GOSICKsII ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車― 桜庭一樹
GOSICKs(2) ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車― 作:桜庭一樹 イラスト:武田日向 (富士見ミステリー文庫)
ISBN : 4-8291-6352-6 発行年月 : 2006.5
短編集ー。第二弾ー。前のパズルの回答編もありー。
今回は学園から生徒たちがいなくなった夏休み。ベルゼブブに送られる前の時系列ですな。ヴィクトリカはなぜか芝生で丸くなっているので、一弥は日傘を差しかけてあげる。で、バカンスに出かけたアブリルやら日本のお姉さまの瑠璃さんやらから来た手紙やら、謎の懺悔手紙やらを読んでいく形式でござんす。
1よりもまとまりがなかったというか。瑠璃さんや武者小路さんや吉良、ミス・ラフィットやグレヴィールとジャクリーヌさんの関係など、キャラの裏を読むのは楽しいのですけどね。新登場人物と見せかけて……もあるし。そうじゃん、日本に話飛ばしたんだったら河上くんとかコラボったりできなかったんですかー! 河上くんが吉良追い詰めたり。(吉良犯人確定ですか)田代さんは機会があればやろうとしてたみたいだったけどねぇ。ミステリ要素は本当に、期待しないでね、みたいな? (まあ最初から富士ミスですしねー)
武者小路さんの懐の深さに、この二人のこの後は見ることができるんだろうかという不安に襲われました。だって……ねぇ? 迫ってるよ?
しかし、下駄はいいものだぞーヴィクトリカ。ジャポニズムに興味はないらしい。そこに知恵の泉は反応を示さなかったか。(着物も興味なかったみたいだし)下駄に浴衣にいつもの帽子がさまになってるようななってないような一弥なのでした。静かな、穏やかな時間の流れ方がいいですね。戻らない夏の一コマ。ああ、切なくなってきたよ。もう。早く続きが読みたいなぁ。
仔馬のパズル
花降る亡霊
夏から遠ざかる列車
怪人の夏
絵から出てきた娘
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他刊の感想
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