キノの旅VII-the Beautiful World- 時雨沢恵一

キノの旅〈7〉the Beautiful World 作:時雨沢恵一 イラスト:黒星紅白 (電撃文庫)

キノの旅〈7〉the Beautiful World ISBN : 4-8402-2386-6 発行年月 : 2003.6

本音と建前
(ここでやっとリアルタイムに新刊を買うことができました。嬉。)

  生きていると 悲しい
生きていることは 悲しくない
   -I am alive. –

プロローグ 「何かをするために・b」 -life goes on. b-

迷ってるキノ。どんな人でも迷うことはあるんだねぇ。

第一話 「迷惑な国」 -Leave Only Footsteps!-

キノが初めて「五日から十日」の滞在を求めた国です。ちょっとびっくりします。
その種明かしは「土地を踏み荒らして移動する国」に入国して「山間の平野をすべて塞いでいる国」の入国関税(森の人)を払わずに向こうの平野に抜けること。
「移動する国」は圧倒的な軍事力を持っていて、見事に「通せんぼの国」を突破してくれます。畑と一軒の家とサイロを踏み潰して。
 その家のおばあさんは関税をふんだくっているわけでもないのに住むところがなくなっちゃってホントにかわいそう。ちゃんと生活保障してあげてね「通せんぼの国」。
にしても、一つの国にキノが属してたらピンチになるたびにヒーローになってるような気がするな。

第二話 「ある愛の国」 -Stray King-

師匠とその弟子の話。今回は絵本風ではありません。その代わり師匠のガンアクションもありません。師匠はやっぱりがっぽり儲けて、ひとりの王様が幸せになったみたいだから平和な話だなぁ。

第三話 「川原にて」 -Intermisson-

シズと陸の話。バギーとの馴れ初めが語られます。戦場からかっぱらって来たから「強襲用のバギー」に乗ってたんですねー。にしても陸と国から逃げてきたんだと思ってたら「バギーに乗ったシズ」に陸が合流したんだな。陸との馴れ初めも気になります。
陸も「死ぬべきところで死ねなかった」んだろうか? (どんな犬や)

第四話 「冬の話」 -D-

宗教的理由の為に「治療行為」が禁止されている国で次の春まで「異教徒」として安楽死の仕事を請け負うキノ。そこに新たな異教徒がやってきた。その人が「仕事」に向かった次の日からキノには仕事がなくなった。

D……doctor, Death, いろいろあるなぁ。
でもここは料理下手なキノに萌え! 「人を喰った話」での鮮やかな手さばきはなんなんだ……だんだん上手くなるんだよねぇ? (笑)

第五話 「森の中のお茶会の話」 -Thank You-

師匠と弟子の話。今度は絵本調です。森の中でおじいさんにお茶会に招かれた師匠。温和そうな老夫婦の正体は!

Thank Youって「!」が付かないと物悲しいなぁ。と思うのはこの話を読んだ後だからか。
しかしここは、幽霊にビビリながら顔色変えずに銃をぶっ放す師匠萌え。(オイ!)

第六話 「嘘つき達の国」 -Waiting For You-

革命軍主要メンバーの警察官と王女の悲恋。でも今はみんな幸せ。
みんな優しい嘘つき。そしてみんな騙されてる。

ウソップ思い出したなぁ……
トランスにも似てるかもしれない。「私の愛する人は精神を病んでいます。ですが、私は、とても幸福です。」
……あの芝居は全員病んでるからなんだかなぁ、だけど。

エピローグ 「何かをするために・a」 -life goes on. a-

長っ!
いやいや、そうじゃなくて。
ここで初めて「旅人キノ」が誕生しました。
エピローグ・プロローグで別人です。ちょっとやられたなぁ。
しかし、キノは出立する時どうやってカノンかっぱらったんだろう。

