青年のための読書クラブ 桜庭一樹

青年のための読書クラブ 作:桜庭一樹 (新潮社)

青年のための読書クラブ (新潮文庫)
ISBN-10: 4103049510 ISBN-13: 978-4-10-304951-7 (2007.6)

本当はGOSICKs3が読みたかったけど探すのがめんどくさかったんだぜ! (ダメじゃん)

赤朽葉家を思い出す構成に、ジェンダーって言うか桜庭的性の生々しさをプラスして、種明かしを女の園のベールに包んだ箱庭の物語。
伝統ある女学校の「読書クラブ」という地方都市にひっそりと確実に息づいている異端者たる哲学者たちが、学園の「王子」という都会に意図的にもしくは無意識に、反逆を仕掛けては正史から消され、そのクラブ誌だけに真実を残した記録。その発生から、終焉までの断片を切り取った短編集。

「青年のための」なのになぜ女学校が舞台なのか。それは彼らが少女だからです。彼女たちの夢なのであります。でもその空間においては真実なのであります。
多分桜庭一樹じゃなかったら読まないなぁ。私の男も。
「王子」に夢を持てる年じゃねえし。青年を演じきる気力もないし。
元ネタ全部わかってればもっと楽しいんだろうなぁ。ベルジュラックにマクベスに緋文字に紅はこべ。無理です、そんな教養ありません!

ああ、もっと桜庭一樹の少女物語がもっと読みたいなぁ。

昨日「深江さんに入ったって教えてあげようと思って」と差し出された「桜庭一樹日記」はすでに借用して積んである件について。webでもわりと読んでたしな……。
ああ、なんかこの「読書クラブ」も小説じゃなくてエッセイかと思ってたわ。(えー)

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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