しずるさんと偏屈な死者たち The Eccentric Dead In White Sickroom 上遠野浩平
しずるさんと偏屈な死者たち 作:上遠野浩平 イラスト:椋本夏夜(富士見ミステリー文庫)
ISBN : 4-8291-6214-7 発行年月 : 2003.6
この物語の語り手であるよーちゃんは、長い間入院していて寝たきりのしずるさんにお見舞いに行くのが習慣。よーちゃんは血なまぐさいことは苦手だけど、よーちゃんが新聞と週刊誌と、ちょっと事件を調べた結果をしずるさんに話すだけでしずるさんは事件の真相を解いてしまいます。そんなしずるさんに驚きながらそれで少しでも気が晴れるのならと今日もよーちゃんは事件の情報を持って病院への坂を上っているかもしれません。
短編連作方式の安楽椅子探偵物。(←「ミス・マープル」って説明したらわかんないって言われたよ! アガサ・クリスティじゃないか!!)
伝説の一作目の冒頭の一文、「第一発見者は、よりによって山の中で迷子になっていた遭難者からのものだった」は3刷でも直っていません。連載からずっと直らないってことは永遠にこのまんまなの? こうなったらこういう技法ととるべきなのか……(笑) しかし! ちょっとゴスロリなキャラに萌えてしまえばこちらのものです。(←何が) 何度も言いますがミステリ部分の判断はわたしにはできません。経験が圧倒的に少ないので。
ブギーとの繋がりはえー、ホーリー&ゴーストの江守護が入院している病院にしずるさんもいるようです。霧間誠一らしき著作の抜粋文もついてますよ。それと、アレはアレじゃないかなぁー。電波障害はエコーズの報告。
つーかさ、ブギーの世界と繋がってたら合成人間やMPLSの能力でいくらでも猟奇事件が起きて、いくらしずるさんでも解けない気がしますが……。まぁいいか。
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