他刊の感想
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作風

 坂入慎一さん(「シャープエッジ」シリーズの電撃作家)のHPの掲示板でジェイソンVSフレディとキルビルを5回ずつ見る予定との書き込みが成田良悟さんからあったようですが……。
小説の作風そのままですね。(笑)

フレディ VS ジェイソン [DVD]

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キノの旅VI-the Beautiful World- 時雨沢恵一

キノの旅〈6〉 作:時雨沢恵一 イラスト:黒星紅白 (電撃文庫)

キノの旅〈6〉the Beautiful World ISBN : 4-8402-2155-3 発行年月 : 2002.8

狂気

誓えないと誓います
誓わないと誓えます

誓えないと誓えます
-I don’t trust me.-

口絵 「入れない国」 -Reasonable-

春夏秋冬ー。
hp掲載の時は秋で止まってました。入れてよかったねー。しかし、門番そんな決定権をもっているのか? 実はエラい人? 

口絵 「中立な話」 -All Alone-

「一人のシズが」「一人のキノが」「一人の師匠が」
見事にオチだよ師匠。(笑)
みんなの特徴が見事に出たね。

口絵 「戦車の話」 -Life Goes On.-

目的を与えられなかったロボットと、絶対に果たせない目的を与えられた戦車。その命令は優しさからのものだったのでしょうか、憎しみからのものだったのでしょうか。
彼は自分を見つけられるでしょうか。

アニメ「本の国」に登場した浮遊戦車は、立木文彦さんが声を当てられてました。
イエー。カッコイイ。

第一話 「彼女の旅」 -Chances-

ブラック「償い」。
復讐って、むなしくないのかなぁ。あのあと後追いとかしてませんかねぇアノ人。

傍観者キノ。
彼女は神様じゃないから。そのスタンスは宗教的、と思わなくもない。自然ってヤツ?

第二話 「彼女の旅」 -Love and bullets‐

ブラック、ブラックー!! (泣)
反戦するにも義務と責任がー。
スイスみたいに調停役買って出るとかしなきゃだめよー。

第三話 「花火の国」 -Fire at Will!-

贈り物。裏のない善意はないといいます。じゃ、贈っている国は何者でしょうか。
偵察に来た国にもっと近くて狙われてる国?

自分で軍備増強したほうが早いっちゅうねん。

第四話 「長のいる国」 ‐I need you.-

ボーイミーツガールin師匠。でもないです(笑)
峠越えを対物でかましてくれます。カッコイー。
ハンサムはどうやってこの国まで来たんでしょうねぇ。「優しい国」で探してるみたいだったからやっぱり師匠が好きだったのかしら?

第五話 「忘れない国」 -Not Again-

忘れないだけではダメ。対策しなきゃ。繰り返ってしまいます(?)。
イベントは、忘れないことと対策を兼ね備えたものにしましょう。(笑)

第六話 「安全な国」 -For His Safety-

ええと、片腹痛いですね。
ウチの中学も生徒会が運動するまでマフラー禁止でした。クビシメごっことかしないし!

なんと、この話のダイジェスト版が朝日新聞土曜版に広告として載りました。実は時雨沢先生ニヤニヤ?

第七話 「旅の途中」 -Intermission-

会話文なしの絵本調。挿絵がカワイイーv
蒼い人は、傍観者?
応援はしてくれていたみたいですが。

第八話 「祝福のつもり」 -How Much Do I Pay For?-

シズ様変身前。でもやっぱり優しい人です。
同じような寂しさを持った「優しい国」より好きです。ラファは色々頑張ったから。
どちらが時雨沢先生らしい話かといえば圧倒的に「優しい国」でしょうけども。

プロローグ・エピローグ 「誓い」 -a Kitchen Knife-

包丁ですよ奥さん。こわいっすよお父さん。
この12年後がアレかよオイ……。子供は所有物ではありませんよー。

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キノの旅V-the Beautiful World- 時雨沢恵一

キノの旅〈5〉the Beautiful World 作:時雨沢恵一 イラスト:黒星紅白 (電撃文庫)

キノの旅〈5〉the Beautiful World ISBN : 4-8402-2013-1 発行年月 : 2002.1

義務と責任

美しいと思うから 美しいと思う
-Have I Ever Seen the Beautiful World?-

第一話 「あの時の事」 -Blue Rose-

王子様でもできないこと。王子様だからこそできないこと。

青いバラ、できつつあるみたいですね。
でも浜名湖花博にでるヤツは青いバラとは認めんぞ。あんなの水色のバラだ!!

