてもらいました。やっぱりこいつ意識してるな。あと朝日ちゃん。反対の意味にするって選択肢はいーちゃんにはないようです。微妙に別人だとは思うけど。
しかし、宴さんや木の実さんまでメガネか。メガネ好きめ。
島に行かなかったこと、人識あんまり活躍しなかったこと、共同生活しちゃってること、狐さん何にも考えてないこと、そして大団円だったこと。予想外だったことはたくさんあったなあ。真心の遠まわしな自殺あたりがヤマでしょうか。プロローグとそこには戯言らしさが溢れてた。ちゃんと前向きな答えを出したこと、そのことこそ「新青春エンタ」の名にふさわしい。やりなおせばいいのさ。死にそうなのは生きてる証拠。つまんないなら盛り上げるのさ。逸脱がなんだ、それだけで消滅するなんてむなしい。
予定通りスピーディーに刊行されていたら、こんなにたくさんの不満がネットにぶちまけられてただろうか。そりゃあなくはないだろうが、やはり編集の遅れはつらいぞ。
あー、もういーちゃんの言葉遊びは読めないのか。寂しいが仕方ない。
お疲れ様でした、ありがとう。
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