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しずるさんと無言の姫君たち The Silent Princess In The Unprincipled Tales 上遠野浩平

しずるさんと無言の姫君たち―The Silent Princess In The Unprincipled Tales 作:上遠野浩平 イラスト:椋本夏夜 (富士見ミステリー文庫

しずるさんと無言の姫君たち―The Silent Princess In The Unprincipled Tales (富士見ミステリー文庫) ISBN : 4-8291-6374-7 発行年月 : 2006.12

今回はー、「白雪姫」「人魚姫」「眠り姫」「赫夜姫」の四本です。うむ、童話をモチーフにしてもらうとおもしろいね! 色々なものがあるだけに切り口の違いが楽しめる。とくに人魚姫は読んだばっかりだしね。(連載はこっちの方がだいぶ早かったはずですが)

裏テーマは権力。まぁおとぎ話だもんなぁ。ヘンゼルとグレーテルぐらいか、市井の主人公って。(雪の女王とかマッチ売りの少女とかもあるよ)
ちょっと遠いような、近いような。わかるような、わからないような。
常識で考えるといけないのか。常識ってかなりあいまいなものだけど。

いやー、リセットかリミットかわかんないけどホントに出てきちゃいましたね、完全犯罪できちゃう人が。(え、リミットもできるよね? リセットもリミットに化けてたりしてたよね?)どーすんのよ、ミステリじゃなくなっちゃうじゃん。(MPLS以外の事件を取り上げればいーじゃん)(つか歪曲王いたよね、影法師に)

いやいや、このシリーズの醍醐味は何気ないやり取りで謎が解決していく爽快さですな。気付かんわ、その視点には。

「姫」にしずるさんも含まれる、っちゅーことでなんだか今後のしずるさんの処遇について言及されたようなされてないような。
チクタも終わりか? と思わせると新展開でした。うーん、でもまとめに入っちゃってる気がするなぁ。よーちゃんとの関係も動いてきた感じだし。
さて、次の巻が出るのはいつかなー。

他刊の感想
しずるさんと偏屈な死者たち しずるさんと底無し密室たち

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わたしは虚夢を月に聴く The Night Watch under The Cold Moon 上遠野浩平

わたしは虚夢を月に聴く 作:上遠野浩平 イラスト:中澤一登 (徳間デュアル文庫)

わたしは虚夢を月に聴く (徳間デュアル文庫) ISBN : 4-19-905067-1 発行年月 : 2001.8

あ、戻ってきた。と感じた。バラバラの視点で一つの話を纏め上げていく虚無的な青春小説。好きなんだよーこれが。今回の視点は女性私立探偵と、月世界の6つの勢力の一つに属し殺し合いをしている女性大尉と、平和な時代のテクノロジーで作られて戦争が始まっても月の地図を作り続けているうさぎ型ロボットと、現実世界にほころびを見つけてしまった少女。しかしその感想は上遠野作品読みまくってるからこそ得られるものかもしれない。だってVS Imagenator IVですもん。アノ人が狂言回し。やっぱりあいつ、いいヤツなのか悪いヤツなのかイマイチわからん。(だからそういう存在じゃないって)

「月」というモチーフがせつなくてさびしくて、懐かしいものに感じるのは何故だろう。過去に小説や歌詞やらいろんな作品を読んだから、ではあるけれど、そんな作品がたくさん生まれるのは誰もがそう感じてしまう何かを持っているからでしょうか。近くて遠い存在。実は地球に大きな影響を与えていて、時に狂気を表す。そしてここではピンクの霧が死を象徴する世界。

もう、シーマスが好き。考え方も勇気もフォルムも。なぜうさぎ型なんだ! 本書くからってわざわざ紙を製造する必要があるのか! 生きていることっていうことは遊ぶってこと。なにその超楽天的思想。でも、彼が助けたたった一人は、感謝してくれるだろう。喪失感を抱えながらも、へんなオーバーテクノロジーな物体を託されても、それを使いこなしてしまいそう。