第二話 「人を殺すことが出来る国」 -jungle’s Rule-

人を殺すことができるのにとっても治安のいい国。
レーゲルさんいいキャラだよなぁ。やり直せる国があってよかったよー。
あの国で一番怖いものはやっぱりホールのミルクレープなんだろうか(笑)

第三話 「店の話」 -For Sale-

カンチガイっぷりとかわりと好きなんですが。需要がないと市場ってのは機能しないものなんで。
あの人は静かにあそこで暮らすとして、彼が死んだ後旅人がスイッチ入れてもうたりとか、ブルドーザーで店壊そうとしたりした日にゃぁ……えらいとこやなぁ。

第四話 「英雄達の国」 -No Hero-

戦闘編。
評価が分かれるところですが。戦術とかよくわかんないけどグレネード撃ち落としたときは流石にびっくりしたなぁー。そんなんできるんや。キノって強えー。(何を今さら)
なんで戦わんといかんのかが分からんところがなんとなく納得いかないけど。

第五話 「英雄達の国」 -Seven Heroes-

フルート入手編。
敵がいないのに皆兵制度。ふつうは「花火の国」みたいに鈍感になるものだと思うけど、用心深い民族だ。
元は二つの国だったからか。

第六話 「のどかな国」 -jog Trot-

シズの旅は続く。(笑)
ほら、のどかなんじゃなくて、きっとそのくらい刺激があると平凡な生活送ってても楽しいんだよ。ごめん、多分ウソ。

第七話 「予言の国」 -We NO the Future.-

未来がないことを知っていることは幸せだろうか?
そして予言は当たりそうなのがまた辛いところ。

というか、司祭様、新興宗教初心者ですか?
そこは「私の力で世界の危機が救われた!」っていって信者増やすチャンスだよ(笑)

第八話 「用心棒」 -Stand‐bys-

どっから見ても師匠らしい話。
極悪非道だよなぁー。
眼には眼を。って感じでしょうか。

第九話 「塩の平原の話」 -Family Business-

自分のことは棚に上げて……。
鏡のような存在って必要だよね。

第十話 「病気の国」 -For you-

現代医学はナチスの人体実験によって飛躍的に発展した、といわれます。
でも切ないなぁー。

イナーシャとコール中尉のその後は画集に少し載っています。
運命的といえばその通り。
しかし、コール中尉は彼女を見る度に苦しむのかもしれませんね。

プロローグ・エピローグ 「夕日の中で」 -Will-

アイデンティティ。
美しいと思うものが人それぞれなら、醜いと思うものも人それぞれ。
狂気も人それぞれ。でしょうか?

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早朝ラジオドラマ

 最近の睡眠不足の原因はまぎれもなく悪魔のミカタラジオドラマttp://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/denkan/index.html だよなぁ。放送時間どうにかしてください。AM4:52~ってそんな深夜だか早朝だかわかんない時間に……拷問なんですか? (笑) あの気の抜ける主題歌もどうにかならないのかなぁー。合ってないとは言わないけど。朝には辛いよー。
 え? WEBで聞けるのにって? 64kで落とすとどうしても雑音が入るんですよ。(泣) 一週遅れだし。
 眠いよー。めっさくさロリ声ですが眠くてそれどころではありません。コウの人はどっかで見た名前だとおもったらドッコイダーですね浪川大輔さん。

 はやいとこ借りてる原作読もう。(←まだなんかい!)

