フルーツバスケット23 高屋奈月

フルーツバスケット 23 (23) 作:高屋奈月 (花とゆめコミックス)

 ISBN : 4-592-18403-3 発行年月 : 2007.3

帰り道、オールドタウンの原っぱにある朽ちたベンチで読みました。泣ける場所が欲しかったのです。誰かを心配させてもダメでしょ? それとか、「また夢物語で泣いたりして」とか思われたくもないし。
読み終わってもしばらく散歩をしていました。「どこにいるの?」って電話がかかってきました。絆を呪いに変えないように、でも自分に折り合いを付けてから帰りました。

表紙を見たとき、裏表紙を見たとき、「ああ、そのための22巻の表紙か」と気付いたのでした。楝さんから続いてたとは気付かんかった。きれいな流れだ。

みんな漏れなくラブラブなのです。約二名を除く。高屋さん、二人に対する愛が足りないよー! うわーん。
そか、生徒会って恋愛のためにあったんだな。
始まって早々もみっちがいきなり黒くて、うれしいんだか悲しいんだか。

ちゃんと、コメディーシーンも決まってたのでした。肉天使はやっぱり肉のことを考えていたのでした。紫呉さんはやっぱり飄々と生きていくのでしょう。

んで気付いたCDキャスト。そうかツッコミか。つかわたぬk(以下略)

作品を知ってる人に「完結したんだよ」って伝えると、みんな「いつの間に!」っていいました。私は10年近く、この物語の中を歩いてきました。大事な世界の一つでした。でも10年近くも経ってしまっていたのです。何もかもが変わってしまっているといっても過言ではなかったのです。ああ、歩き出さなくちゃ。がんばらなくちゃ。

ありがとう、さよならフルーツバスケットの世界。またダメな自分に気付いたら、やさしさに触れに来てもいいかな。たまには泣いてもいいかな。悲しいことは繰り返すかもしれないけど最後に笑えれば、本当にいいのにね。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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