夜魔 甲田学人

夜魔 作:甲田学人 (メディアワークス)

夜魔 夜魔―奇 (電撃文庫) 夜魔―怪 (メディアワークス文庫) ISBN : 4-8402-3249-0 発行年月 : 2005.11

神野陰之と十叶詠子(中学生)が出てくる短編連作。願望を叶えてくれるお話。Missingファンなら読んで悔いなし。ファンでなくても損はさせませんよー。
最初は「あり、魔女とはいえ中学生のときは普通だったんだ」という印象を受けたのに、描写が続いていくにつれ明らかになる詠子の行動原理。Missingがシリーズ通して読み直したくなる一冊ですねっ。布教中で手元にないー! いや、そんなことしてる場合じゃないからな、いろいろと。また今度いつかー。

ホラーだ。ホラー以外の何物でもない。うーん? 怪談? 都市伝説? でもこわくない。美しき狂気の世界。そりゃ映像化はごめんこうむるけどな! でもちょっと観たい。怖いもの見たさ?(結局怖いのか)
うん、「魂蟲奇譚―コンチュウキタン―」の載ってるhpSpecialは持ってるんだけど、怖くて読めなかったんだよな。だって蟲ですよ奥さん。この話より前に発表されている話があるのも知ってたし。どうせなら順番に読みたいしさ。
今考えるともったいないかもな。でも当時Missingもまだ読んでなかったし。正しい選択かなー。
でも万一読んでいたとしても後悔しない。ひとつでも纏まっているきれいなお話です。蟲は禍々しいけど、儚いし。

「罪科釣人奇譚―トガツリビトキタン―」は最終選考作だけあって独特。あの頃も短編って応募できたの? キノが最終選考に残った次の年か。びみょー。
釣り、という単なる趣味が狂気と繋がる瞬間。

「繕異奇譚―ツクロイキタン―」は一般的なホラー? 実家にいたときに発現しなかったのが不思議な気もしますが。父はどうしているだろう。

「薄刃奇譚―ハクジンキタン―」一番シンクロしちゃいけないと思うけどしちゃうー? 唯一血みどろ。単なるスプラッタにはなっていない。鋭いのに脆い。完成形はそんな形。

「魄線奇譚―ハクセンキタン―」子どもの願いは子どもによって叶えられる。そして次の願望が生まれる。

「現魔女奇譚―ユメマジョキタン―」『ちいさな魔女ユメ』が再登場。契約完了。もうひとつの物語の始まり。
宗教学の教授が言ってた「『わたしと小鳥と鈴と』は恐ろしい詩だ」という言葉の意味を思い出した。なるほど。
と納得したけど本当に教授が言ってた意味はすっかり忘れたんだよね。講義聞いた時はめちゃくちゃ納得したんだが。全然違ったらどうしよう。
ねえ、詠子の願いって叶ったんだっけ? Missingの最後魔女はどうなったっけ? うおー気になるー。(だから何もかも忘れすぎですよアナタ)

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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