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キノの旅IV-the Beautiful World- 時雨沢恵一

キノの旅―The beautiful world (4) 作:時雨沢恵一 イラスト:黒星紅白(電撃文庫)

キノの旅〈4〉the Beautiful World ISBN : 4-8402-1844-7 発行年月 : 2001.7

手段と目的

この場所を知らず 夢の地を目指し
    夢の地に着いて この場所を知らず
    -Wherever I go, there I am.-

第一話 「像のある国」 -Angel?-

全部読み終わってからもう一度口絵に戻ってくると……。
あらびっくり、よく見ればこの像、おなじみのあの人じゃない!
こういうエピソードのクロスの仕方が大好きだったりする。

第二話 「×××××」-Solo-

この「XXXXX」ちゃんについて、いろんな憶測が飛んでいますが。
私は優しい国で連れて行けなかったさくらであり、大人の国でいなくなったXXXXXちゃんであり、キノのトラウマであるのではないかと思っています。
現実に通り過ぎたものではなく。
そんな話もたまにはいいよね。

第三話 「二人の国」-Even Dog Doesn’t Eat-

夫婦喧嘩は犬も食いませんか。
ちょっとだけでもいいから他人を思いやる気持ちを思い出してほしいなぁ。

第四話 「伝統」-Tricksters-

猫耳つけるのがこの国の伝統。
そういえば歌舞伎だって元はといえばストリップだったわけですし(以下自主規制)
みんなだまされてやるのが優しいよね。いい国だ。

第五話 「仕事をしなくていい国」-Workable-

しなくていいんだけど、しなきゃいけない。
何にもしないで終わる一生、そんなのイヤだよね。
しかし、するのがストレス溜めるだけってのは……どうにかなんないかなぁ。

第六話 「分かれている国」-World Divided-

自分たちと同じとはさらさら考えていないようで。
だからねー、クジラも食料なわけよ。
なんでクジラだけダメなのよ。
かつてのアメリカ捕鯨船なんて油とるための原料調達だったくせにー。

第七話 「ぶどう」 -On duty-

英語の教材で出会った話、イソップ童話が元ネタ。
私もあの英語塾に通ってなかったらわかんなかったわけで……(笑)
負け惜しみ、言わないでおけるなら言いたくないね。

第八話 「認めている国」 -A vote-

おそろしー。
でも、事実公表したほうが仕事増えなくていいんじゃない? あ、そもそもの目的から考えればいいんだろうか。

第九話 「たかられた話」 -Bloodsuckers-

日本刀で、一人で「七人の侍」はムリなんだよ!
何でできてるんだ、シズの刀。実は木像よろしく棍棒だったら納得もいくんだけどさ。

第十話 「橋の国」 -their Line-

そんな細工してる余裕がよくあったな、と。
誰だ? 最後の一文書いたヤツ。
(無粋なツッコミでゴメンナサイ。m(__)m)

久川綾さんの朗読は柔らかくてとてもいい感じでした。

第十一話 「塔の国」 -Free Lance-

どうやって食料得てるんですかこの国。
というか崩れる時「西側は気をつけろー!」程度で済むんですか? 死人とか出ないのー?
(無粋なツッコミでごめんなさい。m(__)m)

でも、絵本口調はちょっと好き。

エピローグ 「紅い海の真ん中で」-Blooming Prearie-

個人的には里帰りかなぁと思っているのですが。
この後、気持ち的に自由の身になれたとかだったらいいなぁキノ。

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キノの旅III-the Beautiful World- 時雨沢恵一

キノの旅〈3〉the Beautiful World 著:時雨沢恵一 イラスト:黒星紅白 (電撃文庫)

