カテゴリー ‘ 富士見書房

ルーク&レイリア3 ネフィムの魔海 葉山透

ネフィムの魔海―ルーク&レイリア〈3〉 作:葉山透 イラスト:睦月れい(富士見ミステリー文庫

ネフィムの魔海―ルーク&レイリア〈3〉 (富士見ミステリー文庫) ネフィムの魔海―ルーク&レイリア (一迅社文庫アイリスは 1-3) ISBN : 4-8291-6195-7 発行年月 : 2003.1

南へ向かう船を捜しているときにちょっとしたアクシデントから仲良くなった航海士アーウィンの船に乗ることにしたルークとレイリア。その船はネフィムの海域を通る予定。ネフィムとは伝説の海獣。その美しい声を聴くと、人間は忽然と姿を消すという。

大海原での大冒険! というよりは未知の海域で起こる不思議な出来事にドキドキ? 船という密室空間、一人ずつ消えていく乗員。
と、そこまでシリアスじゃないんですけど。
気があると思われるアーウィンにレイリアもまんざらでもない様子で、ルーク大ピンチ。そりゃ挿絵のダバ絵率も上がるって話ですよ。魂まで抜けてますよ。でもルークボケ度は上がっていてもラブコメ度は下がっているような。そこにはナッシュという少年が噛んでまして、その目線で観ると違った世界が。

完全に凪いだ海は鏡のように空を映す……観てみたいな。
狂気を呼び起こしてしまうほどの平和、ですか。いや進めないから地獄なんだけど。

犯人の予想がついてうれしかったよ! さすがにどっちがどっちかはわかんなかったけどねー。ある意味ありがちといえばありがち。
前回ちょっと気になったと書いておいた宗教の話は、ルークにとっては「ハンター」としての心構えが代用しているってことか。うーんあんまり納得いかないけどどうなんだろう。

あとがきが一番好きかも知れない。
『どうなるトリック? どうなる犯人? どうなる葉山透?』
どうなるって言われても。大丈夫ですよ綺麗に落ちてましたよ。いつも通りおもしろかったですよ。続刊も期待してますよ。……9S終了するまでだめ、かなぁ。

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平井骸惚此中ニ有リ 其参 田代裕彦

平井骸惚此中ニ有リ〈其3〉 作:田代裕彦 イラスト:睦月ムンク(富士見ミステリー文庫

平井骸惚此中ニ有リ〈其3〉 (富士見ミステリー文庫)

秋とは名ばかりの葉月の帝都・平井家に、珍しく河上くんに会いたいとお客様が訪問されました。それは妙齢の美女で幼馴染みの翠子さん、幼いときに交わした結婚の約束を果たしてもらいたいとのことで。これには涼嬢もご立腹、お一人で行かれる「東京観光」の後をつけまして、あるお宅を見張る挙動不審な翠子さんを発見つけてしまいます。其のお宅は骸惚先生のご友人、新井筮肉先生のご実家で、幼女誘拐事件が起こっておりました。

あれ? まだ夏?
はいいとして、ラブコメ街道一直線・幼馴染みまで登場、はつ子ちゃんも聡明でさわやかなLOVEを振りまいてくれる萌えキャラに! かわいいわよ! 
今回は河上くんもちょっとかっこいいところを見せられましたね! ちょっとだけだけど。?子ちゃんが妬きモチ焼いちゃうぞー。
そして骸惚・澄夫人のLOVE度まで上がってます! もうやんなるわ! うれしいけど。
せっかくついているのに文句つけるのもなんだけど、別に邸宅見取り図つけるほどの謎解きじゃないんじゃ……ゲフゲフ。

現代時系列の「あの人」は河上くんに決定ですかな。よく考えたら骸惚先生じゃ歳が合わんのでは。なにを思い違いしてるんだ私。ってことは河上くんは結婚できてるんだね! めでたい! がんばれ涼嬢!

