ルナティック・ムーンIII 藤原祐

ルナティック・ムーン〈3〉 作:藤原祐 イラスト:椋本夏夜 (電撃文庫)

ルナティック・ムーン 3 ISBN : 4-8402-2687-3 発行年月 : 2004.5

今回も容赦がないのか、と思ったけどそうでもありませんでした。死人が出なかったわけではなく、雑魚が多かった印象。あとがきに納得。それともシオンの過去にかかわる話だからかー! いやいや、過去のエピソード自体は結構凄惨で。なんで村で疎外されているのかは今いちよくわからないのですが、シオンの変異が原因でいいんでしょうか。それはともかく幼いシオンが過ごした村のかつての「女王様」が、愛玩用として調教されているお屋敷に、シオンがウエポンとして出動いたします。
で、エデンに対抗してケモノ退治をしている純血種の団体とか、ラスボスが登場。ルナに「自分が人間だと思っているのか」とか言ってきます。マジで体の仕組みが違いそうです。(ルナはそれを知らないけど) だからなんだ、という開き直りには絶対ならないのがこの小説だねっ! 稀存種最後の一人も登場。舞台は揃った?

分厚いですがより安心して読める感じ。ルナもパワーアップしたし。フィオナの中に姉を見たりしてますけど、それはある程度仕方ないんじゃないかな。自分がわかっていたら溺れたりしないでしょ? それと、日常におけるLOVE度も上がってよいですね。まだお互い気付いたりしてないけど。気付いた途端に崩壊したりしそうだけどー!
んで、イラストが、ちょっと楳図テイストなときがありますよ! こわいよ!

イユは健気でいかにも子どもならではのせつなさ。今後も深く関わってくるでしょうからその健気さがフィオナとかに守ってもらえればいいのにねぇ。しかし、ルナにも孵化の時そんな悟りがあればよかったのに。この差は何だろう。
しかしカロマインだけ今後の行動が読めないなぁ。

この作品、「ルナティック」という名を冠しているわりにはにそんなに(あくまでそんなに)狂気は感じられないと思うんですよ。ジャクもあっさりしてたしなぁ。「絶望を始めるぞ」というセリフに連想するものはあるけれど。しかし2巻から比べたら反復表現とか減ってて読みやすいし。今後に期待。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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