キノの旅〈3〉the Beautiful World ISBN : 4-8402-1709-2 発行年月 : 2001.1

知識

知っているのか知らないのか知っているのか
-Where is the terminal?-

口絵「愛と平和の国」-Power Play-

「平和の歌」で自国の平和を守る国。

どこぞの国がモデルですねぇ(苦笑)
これを機会に平和や軍隊について考えるのもいいかもしれません。

第一話 「城壁のない国」-Designated Area-

遊牧民の話。

キノの戦闘能力を封じた男、ラウハー登場。こいつが敵でなかったこともキノの強運の一つですなぁ。(笑)
このラストに似てる、ってことで某読もうとしていた小説のネタバレを知りました。あはは。……(涙)

第二話 「説得力」-Persuader-

キノが説得力をつけている修行中の話。

“落ち着きなさい、キノ。常に冷静に。怖がるのも、恐れるのも、後で”
は自分の中で一二を争う名言だと思うのですが。どうしようもないほどあわてものなので。(笑)

第三話 「同じ顔の国」-HACCP-

クローン。ある意味二人しかいない国。

確かに一卵双生児は物理的にはクローンと同じ。でもそこに造った人と造られた人がいれば、そこには上下関係ができてしまいます。造った人は造られた人の生存権を認めないかもしれません。
それこそナチュラルとコーディーみたいな争いごとが起きる可能性が高くはないですか?
この国みたいにその人しかいなければ話は別になるかもしれませんが。

第四話 「機械人形の話」-One-way Misson-

ゲームをしていて、ラストで「これってこんなラストだったっけ?!」と三巻を引っ張り出してしまいました。(アニメはまだビデオ渡してもらってなかった)印象の薄い話ではありました。

うーん、必要とされてなかったら存在意義ってないのか? そんなことはないと思うんだけど。あの家で暮らしていれば必要としてくれる人が通りかかってくれるとも限らないではないですか。
あなたなら消えることを選択しますか?

第五話 「差別を許さない国」-True Blue Sky-

まー、なんといいますか、それだけ劣悪な環境にいても楽園と思い込めるのはすごいよね。知らなければ可能なのか。
不満が出てないらしいし。
言葉狩りは、してもしょうがないものだとは思うよ。本人たち旅人を差別する気満々だしねぇ(笑)

第六話 「終わってしまった話」-Ten Years After-

また騙されたわよ。ええ、騙されましたとも。(笑)

やろうとすれば人間なんだってできるとはいいますが、小説家になれるんだ。すごいにゃーイーニッド。
リベンジする力があった、それだけで彼女は勝者に入れて構わない。

エピローグ「雲の中で・a」-Blinder・a-

目の前のものがなくなってしまえばいいのにと思うことは多々ありますね。
卒論の締め切りとか……(←遠い目)
知っているのか知らないのか、そこから出てくる圧倒的な力の差。
知っているほうに入りたいものです。

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キノの旅II-the Beautiful World- 時雨沢恵一

キノの旅〈2〉the Beautiful World 作:時雨沢恵一 イラスト:黒星紅白 (電撃文庫)

キノの旅〈2〉the Beautiful World ISBN : 4-8402-1632-0 発行年月 : 2000.10

何が正しいのか?誰が正しいのか?
何が正しいのか?誰が正しいのか?
   -What is “right”?-

口絵 「狙撃兵の話」 -Fatalism-

運命論。
絵本風に語られる師匠の儲け話。

無差別殺人者を殺す依頼を出した人数と同じくらいの人数が、同じ殺人者に対して「幸運の神様」だと思っている。すごい話だ。

プロローグ 「砂漠の真ん中で・b」 -Beginner’s Luck・b-

踊るキノ萌え。

運が強いって才能だよな。運がなければ悩み続ける自由さえないんだから。

第一話 「人を喰った話」 -I Want to Live.-

「正しくないよ。でも、死にたくはなかったんだよ」
「悪く思うなよ。ボク達は人間なんだ」

題名からオチは分かっちゃうんだけど、でも考えさせられる話。
これだけ年齢設定が「十代後半」になっている。
また時系列が…… って、そればっかりかぁ!!