で、今回のいいなと思ったセリフ。まずは骸骨先生。

自分の行動を、他人とか思想とかのためだと思い込んでしまっていると、知らず知らずの内に、どんな非情な行動でもとり得るようになってしまうものさ。

次は香月さん。

本当に高貴な生まれの者って、庶民を差別はしても嫌悪はしないものですわヨ。(中略)苦労して身につけたものだからこそ、誰しもがそれを持っているなどとは信じたくないし、持っていない者に対して優越感を抱きもするンですの。

そんな感じで、河上くんは相変わらず河上くんなのでした。
あ、名○屋弁もどきを操る新井筮肉先生もインパクト十分でしたよ。
とりあえずこれで最新刊なわけですが、次は6月ですって。キリサキも読みたいと思ってますよ。またいつか。

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ルーク&レイリア2 アルテナの少女 葉山透

アルテナの少女―ルーク&レイリア〈2〉 作:葉山透 イラスト:睦月れい(富士見ミステリー文庫

アルテナの少女―ルーク&レイリア〈2〉 (富士見ミステリー文庫) アルテナの少女―ルーク&レイリア (一迅社文庫アイリス) ISBN : 4-8291-6185-X 発行年月 : 2002.11

ハンターに戻ったルークだが、舞い込んでくる依頼は現役時代の影響で犯罪ギリギリの仕事ばかり。そんなとき、ハンターギルドに駆け込んできた金髪の少年が言うには「儀式の生け贄にされそうな妹を助けてほしい」と。シスコン(? ただの妹好き?)ルークとしては断るわけにも行かず、契約もそこそこに現場へ。

前巻から打って変わってバリバリの遺跡調査。よいねー古代の遺跡、滅んだ文明、失われた技術。ハンターギルドに登録してないはぐれはレイダーらしいよ。ふむふむ。ミステリ仕立て度は下がってますが構成はより凝っててわかりやすくなったのではないでしょうか。それとアクションも倍増。

シスコンやツッコミは健在で、レイリアもお師匠さんの名前を出されると豹変することが判明。やっぱ兄弟弟子なのですわねー。にしてもレイリアは何がしたいんでしょうか。ホントにとりあえずついてきただけなの? 脇役もわりと濃いっすよ。金髪妹のニナに始まってハンタージャッジに白戦姫、お師匠さんの思い出話も。
私としては猛獣クルーガ再登場&詳しい説明が嬉しかった。そうかぁ、子供に優しい猛獣かぁ。肉球設定画見たいよー。

にしても剣は表紙イラストにもなってるし1エピソードあってルークの持ち物になるのね! と思ってたらあっさり通り過ぎた。むう。いやそのエピソードもせつなくて好きですがね。

でちょっと気になったのは中世風ファンタジー世界で無宗教な主人公、つーのはやっぱ無理があるのではないのかなぁ。1巻の体験をしたとしても、魔法も科学技術もない世界で宗教の代わりをしてルークを支えてるものは何? お師匠さんの教え? それだけでは心もとないんではないのかなぁ。まぁそれだけでこの世界は胡散臭いとか言うつもりもないけど、心に引っ掛かったことは書いておく。

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平井骸惚此中ニ有リ 其貳 田代裕彦

平井骸惚此中ニ有リ〈其2〉 作:田代裕彦 イラスト:睦月ムンク(富士見ミステリー文庫

平井骸惚此中ニ有リ〈其2〉 (富士見ミステリー文庫)

気を抜いていないつもりでも「暑い、暑い」と口をついて出てしまうのが帝都の夏でございます。担当編集者、緋音嬢から先日の件のお礼も兼ねて、避暑地に招かれ出向いた骸惚先生一家と河上くん。緋音嬢の昔馴染みである子爵家の別荘替わりのホテルにて、幕が開きますのは那須の旅の思い出か、はてまた連続殺人事件か。

なるほど、これがLOVE寄せ効果。山奥の避暑地にメイドと露天風呂ー! (入浴シーンはありません。というか嵐なので入れません) でも単語が出てきただけ、というか、雰囲気は前巻からの流れでちゃんと平井骸惚です。文章は体言止め多用の講壇調。涼嬢とのラブコメ度は飛躍的に上がってますよ。なんせ涼嬢は恋心に自覚したようですし、?子嬢は相変わらず「兄様」と慕ってますし、緋音嬢にもメイドの咲久子嬢にも妬きモチ焼きまくりで、あら、こう書いてみると河上くんハーレムの中心にいますか? 「少しでも縋り甲斐のある藁になるしかない」とか書かれてしまうけど、やっぱ癒し系なのでしょうね。
一番笑ったのは「死因は焼死。」早まるな涼嬢!

