GOSICK-ゴシック- 桜庭一樹

GOSICK―ゴシック 作:桜庭一樹 イラスト:武田日向 (富士見ミステリー文庫)

GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫) ISBN : 4-8291-6229-5 発行年月 : 2003.12

人間、食わず嫌いってのはいけないね。せめてあらすじ読まなきゃね。
時は1924年、ヨーロッパの小国の貴族学校の話ですってー! しかもちゃんとミステリー?! 私の好みにドンピシャじゃありませんか。(初めての少女漫画って伯爵カインシリーズな人) それもこれも、桜庭さんが男性だと思っていたからこその敗因か……。

占い師が殺された密室トリックをあっさりと解いたヴィクトリカ。それを自分の手柄にしてド・ブロア警部に与えられた占い師のヨットへヴィクトリカと一弥は招待された。
警部達が逃げた容疑者を追うために席を外した間、二人は一通の招待状を見つける。『~箱庭の夕べ~』 記された豪華客船に出向く二人の運命は?! 

いやー、ツンデレだね。ヴィクトリカいいね。男性名の金髪少女がエメラルドグリーンの眼でパイプすっててしわがれ声で貴族なんだよ。理屈っぽくて知識の泉の再構成言語化しないとコンタクト取りづらいんだよ。本に載ってることは何でも知っているけれど、載らない常識は何一つ知らないあやうさも魅力の一つですな。
それに対する相方の日本人、久城一弥君は帝国軍人の三男坊、個性的なヴィクトリカにおされっぱなしですが、ヴィクトリカが篭もっている図書館屋上の迷路庭園の中の植物園まで毎日プリントを持ってってあげる健気さがよろしいですね。それ以外にもいろいろ苦労はありますが、きっと役得役得。

ミステリー感も程よいぬるさで、それよりも時折混ぜられる断片的過去と現在などの構成が凝ってて、とてもわたし好みでございます。
大戦がほのめかされてるのも興味深いですね。ソヴュールの「フランスとイタリア」の間にあるって立地状況もどっちにつくか見当つかないし。
気になるカップルですね。へんな意味でも。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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