「心はどこだ」とか「答えはあなたの心の中にある」とか「自分は取り返しのつかない失敗をしてしまった」とか、考えてしまう言葉だな。そんな気分にさせられてしまっているだけかもしれないけど、その状態に持ち込めてしまう文章はやっぱすごいとしかいいようがないかも。

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ブギーポップ・イントレランス オルフェの方舟 上遠野浩平

オルフェの方舟―ブギーポップ・イントレランス 作:上遠野浩平 イラスト:緒方剛志 (電撃文庫)

オルフェの方舟―ブギーポップ・イントレランス (電撃文庫) ISBN : 4-8402-3384-5 発行年月 : 2006.4

なんかまたバトってるねー……と思ったけど純愛? そりゃ元ネタがオルフェウスだしねー。そう考えると日本の伊邪那岐ってめちゃくちゃ不寛容だよな、とよくわからん連想をしつつ。パンドラやペパミンに通じそうな儚さと、ホーゴーなんかの絆が上手く組み合わさった感じでよい。凪出てこなかったし。彼女こそデウス・エクス・マキナだと思うんだけどねー。え? ブギーは別格。(ナニソレ)

表紙から口絵まで横書きで、今回はイラストもスッキリしてて、章ごとの扉絵もカッコよく、神話の気分に浸れました。今回は、て付くのが悲しいけど……。

炎の女の子(not魔女)と氷の女の人、どちらにも強い絆があって、救いがあって、そんなものが根こそぎ奪い去られた過去を持つ新登場人物の靖子なんかは今後また試練が課されそうな気満々ですよ。若くないのに。死神も久々に(?)都市伝説として登場、自分の立ち位置について語ってらっしゃいますが。ここらへんはお約束。

しっかし、情報は出るものの謎は深まるばかりで、いつ終わるんでしょうか。むしろ終わる気がない? そんな感じすらしてくるよ、そもそも大人になろうとしているのかなぁという意見を読んだ後では。それだけ長く楽しめる、とも思えるけど、そろそろ蔵書整理に手を付けなければいけないんですが上遠野さんの著作どれが抜けてもわかんなくなりそうで怖いんですよ、助けてくれー。

他刊の感想
笑わない VSイマジネーター パンドラ 歪曲王 夜明けのブギーポップ ペパーミントの魔術師 エンブリオ浸蝕 エンブリオ炎生 ハートレス・レッド ホーリィ&」ゴースト ジンクス・ショップへようこそ オルフェの方舟

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ブギーポップ・バウンディング ロスト・メビウス 上遠野浩平

ロスト・メビウス―ブギーポップ・バウンディング 作:上遠野浩平 イラスト:緒方剛志(電撃文庫) 

ロスト・メビウス―ブギーポップ・バウンディング (電撃文庫) ISBN : 4-8402-3018-8 発行年月 : 2005.4

やっと読んだよ! そして思いの外面白かったよ! (思いの外なんかい)バトってないからかしら。そしてブギー読んでてこれほどまでに「やっぱコレ先にナイトウォッチ読まなきゃダメだよ!」と思ったことはない。クロスオーバー激しいです。今回ほど「ブギーってホント終わらせるしか出番がないよね」とも思ったことはない。(便利だよなぁ) 

今回は織機綺が偶然囚われたメビウスからの脱出劇。なぜに表紙は彼女じゃないんですか? こう、カラッポな自覚のある織機っつーのは自分的には共感したくはなるがしてはいけないっつーか一部は被ってるんだろうけど自分はあんなに綺麗じゃないなあと思う。迷ってるし。対比として蒼衣がいるわけだけどこっちのほうも危うく見えるのはやっぱり共感できるからか。迷いまくりの男の子。

ブリックはその風貌とかなんとなくビートっぽいじゃんと思ったら、そういやSIDE4より先にこっちでてるんじゃん。正体は全然違ったけれども。そうそう、新しい登場人物もこれまでの話にからむ人ばかりで、桔梗之衛門のわりに横文字あやつってますなぁ……当時から? カメラマンって言うから間宮と混同したじゃないか。もう一人のあの人のお姉さんも迷走しそう。