そして「大丈夫、すぐに小生が解決してみせるからね」とかいいつつさっぱり解決できない河上くんも、相変わらず切羽詰まらないと捜査に積極的でない骸骨先生も、このシリーズの味ですな。河上くんの帝大生分が追加される日はいつの日か。謎解き風味はそれなりに、其の壹よりは納得がいきましたよ。

にしても気になるのは一巻につき10ページも進まない現代時系列の語り部ですな。
一人称の人物は「あの人」の玄孫で確定ですが、「あの人」が骸惚先生か河上くんか。そしてちょっかいを出してくるのは誰なのか。いつになったらわかるのでしょう。いつまでたってもわからないかもなぁ。

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ルーク&レイリア 金の瞳の女神 葉山透

金の瞳の女神―ルーク&レイリア 作:葉山透 イラスト:睦月れい(富士見ミステリー文庫

金の瞳の女神―ルーク&レイリア (富士見ミステリー文庫)ISBN : 4-8291-6180-9 発行年月 : 2002.10 金の瞳の女神 (一迅社文庫 アイリス は 1-1 ルーク&レイリア)

妹の病気を治す金のため、ハンターをしていたルーク。今は足を洗って大工見習いとしてアブリル教の伝説の門を模した「神の門」の修復作業を行っていた。そのルークの元にレイリアという美女が面会に訪れ、ある仕事を持ち掛ける。それは法王密室殺人未遂事件の幕開けだった。

んーと、シスコンギャグラブコメ? (だってカラーページからしてアレだし)+ちょっと謎解きつき物語。
ファンタジックな中世風世界ですが魔法はないみたい。謎解きはあくまで道具に過ぎないと思いますが、まぁそれなりかな? 平然と顔を出す固有名詞にはたいした説明もつかないし。アルマ海風マリネとかラハの焼き魚とか猛獣クルーガルとか。ハンターの業務については『古い遺跡や伝説に隠された謎を解き明かす』他、らしいので「HUNTER×HUNTER」のハンターと大差ない、と思います。(平成14年10月30日初版発行)

一人称で、まわりの濃いキャラクターにツッコミ入れまくってるルークもシスコン。
「シスコンと笑いたければ笑え」らしいので存分に笑います。うはは! 時々入るレイリアの鋭いツッコミもよいです。
一番好きなのはヘボン様でしょうか。ネーミングの段階からキャラクターが出来ていたに違いない。
でもこのギャグ具合とラストのシリアスなせつなさの兼ね合いがよろしいです。

ツッコミ。
「ダイレクトメールのようにビリビリと破いて」
あるのかー! ダイレクトメール! ……わりと商業が盛んなようです。

あとがき――わかる。私も今でこそこんなサイトやってますが読書感想文大っ嫌いでした。マジホント。で、書き方がわかったというか感想なんて自由に書けばいいじゃないか、と気づいたころには課題なんてなくなってたのよねー。このノリで論文にツッコミ入れまくったレポートは書いたことあるけど。
あー、新潮文庫の感想文に応募しかけたこともあったなぁ。だって宮部みゆきに読んでもらえるかもしれないんですよ? 結局出さなかったけどねー。

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平井骸惚此中ニ有リ 田代裕彦

平井骸惚此中ニ有リ 作:田代裕彦 イラスト:睦月ムンク(富士見ミステリー文庫)

平井骸惚此中ニ有リ (富士見ミステリー文庫)

時は大正十二年。
帝大生の河上太一くんは、探偵小説家平井骸惚先生に弟子入りを懇願するも、首を縦には振って下さらない。ご夫人の助けもあって居候の身になりますが、当の骸惚先生とは気まずい関係なのでありました。
そんな折、骸惚先生のご友人、評論家の池谷是人先生が亡くなられます。
自殺と公表されていましたが骸惚先生、何かトリックがあると見ている様子。
河上くんに「事件解決の折には弟子入りを認めよう」と持ちかけます。骸骨先生のお嬢様涼嬢と真相解明にのりだした河上青年の運命やいかに。

文体模写を試みたが文章の切り方がわからない。あー。
ともあれビバ大正浪漫。カタカナ交じりの七五調で文章リズムが軽快です。初めてページ見たときは「ルビだらけでウザ!」と思ったけど中はルビなんて減るしね。
でもコレパソで書いてたら大変だろうなぁ。片っ端から辞書登録するまでは旧字の変換大変だし、ワードだと古文法使うと「ココ間違い!」って赤い波線引いてくれるもん。これかなりむかつきます。

イラストは望月花梨風ですっきりしてます。よいですねハイカラ女学生。
にしても骸惚先生ロイド眼鏡の上半分がぶった切られてる気がするのは私だけですかー?

