空ノ鐘の響く惑星で3 渡瀬草一郎
空ノ鐘の響く惑星で〈3〉 作:渡瀬草一郎 イラスト:岩崎美奈子(電撃文庫)
ISBN : 4-8402-2686-5 発行年月 : 2004.5
展開もいろいろ転がりだして、フェリオの秘密とか、レージクの過去とか、シルヴァーナの因縁とか、盛りだくさんの巻でございます。あーもー燃えます! レージクも心優しい人だったけど歪んじゃったってか……。だからといって横暴が許されるわけではございませんぞ。アルセイフの人まで不幸にしてどうするんですか。しかし意外に策謀家だったので余計にわくわくします。敵はこうでないとねー。
しかし情勢はよりややこしく、隣国タートムだけではなくその向こうのラトロアや北方民族との関係も考えなくてはならないみたい。神殿も独立してるからこんがらがります。シュビラ、サージェス、ビリアナ、サンフェデル、タリク、ビスタークと出てきた国の名前も膨大な量に。どれもラトロアより東にあるみたいよ。(備忘録)
ウルクが今回もかっこいい! フェリオの冤罪を晴らそうとウィータの司祭として調停しようとした時は凛々しく、身を寄せた先の昔馴染みの司祭エヴァさんに恋の話をするときは初々しく、かわいくて仕方ありませんね。フェリオ争奪戦は今の所ウルク優勢。
いやいやでもニナを助けようと獣に立ち向かうリセリナもかっこいい。玄鳥から舞い降りたところもかっこいいのよー! どちらもフェリオが相手を選べば黙って引き下がりそうなところが心苦しい。
というわけでシアの能力に驚嘆しつつ、リカルドに合流したイリスがもらした「あんな初期の“不良品”と一緒にしないで」という言葉も気になるわけですよ。不良品って腕輪のことなのかな? それとも彼女たちはアンドロイド? (どこまでSFにするつもりですか)
クラウスがすごい純粋な人で意外でしたが、ニナがこっち陣営についてくれればこっちに転んでくれるのよね。ちょーピンチの時に現れてオイシイところを持っていったベルナルフォンも男気に惚れたよ! オヤジのロセッティとかフェリオ陣営は人材豊富になってきやしたね。よいことだ。といっても傭兵とかで心許ないけど。死線を彷徨って逞しくなっただろうフェリオ王子、さて、次巻はどうなりますことやら。
3巻終了時の勢力(オフィシャル→草一屋)
王位
レージク クラウス 近衛騎士団 タートム
反乱
フェリオ ラシアン ベルナルフォン ロセッティ 傭兵部隊 リセリナ ニナ? シルヴァーナ
拘束
ウィスタル ダスティア
陰謀
ベリエ リカルド カシナート フォルナム神殿騎士団 名無し イリス一行
死亡
マリーベル ラウナ アーベルト
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