で、霧間誠一の代わりにポエムを提供していた「みなもと雫」って誰だよと思ったらペイパーカットに出てくるみたいだ。ぎゃあ。そっちは未読だよー! あーやっぱり私は一部完璧主義者的なところがあるので極めたくなるね。しかし、しずるさんとペイパーカットは繋がってたみたいだからやっぱり全部繋がってるんだ。ふーん。

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ビートのディシプリンSIDE4[Indiscipline] 上遠野浩平

ビートのディシプリン (Side4) 作:上遠野浩平 イラスト:緒方剛志 (電撃文庫)

ビートのディシプリン〈SIDE4〉 (電撃文庫)

いいねいいねルーツ探しの旅。やっぱ萌えキャラだわビート君! 
いまだかつてお姫様抱っこしたまま戦った、っていうかそれが基本戦闘態勢の主人公がいただろうか。いや、いない。(反語) めっちゃ萌えー。なにそれ。朝子うらやましすぎるわー! 夫婦漫才も板についてる感じだし。でも朝子MPLSだから歳をとってビートは歳をとらないから年月が過ぎるとただのショタに……? いやいやいや、ショタっつー年齢でもないだろ。今はお似合いなんだけどねぇ。それとも今後の展開とか次期中枢の方針とかで合成人間が成長する方法が見つかるとか。フォルテッシモも目立たなくなるし一石二鳥! (そうか?)

それにくらべてフォルテッシモはやな感じに成長してくれてますな。悩みの真っ只中、つー感じですけど、いつになったら前向きに成長してくれますかねぇ。下僕まで連れちゃいましたよ。ああ、ユージンが復活してくれればなー。

カーメンは結局よくわからなかったけど、要するに突破とどう違うの?
(再読したほうがいい予感がひしひしと)

リィキ・ティキ・タビは消滅したけど、オキシジェンは消滅してないよね?まだ次期中枢指名してないし。まぁ天敵が消滅したのならばこっちも早そうですけどね。

わーい尻切れー。パールは? フォルテッシモは? ヴァルプルギスって誰じゃい?
そして魔女の物語に続くってか。ビートたちが出てくるなら魔女の物語も読んでもいいかなぁと思いますですよ。
次のシリーズとやらで謎が減ってくれると嬉しいんだけどねぇ。

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ビートのディシプリンSIDE3[Providence] 上遠野浩平

ビートのディシプリン〈SIDE3〉 作:上遠野浩平 イラスト:緒方剛志(電撃文庫)

ビートのディシプリン〈SIDE3〉 (電撃文庫)

続けて読むと面白いねっ! 連載読まなくてよかったー。
戦い一辺倒なのは変わらないんだけど、「カーメンは誰でももっている」とか中枢の後継問題とかいろいろ絡んではきてるのは確かなんだがそれも霞みがちですねぇ。
モータルジムもイマイチぱっとしないし。

「ビート萌え」の観点からすると、失明までしちゃってるのにそれほどでもない。
なんでだ。よくわからん。やっぱ1巻が最萌えだったなぁ。
それにモンズがウルフスピッツだったなんてー。もふもふですね? 真っ白だったらもっといいのに。それにペースを巻き込まれちゃってるパールにもちょっと萌え。

そう、朝子視点で見るとこの物語もちゃんと非日常なんだなぁ。ちょっと垣間見えてほっとした理想でもなかったり。

でも、凪が出てきちゃったおかげでどんなにピンチになっても凪がどうにかしてくれるやーっていう妙な安心感が出てきてスリルが減っちゃったような。そして実際2人が助けられてしまうのであった。
だから初読のとき口絵でポーズとってる凪見てすげー脱力したんだよなー。「お前が出張るのかよ」と。

まー次で終わるんだから、すれ違いだらけの朝子とビートも再会できるんでしょ?
飛鳥井チームの行方も気になるところだ。

他刊の感想
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ビートのディシプリンSIDE2[Fracture] 上遠野浩平

ビートのディシプリン〈SIDE2〉 作:上遠野浩平 イラスト:緒方剛志 (電撃文庫)

ビートのディシプリン〈SIDE2〉 (電撃文庫)