ミステリーは、まぁこんなもんじゃない? 銘打っても大丈夫じゃないかなー? ぐらい。
しかし、私でも見当はついたのに河上くんもうちょっとがんばれよ。
でもコレ2巻からLOVE寄せされちゃうの? ううむ、これ以上どうLOVEを詰め込めと? (笑)
いやでも期待。こっぱずかしくて転げまわらないように頑張ります。

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Dクラッカーズ4 決意-resolution- あざの耕平

Dクラッカーズ〈4〉決意‐resolution 作:あざの耕平 イラスト:村崎久都(富士見ミステリー文庫)

Dクラッカーズ 4 ISBN : 4-8291-6165-5 発行年月 : 2002.5

景ちゃんに降臨した女王。
梓の過去など描写がどの巻よりも暗くて痛い。
水原が拳銃構えてる口絵が衝撃的でもある。

でもでも、ちゃんと決意につながってるのです最後まで読めば。
こういう構成がやっぱり映画好きさんが書いた物語なんだなぁと思うですよ。
敵味方共に新キャラも登場で、仲間は集まったし、続きが気になるー!! でも刊行順でいったら次はショートショートだよな……6まだ買ってないし。最終巻への道のりは長い。ゴールが見えてるからまだマシだけど。あ、富士ミスのサイトで落としたショートショートもう読んでも大丈夫かなぁ?

にしてもアレだ、謎は明かされつつあるけどまだまだ謎はあるよな。
カプセルどこで製造してるんだろ。
ベリアルは何で突然復活したんだろ。女王が封印してただけってこと?
スープとはしご&クッキー缶のメッセージでノックアウトですよ。みんな優しいなぁ。やっぱ景ちゃんの殺し文句は最高だ。
そしてベリアルの関西弁も自然でよい。さすが!
それにしても、アマゾンの「この本を買った人はこんな本も買っています」がもれなく悪魔のミカタなんだけど……確かに両方好きだけどなんだかなー。(笑) ベルゼバブ出てくるし。(形態からして全く違います)

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Dクラッカーズ3 祭典-ceremony- あざの耕平

Dクラッカーズ〈3〉祭典‐ceremony 作:あざの耕平 イラスト:村崎久都(富士見ミステリー文庫)

Dクラッカーズ〈3〉祭典‐ceremony (富士見ミステリー文庫) ISBN : 4-8291-6152-3 発行年月 : 2002.1

景ちゃんはかっこいいんですけど、まだ半分にもたどり着いていない(八冊で完結)のに、景ちゃん生き残れるんですかー?!
コイツらも十分破滅的でした。二人だけで生き残っても望むところだ、どこまでも一緒!! な感じだもんなー。ぬかりがない景ちゃんかっこいい。今回の祭りで見事に二つの組織を壊滅させましたな。(あれ? DDはまだある?)

茜ちゃんが氷太とそんなことになってたなんてー。ショックー。
にしてもなんでそんなに自分ら一人暮らししてるヤツばっかりなの? 設定大学生のほうが良かったんじゃ……。どういう設定だったっけ。Missingとかデュラとかいろんなものの設定が混ざってもー、ようわからんようになってもうた。いや、制服がなくなってしまうから萌えは半減のような気がしますが。

バールの正体はいつもの要領でミステリ調に明かされるのかと思って、いろいろ探してたのに新キャラでした。(だよね?) やられた。ほんとうにもうミステリにするの諦めたんだなー(笑)

梓のモノローグがものすごく痛々しい。幼少の頃に意識しないで身に付けてしまった人を傷つけてしまうスキルを見せ付けられて。人が悪いぜ無慈悲な女王。人が悪いとかそういう問題じゃ絶対ないけど。自分はジャンキーで梓は女王とか、景ちゃんに必要なのは自分じゃなくて女王とか、コイツらよく似てるんだけど痛々しいな。自分に自信を持ってー!
水原の過去もアレでしたが。みんな苦労してるんだよ。うん。
そしてめっちゃヒキでした。うおぉ気になるー。というかまだ何も終わっていないぞ。

そしてやっと名前知ってる悪魔が出てきたよー。ケルベロスにベルゼブブにベリアル。
ケルベロスってCだったのか。

次も楽しみ楽しみ。

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しずるさんと底無し密室たちThe Bottomless Closed-Rooms In The Limited World上遠野浩平

