空ノ鐘の響く惑星で10 渡瀬草一郎
空ノ鐘の響く惑星で〈10〉 作:渡瀬草一郎 イラスト:岩崎美奈子 (電撃文庫)
ISBN : 4-8402-3348-9 発行年月 : 2006.3
タートムとの休戦調停を結ぶため、ウルクらと共にジラーハに赴いたフェリオ一行。しかしラトロアでは次の策が進行していた……な10巻。
熱いなあ。いろんなカップルが。カシナートがあんなにデレデレだったって誰が想像したよ! その中でひときわ影が薄いのがリセリナってどういうことだ。イリスだってちゃんとツンデレしてたのに。ウルク姉なんてすげえ策士だったのに。マディーンはギャグになりそうな親ばかだったのに。ブラドーだって描写は少ないけどほのぼのしてたのに。リセリナの扱い、一巻からは考えられなくない? 今後大規模な戦闘にはなりそうにないしなぁ。きっとこのあとじっくりヒロインの描写があるんだよ……。頑張れリセリナ。
ウルクは嫌いではないのだけど。「神姫の妹」としての責任を思い出す前にフェリオと結ばれたとしても、アルセイフでその責任を放棄したと気付いてしまったら自分を責めるばかりになりそうですし。フェリオと誰がくっつくのかいまだに見当がつきません。ただし圧倒的にウルク有利。その後の夢はどうなるでしょうか?
それに初登場の盲目の少女ユーディエとかその少女に影響を受けそうなカトルとか、餌をちらつかされたバニッシュとかえー裏切ったの? なリーブルマン先生とか恋敵ビュセル司祭とか、ショタっこシュナイクとかも見逃せませんね! 私としてはエリオットの再登場を切望したいところではありますが、フェリオ様にジラーハからラトロアにまで行ってしまわれると距離が開くばかりです。あ、それと踊子の格好をしているのにコスプレにしか見えないアンジェリカとか。
そしてパンプキンがまた明言を。「またあるものは今夜の惣菜と呼ぶ」……そうか、食べられるのかあれ。馬車から手振るし。
その分(?)ライナスティの出番が少なかったなぁ。ラトロアにもついてくるんだよね? こんどこそ活躍を!
どうなるのか気になるけどまだまだ終わってほしくない。複雑な気分。それぞれの道をしっかり見届けますよ。
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