ルナティック・ムーンIV 藤原祐
ルナティック・ムーン〈4〉 作:藤原祐 イラスト:椋本夏夜 (電撃文庫)
ISBN : 4-8402-2845-0 発行年月 : 2004.11
やー、面白いじゃんこのシリーズ。この巻で稀存種の秘密と混乱の真相、エデンの目的やなんかが明るみに出てもうなるほどですよ。人もあんまり死ななかったし。(あんまり?)イユとかは心配ですけど。あー極端に走っちゃいますよこの子。痛々しいー。シオンの秘密は体調にも影響があるだろうなぁ、と思って。結構大変だろうなぁ。しかし、ヒロインにも容赦がないねぇ……精神的に。主人公にもだけど。そっかー、稀存種ってイキガネも操れるのかー。すげーな。
いきなり半年後だったんで面食らったけどルナもシオンも第二階級で、総括と副総括をやってたり。強くはなってるんだが悩みまくってる様子が二人らしくて。
危機の乗り越え方も二人ならではというか、最善の方向だったというか。今回のヤマはここですねっ!
エンダとかロイドとかミュリエルの狂いっぷりもなかなかのもので、これぞルナティック。いやいや、カロマインも結構なものだったんだけど。
でもやっぱりわからなかったのが揺り籠の仕組み。イユが「帰りはいきなり」とかいってるから自動的なんだろうけど行方不明者が出るってことはやっぱり一定の条件があるんだろうね。イユも帰ってこなかったみたいだし。行きが出産に例えられるなら帰りも二回目の出産なのだろうか。
さて、あとはシメが残るのみ。楽園をどう壊すのか、ケモノがどうなるのか、あとカロマインとロイドの対峙がどの方向に向かうか、フィオナもどう動いてくるか。エンダは見守るだけっぽいな。レインさん生き残ってほしいな。リデルはさようならだろうな。気合い入れて読みます。
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