銀盤カレイドスコープvol.3 ペアプログラム:So shy too-too princess 海原零
銀盤カレイドスコープ〈vol.3〉ペア・プログラム:So shy too‐too princess 作:海原零 イラスト:鈴平ひろ (集英社スーパーダッシュ文庫)
ISBN : 4-08-630167-9 発行年月 : 2004.1
ピートと別れたあとタズサはバイリンガルになり、LAに本拠地を置き世界選手権銀メダルに輝く17歳になっていた。そんな時ペアの選手で親友のシンディが怪我をした。今季絶望。そのパートナー、オスカー・ブラックパールは他のペアを組まずシンディの復帰を待つという。それなら私が……ペアって前からやってみたかったのよね。
基本的に前作と構成は同じですな。イザコザや怪我を乗り越えて、最後に明らかになるフリーで最高潮に。それと前作に引き続き、期間限定のラブ感がよいですな。
そしてタズサを目の敵にしているマスコミも勝てば官軍かでなびいたかと思いきや、至藤響子が現役である限り、いや永遠にタズサは悪役を演じないといけないんだろうな。そんな今シーズン、何の因縁かドミニク・ミラーまでペア転向。さぁ、叩きのめしてあげておくんなせぇ!!
にしても顔が一回も出てきていないはずのピートですら表紙を飾ったのにどうしてオスカーは後ろ姿なのー?! ひどいー。(笑)
それと一巻のときから思っていた疑問なのだが、ポニーテールってフィギアに向いてなくないか? 遠心力のついたポニーテールってかなりの凶器です。振り返られただけで結構痛いです。それがイラストのタズサのようにロングヘアならば余計に。当たりまくりだったろうオスカーに合掌。いや、生傷が絶えない競技だろうからこんなもんで弱音は吐いてられないだろうけど。
このシリーズ、期待感が強かったのかそんなに周りが大プッシュするほど面白いのかなぁ? と思いました。やっぱりただ単に女性向が肌に合わないだけ、という可能性もある。そしてどうも、甘いような気がするんだよなぁ。そんな簡単に上位に食い込めないと思うんだよ。あーでも天才だからで片付くのかな?
でも普通に面白かったんだけどね。
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