しずるさんと底無し密室たち The Bottomless Closed-Rooms In The Limited World 作:上遠野浩平 イラスト:椋本夏夜(富士見ミステリー文庫

しずるさんと底無し密室たち The Bottomless Closed-Rooms In The Limited World (富士見ミステリー文庫) ISBN : 4-8291-6284-8 発行年月 : 2004.12

もうホント、男性には買いにくい表紙になったもんだ。ゴスロリですよ。わたしでもカラーページは引いたよ(笑)

中身はいつもの安楽椅子探偵物。
密室? なんか不安がよぎるタイトルだったんですけどやっぱりというか。「密室」の定義ってなんなんですかー!? 話のわからない読者ですみません。「しずるさんと七倍の呪い」だけが一般的な密室な感じで。そのほかも新鮮でおもしろかったしトリック、というか真相にはびっくりも感心もしました。あっさり楽しめましたよー。

『……その第一発見者が事態に気づいた最初の兆候は、ジジジ……という奇妙な音だった』には「そうそう、そう書かなきゃー前巻の第一文も」と思ってしまいましたよ。

「影法師」は無理があるんじゃないかなぁ。ビジュアル系の化粧ってパターン決まってるからそういう人たちが集まっていたのなら個人特定できるほど目立つとは思えないんだよね。(デーモン小暮閣下は別)「灰かぶり騎士団」だからもしかして氣志團か?! それならわかるかもしれない(笑) 「灰かぶり騎士団」がそもそも売れなそうなバンド名だしさー。そしてこれだけ書き下ろしなんだけど、そこにでてきた「カニさん」がブギーあたりにひょっこり出てきそうで怖いです。
雨の日のパレードはものすごい大変です。文化祭レベルでも。
雰囲気は一番らしいと思うんですがね。非日常にしずるさんが紛れ込んでるっていう。

チクタは今回もかわいかったです。話の合間に、おなかの時計を直してくれる職人さんを探して旅をしているハリネズミです。しずるさんが絵本に仕立てようとしているみたいです。下働きさせられてるところとかもうプリキュー。

よーちゃんの名字はほんとにすごいみたいですね。出せば警察があっさり動くとは。

余談ですがしおりのROOM NO.1301のイラストは、乳の位置がありえないと思います。どんな胸やねん。アレが噂の姉?

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タクティカル・ジャッジメント 師走トオル

タクティカル・ジャッジメント―逆転のトリック・スター! 作:師走トオル イラスト:緋呂河とも(富士見ミステリー文庫

タクティカル・ジャッジメント―逆転のトリック・スター! (富士見ミステリー文庫)

若手敏腕弁護士・山鹿善行の幼馴染み・水澄雪奈が恋人を殺害した容疑で逮捕された。目撃情報あり、不利な状況ではあるがデスクブレイカーの二つ名を持つ善行の熱い弁護が炸裂する。勝ち取るぜ逆転無罪!

逆転裁判ってやったことないんだけど……意識してるんでしょうね。作者ゲーマーらしいし。「異議あり!」連発されてます。初版は2003年1月。只今5巻+SS集1冊発売中。

設定では陪審制度が予備審問として採用されて数年後、ってことなんですけど。ストーリーも予備審問の場面がメインになっています。コレ、今の日本にはない制度だよってどっかに書いておいたほうがいいんじゃないかと思うんですが。むしろ現行の司法改革は予備審問どころかがっつり裁判員制度に流れてるわけで……。施行されちゃったらこのシリーズどうするんだろ。早めに完結させないと! (余計なお世話)

「ええー! うそー!」と思ったのが2回。意外だったというか裏切られた感じの(笑)
弁護士自ら「詐欺紛い」とか言っている法廷スキルはいかがなものかとー。ハッピーエンドだからいいけどさ。現実でマジにコレやっちゃうと訴えられるというか大事件にさせられるような……。叩かれるだろうなぁー。
面白かったのはアリバイの要素になった中で出てきた頑丈な物置のCM『象が乗っても大丈夫』。撮影するの大変そうですね。少なくとも象が乗れるだけの大きさが必要だし。もうなんつーか、物置の範疇を越えているような気がします。(笑)見てみたいな。

これで「富士ミス的にはミステリーしている」って言われてるあたり、やっぱり富士ミスは存在自体がミステリー。そういうもんなんだからいいんだけど。そういやLOVE! は満たしてるよね。じゃいいか。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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