断章のグリムII ヘンゼルとグレーテル 甲田学人

断章のグリム (2) 作:甲田学人 イラスト:三日月かける (電撃文庫)

断章のグリム(2) ヘンゼルとグレーテル (電撃文庫)
ISBN : 4-8402-3483-3 発行年月 : 2006.7

クリック? クラック!

本編前に読むとこんなにやる気を削がれるあとがきもないだろう。(要約:前作二作がグロといわれるのは納得がいかない。今作はスプーン一さじのグロテスクをお送りしています) ええとぜひとも甲田さんのグロテスク定義をお聞かせ願いたい。スプラッタ? うん、そういえば思う存分スプラッタ。そして絵師さんの紹介文が大変気になりますよ。……大丈夫ですか?

んで、今回は雪乃フューチャーの巻です。どうも「ツンなゴスさん」だけで説明が足りてしまいそうな人ですが、学園生活とか家の様子とか、苛立ちとか彼女のことが判ったような気がします。主人公影薄いですが。しかし、遥火は初めて出会った蒼衣のことを雪乃の彼氏として見ていたんでしょうか? ぜんぜん説明されてないけど。それどころじゃなかったのかもしれないけど。

うむ、静けさの恐怖を書かせたらやっぱりこの人は上手いですな。何度も同じように怖がってしまいます。そしてアノニマス姐さんがいいね。使い古されたようなラベルの話だけど、前回ざざっと文章で説明されただけの世界観が、今回は身についてきたような。蒼衣の能力とかピンと来てなかったんですよね。やっぱこの人の話好きだわ。どう好意的に考えてもハッピーエンドになりそうもないのも好みです。いやでもそこをどう料理してくれるのかが楽しみなんです。グレーテルの母性とかキリスト教におけるパンとか知識はあっても意外だったもんな。

さて、次はどの童話が描かれるでしょうか。「グリムにこだわらない」とおっしゃってたようですがグリムが親和性高いんじゃないでしょうか。(『本当は怖い~』とかに影響されてない?) ああ、日本の童話とか期待しちゃいますね。雪乃の衣装に合わないかもしれないけど。(合うとか合わないとかそういう問題か?)

メモ:ジョン・ウェイン・ゲイシー

はつかねずみがやってきた。はなしは、おしまい。

Facebook にシェア
Pocket
[`friendfeed` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

  1. コメントはありません。

  1. トラックバックはありません。

about

ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

アーカイブ

profile

Go To Top

- Rental Orbit Space -