第二話 「過保護」 -Do You Need It?-

親心子知らず――なんて言われましてもねぇ。

たまには子供の意見を聞いてあげてくださいよぅ。
戦争なんて行きたくないんだよまーくんは。
「お前のためだ」なんていわれても……ねぇ。

第三話 「魔法使いの国」 -Potential of Magic-

村人の豹変ぶりが見もの。ってか火あぶりに遭わなくてよかったね!

ファミリーネームがあるのってミーニャだけなんだよねぇ。
東欧系の名前だし……みんなにファミリーネームがあったら色々裏が見えるような気がするんですけどね。あるとしたらあえて隠してるのか。ムキ――!!

第四話 「自由報道の国」 -Beliebers-

騙されたよ!! みんな騙されたよね? 

多分うちでとってる新聞は『メディア・デル・プレス日報』なんだよなぁ。
でも大学生のところには「就職に有利」って売り込みに来んだよな、勧誘のおっちゃんたち。(友人宅前で遭遇)
カンベンしてくれ。

第五話 「絵の話」 -Happiness-

戦車が好きで戦車ばっかり描いてた画家が、内戦直後の国にやたらに受けた話。

みんなが思いっきりいろんな解釈加えて作者と離れてしまった作品って、やっぱりダメなんだと思う。

第六話 「帰郷」 ――“She”is Waiting For You.――

青い鳥を探しに出たお兄ちゃんが、夢破れて帰郷した話。国も全滅してるし、殺されても良かったと思うよお兄ちゃん。

夢と妄想の違いを見極めるのは難しいですね。自分の実力を自分で測る力量は、持っていないと困る能力なんでしょう。はぁー。

第七話 「本の国」 -Nothing Is Written!-

本が大好きで批評ばっかりしている国民。作家になろうと思う人は命がけで国を出て成功しなければならない。そして「国民」にいい評価をもらわなければならない。

ほんと世知辛いなぁ。英題にも涙。
「十人くらいの人間が何かを成し遂げようと決意して、その願いを叶えることができるのは、一人いればいい方だ」
……耳が痛いです。

第八話 「優しい国」 -Tomorrow Never Come-

「最悪」な噂とは裏腹に、とても居心地のよかった国。キノが思わず「もう一日二日滞在できませんか」と聞いたほど。でもその秘密は英題の通り。

電撃hpの人気投票でも一位を獲得した話。感動物語です。大人の国とセットでお楽しみ下さい。

でも私はhp見たときは「どの国だ?」と思ったオバカです。ごめんなさい。
私にはその選択をする必然性が思い当たらなかったから。その不条理に納得できなかったんです。

エピローグ 「砂漠の真ん中で・a」-Beginner’s Luck・a-

師匠のところを出立した直後の話。

なんで森だの砂漠だのに迷い込むかなぁキノさんよう。
ほんと強運だなぁ。

「続・本の話」 -Anoymous Pictures-

鴻上尚史作”天使は瞳を閉じて”のユタカとかぶるんだよぅ絵描きさん。
(ミュージカルは観てないから知りませんが。彼が主役なんだよね?)世知辛いよぅ……おいらには運は味方についてないからなぁ。(今のところ)

他刊の感想
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キノの旅-the Beautiful World- 時雨沢恵一

キノの旅―The beautiful world 作:時雨沢恵一 イラスト:黒星紅白 (電撃文庫)

キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461)) ISBN : 4-8402-1585-5 発行年月 : 2000.7

世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい
-The world is not beautiful. Therefore, it is.-