戦い一辺倒だけど熱くてよいね! こんだけオールスターだとイナズマもイマイチ目立たない。(大して活躍してないしー。)飛鳥井は出てきても十助君は出てこないのかなぁ。(都市伝説になっちゃうからね)
ジィドがいい味出してます。タダの人間なのに「人間戦闘兵器」の称号を与えられるだけの卑劣な人だけど、パールにメロメロなので愛嬌があります。(不発弾一個で街半分壊滅ってするかなぁという疑問はさておき)

統和機構はバーゲンワーゲンみたいなの飼っててよくテロリスト扱いされないよね、日本とか先進国ではあまり使わないから大丈夫なのか? にしても統和内の符丁ってハンガリー語かなんかじゃなかったっけ、エンブリオのとき。同じスワロゥバートで使ってる言語が違うと変な感じ。状況が違うんだろうなぁ、人が聞いてる可能性のある喫茶店とホテルの個室じゃ。

ミンサーかわいいよ。フランス人形万歳。人に影響与えちゃう人があきらめモードだとヤバヤバだっつーことですね。ミンサーも中枢候補だったんですかカレイドー? そして死神も出てきましたが彼の戦術っつーか行動の仕組みは「スーパーヒーローだから」としか説明できないような……。レイン様はこのころから結構な地位を築いてらっしゃるようで。中学生でしょあなた。いや、ミンサーは幼女だしな。でもレイン様って成長してんのに疑われないのかねぇ。まぁいいや。
総じてビートの過去話は切なくていい感じですね。モ・マーダーもイマイチキャラ立ってない感じだったのが叔父貴として特徴出てきたんじゃないだろうか。

で、凪が出てきちゃうんだよね。ここで一気に萎えた覚えがありますが。
表紙がお姫様抱っこSIDE4に突き進むためにSIDE3も締まっていこー。

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ビートのディシプリンSIDE1[Exile] 上遠野浩平

ビートのディシプリン〈SIDE1〉 作:上遠野浩平 イラスト:緒方剛志 (電撃文庫)

ビートのディシプリン〈SIDE1〉 (電撃文庫)

「カーメン」とはなんなのか探れ、とフォルテッシモから命令された合成人間ピート・ビート、それは厳しいディシプリン(試練)の始まりだった。

あー、1巻ってこんなに面白かったんだなぁ……。(再読中の率直な感想)
なんせ主人公のビート君は上遠野キャラで唯一萌えた男の子でありまして、統和機構の合成人間だけど成り行き上高校に復学しなきゃならなくなって、校長に「そんなむちゃな」という対応を受けて「合成人間なんだから不可能はない! テストでも何でも受けさせやがれ!」というフリをしといて一夜漬け勉強を必死でして何気ない顔で復学。この健気さが泣かせるね。浅倉朝子との初々しいやり取りも注目です。LOVEには程遠いけど。
1巻はブギーも凪も出てこないし。いや、ブギーはP173にちらっといるんだが。ほんとにちらっと。

しかしコレをブギー未読者が楽しめるかは、保障できないような気が。今までの関連キャラザクザク出てきますし。アイスクリーム作りの天才に心の花が見える人、実は凪と同い年な統和機構の幹部に変幻自在な幼女、さらには今は亡き殺人鬼として死んだ殺し屋。これらの人々が頭に入っていたほうがニヤニヤできるのは確実かと。そいや、ホー&ゴーの一場面も出てきたね。

それと、あれですな、ブギーシリーズとの明確な違いは「日常の中の非日常」ではなく、学生生活は合成人間には非日常ってとこでしょうか。そこででてくる戸惑いは共通しているのかな。だから戦闘物。フルメタに近いのか? フルメタ未読だけど。スピーディーにそりゃまぁいろんな試練がございます。まぁ、自己確認のための「カーメン」という概念なのかもしれませんが、謎すぎて考えもまとまらんよな。そのための舞台装置か。謎が明かされる日はくるのでしょうか?

