M.G.H. 楽園の鏡像 三雲岳斗

M.G.H.―楽園の鏡像 作:三雲岳斗 (徳間書店)

M.G.H.―楽園の鏡像 (徳間デュアル文庫)

日本発の多目的宇宙ステーション「白鳳」に浮かんだ死体はその場にまったく似合わない墜落死体のようだった。無重力空間で一体何が起きたのか? 一旅行者で材料工学者の鷲見崎凌がいとこの舞とともに謎に挑む。

ライトノベル作家としての三雲岳斗には興味がもてなかったけど、このあらすじは気になったのですよ。読み始めたら理系テイスト満載でちょっとビビったけどな! そんな公式知らねえよっていうか、ピンとこない自分が恨めしいというか、学問としての数学や物理って理解できたらむちゃ面白そうだよねー。(SF読むたびに言ってない?) うちの高校の文系物理はペットボトルロケット飛ばしてたぐらいヌルかったぜ!
つーことでSFミステリって新鮮。

押しかけ女房っていいね。と思う私はやっぱりライトノベラーですか。虚無的主人公もネガティブステレオタイプ? しかしこういうの入れちゃったら一般向けにはダメなんじゃないのかねぇ。

で、副題はというとミラーワールドってのがあるんですよね、コンピューターネットワークの名前。そこではアプリカントと呼ばれるプログラムで動く電子秘書たちが仕事をし、オフィスが軒を並べているという。こう書くと目新しいものでもないような気がしてきますが、人間の定義とかって普遍的なものだよな。難解な言葉を並べ立てる天才科学者の存在は、そっちを語るためにある。
でもさ、副題の英訳がHEAVEN in THE MIRRORだったら「鏡像の楽園」じゃない? 実像としての楽園はないわけだから。あれ?

とりあえず、ダヴィンチのほうも読みたくなりました。読みたい本が増えていく。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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