プロローグ 「森の中で・b」 -Lost in the Forest・b-

 キノの始まりです。キノの心情が吐露されている数少ない話です。
このスタンスがわりと好きです。

第一話 「人の痛みが分かる国」-I See You.-

 キノが旅する国の話がはじめて聞ける話。
「『他人の痛みが分かればその人に優しくできる。もっと人はお互いを尊敬し合える』なんてとんでもない大嘘だった」

そうなんだー。「サトラレ」もそうだけど、やっぱり人と離れて無人島で暮らすサトラレもいたわけで。
副題も相まって、ちょっと考えた話でした。

第二話 「多数決の国」-Ourselfish-

 民主主義への皮肉。ここまでブラックにすることもなかろうに。
少数意見も取り入れましょうね、王様。(それが出来てないところに今現在問題があるんだけど)

第三話 「レールの上の三人の男」-On the Rails-

 人生ってこんなものなのかもね。まったくもって知らぬが仏。

最初のじいさんが一番大変だよなぁ。
給料、出てないよなぁ。

なんかこんな展開の童話があった気がするんですが。誰かご存知でしたら教えてくださいm(__)m

第四話 「コロシアム」-Avengers-

この復讐者は複数形になっているから、シズと馬車の奥さんなんだろうなぁ。

ここで、キノは怒る。珍しく。違う人なんじゃないかと思うくらい激しく。
そして、自分に攻撃をしてきていない相手を殺す。今のところただ1人だ。
でも、殺さずに相手に勝つ方法も実行している。ここと「城壁のない国」ぐらいしか見られない。これを成長した後と見るか、未熟な時期と見るか。
時系列を考え出すときりがありません。

第五話 「大人の国」-Natural Rights-

少女キノの誕生。

エルメスは命の恩人。
手術で「ちゃんとした大人」にする。かなり乱暴な国。
本当に大人になれてるのかなぁ。なれるものならなりたいな(笑)

第六話 「平和な国」-Mother’s Love-

口絵や扉絵で怖さ倍増です。おかあちゃん怖いー!!されど母は……って強すぎです。

近代的な戦争。犠牲を出さない戦争なんてないのに、犠牲者を国民の外に求めて子供を守ったと思ってるお母さんたち。そんなバカな。 スポーツ競技に対する痛烈な皮肉。

他刊の感想
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バッカーノ! 1931 鈍行編 The Grand Punk Railroad 成田良悟

今日の読了:バッカーノ!1931 鈍行編―The Grand Punk Railroad 作:成田良悟 イラスト:エナミカツミ (電撃文庫)

バッカーノ!1931 鈍行編―The Grand Punk Railroad ISBN : 4-8402-2436-6 発行年月 : 2003.8

禁酒法時代のアメリカ。当時の輸送を一手に担っていたのは鉄道だった。ある大陸横断特急に乗り合わせたのは貨物室の宝をちょろまかすつもりの不良グループと、指導者奪還を目論むテロリスト、そして客を人質に鉄道会社をゆすろうとしている殺人享楽者。シカゴからNYに無事にたどり着けるのは誰だ?

答えはまだ出ていないのですが。二ヶ月連続刊行の前後編、というよりは別の視点で同じ時系列を語るつもりらしいです。ぶっちゃけ来月まで待てません。
プロローグがあまりに面白かったんで一挙に読むのがもったいなくなってしまい、一晩寝かせてしまいました。(笑)こんなの初めてです。いやー、憎いね。前作もそうだったけど構成が凝ってます。映画っぽいです。バカップルも大暴れです。笑わせていただきましたー。誤字の多さもまちがいさがしみたいでたのしいです。てか著者紹介という短い文でもかましてくれる成田さんが大好きです(泣)
副題がいつもバンド名のパロディになっています。
場面の構築がとてもうまいと思う。前作は「パルプフィクション」に似てると言われてましたが。(見たことないので何ともいえない) 作者はあとがきでスナッチを意識したって言ってたかな。そういうノリが好きな方にはオススメなんじゃないでしょうか。

他刊の感想
無印 1931鈍行編 1931特急編 1932 2001 1933<上> 1933<下> 1934獄中編 1934娑婆編 1934完結編

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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