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禁涙境事件 some tragedies of no-tear land 上遠野浩平

禁涙境事件 some tragedies of no-tear land 作:上遠野浩平 イラスト:金子一馬(講談社ノベルス)

禁涙境事件  ”some tragedies of no-tear land”

魔法が無効化される非武装地帯、禁涙境。受胎も行われない死の街は、享楽と可能性に溢れていたはずだった。戦場近くのこの街で頻発する陰惨な事件、そして迎えた破局に、仮面の戦地調停士はどんな真実を見つけるのか。

オムニバス風に4つの昔話が語られるので、いつもにもまして時系列がややこしい。最後には一つの物語にまとめられるのだけれども。そこが快感。
さらにはEDが刺青を彫った場所でもあり、その様子も語られます。

涙を禁じられたという設定がいいね。生かされてるとは思わないが。
残虐号はなんつーか、すごすぎ。何で生きてるの? 
町の人、それは恨みどころが違うだろと。むしろその人は助けてくれてますよ?
犯人さん拍子抜け。
EDはすごいけど、いつのもことか。いやそれにしてもどうかと思う。
とグチはいろいろあれど、パワーで押しきられた感じ。まぁこれでももいいか?

しかし、紫骸城で初登場早々いきなりご臨終なされたニーガスアンガー師が海賊島でも禁涙境でもこんなに活躍してるとは。あの時はなんか悪そうに見えたけど、いい人だな。彼も含めて禁涙境に生きる人々は一生懸命でさわやかだ。活き活きしてて実に良い。魔力の消えたそこでも、ささやかに力強く生きてくれるに違いない。

たぶん禁涙境はブギーシリーズより好き。それが多数派だとは思わないけど。
で、次回作は残虐号事件。いつにもましてハチャメチャだと思われる。
ヒースが王になるのはいつの日か。

他刊の感想
殺竜事件 紫骸城事件 海賊島事件

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しずるさんと底無し密室たちThe Bottomless Closed-Rooms In The Limited World上遠野浩平

しずるさんと底無し密室たち The Bottomless Closed-Rooms In The Limited World 作:上遠野浩平 イラスト:椋本夏夜(富士見ミステリー文庫

しずるさんと底無し密室たち The Bottomless Closed-Rooms In The Limited World (富士見ミステリー文庫) ISBN : 4-8291-6284-8 発行年月 : 2004.12

もうホント、男性には買いにくい表紙になったもんだ。ゴスロリですよ。わたしでもカラーページは引いたよ(笑)

中身はいつもの安楽椅子探偵物。
密室? なんか不安がよぎるタイトルだったんですけどやっぱりというか。「密室」の定義ってなんなんですかー!? 話のわからない読者ですみません。「しずるさんと七倍の呪い」だけが一般的な密室な感じで。そのほかも新鮮でおもしろかったしトリック、というか真相にはびっくりも感心もしました。あっさり楽しめましたよー。

『……その第一発見者が事態に気づいた最初の兆候は、ジジジ……という奇妙な音だった』には「そうそう、そう書かなきゃー前巻の第一文も」と思ってしまいましたよ。

「影法師」は無理があるんじゃないかなぁ。ビジュアル系の化粧ってパターン決まってるからそういう人たちが集まっていたのなら個人特定できるほど目立つとは思えないんだよね。(デーモン小暮閣下は別)「灰かぶり騎士団」だからもしかして氣志團か?! それならわかるかもしれない(笑) 「灰かぶり騎士団」がそもそも売れなそうなバンド名だしさー。そしてこれだけ書き下ろしなんだけど、そこにでてきた「カニさん」がブギーあたりにひょっこり出てきそうで怖いです。
雨の日のパレードはものすごい大変です。文化祭レベルでも。
雰囲気は一番らしいと思うんですがね。非日常にしずるさんが紛れ込んでるっていう。

チクタは今回もかわいかったです。話の合間に、おなかの時計を直してくれる職人さんを探して旅をしているハリネズミです。しずるさんが絵本に仕立てようとしているみたいです。下働きさせられてるところとかもうプリキュー。

よーちゃんの名字はほんとにすごいみたいですね。出せば警察があっさり動くとは。

余談ですがしおりのROOM NO.1301のイラストは、乳の位置がありえないと思います。どんな胸やねん。アレが噂の姉?

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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