シゴフミ～Stoies of Last Letter～ 雨宮諒
シゴフミ―Stories of Last Letter 作：雨宮諒 イラスト：ポコ （電撃文庫）
ISBN ： 4-8402-3591-0 発行年月 ： 2006.10
さてさて、シュプルもいつか読みたいと思ってはいたのに今まで手付かず。新シリーズは原案が湯澤友楼さんでイラスト原案が黒星紅白さんということで。えーと、原案の方はどうお読みすればよろしいでしょうか？ ……すっかりイラストレスの方向に行くのかと思っていたらコレは予想外でした。アニメ化ですってよ。
設定がね、死んだ人が想い人に書いた手紙を届けるってのがもう反則気味ですよね。レトロな郵便配達人の衣装に身を包んだ少女文伽、お供はしゃべる杖のマヤマくん。ダニエルよりはエルメス寄りやろか。文伽は態度はツンぎみだけどスケジュールは無視しまくり、マヤマは人間の心の動きを勉強中と。なんかすごい力を持ってるみたいよ？ つーわけで（ポストガール＋しにバラ）÷2×0.5キノみたいな感じやないやろか。しにバラちゃんと読んだことないけど。泣けそうなちょっといいお話に纏まっております。
一話目は死んだ人視点、二話目はマヤマ視点、三話目は残された人視点。二話目と三話目はリンクがあって泣けるなぁ。あえてそこで語られなかった想い。
生きることに喜びを持てないことで繋がっていた少女たち、先に死んでしまった片割れの最後の願い。
自分が倒れてあいた穴を埋めるために見舞いにも来なかった恋人に託された開封されない手紙。
異国の地に一人残された二代目アスリートに父親がかける言葉。
イラストはなんか物足りない感じがしましたね。カラーページはまだいいんだけど。特に三話目にガッカリ。
さてさて、早く二冊目も読まないとねー。
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