爆発音がして振り返る ライトノベルver.集
読んでて笑ったのでコピペ記事作るお!
小説家ごとの「背後で爆発が起きて振り返る」完全版つくろうぜ
http://blog.livedoor.jp/chihhylove/archives/3623677.html
「爆発音がした」まとめ 上
http://anond.hatelabo.jp/20080506041614
小説家ごとの「背後で爆発が起きて振り返る」完全版つくろうぜ
http://logsoku.com/thread/yuzuru.2ch.net/news4vip/1285484381/
小説家ごとの『背後で爆発が起きて振り返る』完全版つくろうずwww
http://logsoku.com/thread/hato.2ch.net/news/1286768112/
種類がたくさんあって記事として非常に長いし文体模写とコピペ改変の二種類があるのだが、ごちゃ混ぜでお送りしますよ。あ、ライトノベルの定義は「あ(ty」で。
読んだことのない作家もいるので評価は一切せずに淡々と貼ります。複数回登場作家有
といいつつ甲田には静けさとか精神的なものと同時に「メルヒェンさ」も欲しかったなとか(それには短すぎやしないかい)
とりあえずカミやんは「轟」っと飛ばされてガッと打ち付けられるの把握。
- ◆ラノベ
- 「背後から強烈な爆発音がしたので、俺はまためんどうなことになったなぁ、とか
そういや昼飯も食っていないなぁとか色々な思いを巡らせつつも振り返ることにしたのである」 - ◆奈須きのこ
- 「爆発があったのは昨日のことだっただろうか。
――突如、背後から爆発音が鳴り響いた。その刹那、俺はダレよりも疾く振り返る―――ッ!」 - ◆田中啓文
- ◆西尾維新
- ぼくの背後で衝撃が走った。
それは躊躇も無く、遠慮も無く、情緒も無く、
その場に在ったモノを蹂躙し尽くす。
振り返って、それが爆発だと気付いた時には、
全てが凄惨に清算されていた。 - ◆川上稔
- 突如、轟音と共に背後から前方へ向けて大気が叩きつけるような圧力を持って流れていった。
爆発だ。
それは敵からの攻撃かそれともただの事故か判然としない。
ならば、
「振り向いて確認すればいい!」
振り向いた。 - ◆森博嗣
- 「爆発というのは、単に短縮されたエネルギィ変換だ。
それを、危険だ と感じるのは観察している人間の認識の問題だよ」 - ◆舞城王太郎
- 俺がショッピングセンターをウロウロウロウロしてる間に爆発が起こった。
ぼっかーん!って漫画みたいな音がしたかと思ったら
ゴロゴロゴロゴロ人間やら商品やらが吹っ飛んでいく。
俺もゴロゴロゴロゴロ同じように転がって吹っ飛ばされていた。
畜生痛てぇとかそんな事思うまもなく吹っ飛ばされた俺は
陳列棚にぶつかってようやく止まった。振り返った。 - ◆秋田禎信
-
「後ろで大きな爆発音がした。マジクは驚きながら振り返ると、
そこにはボロキレのようになった地人と、そこにさらなる熱衝撃波を打ち込もうと
構成を編んでいる師匠の姿を絶望的な気持ちで確認した」 - ◆恩田陸
- 「ねえ、今”後ろ”の方で何か音がしなかったかしら」
「あらそう?私には何も聞こえなかったけど」
「うそ、そんなこと無いわ、確かに聞こえたわよ」
「・・・何よ、そんなにムキになって。気になるなら
“振り返って”確かめてみればいいじゃない」「・・・それは出来ないわ、”振り返って”は駄目なのよ」
「あなた、もしかして」
「そう、私は”未来のあなた”なのよ」 - ◆森見登美彦
- 私が黒髪の乙女と外掘りを埋めている最中に衝撃が走った。
これは爆発である。
私は取らんでも良い体勢を取りながらも身構える。凄まじい轟音とともに、幻の秘宝と呼ばれる薔薇色キャンパスライフまでもが、
瞬く間に眼前から姿を消すかと思われた。
掴みかけていた栄光ほど手放し難いものは存在しない。決して離してなるものか。
私は爆発なんぞより、輝かしい未来を選ぶことを厭わぬ。
そしてついに私が振り返ることはなかった。 - ◆甲田学人
- ごうん!
一瞬で顔が強張った。その爆発音は遠く微かなものだったが、
とてつもなく静かなこの広場の空気の中では、あまりにもはっきりとした印象をもって聞こえた。空気に満ちるその“音”は耳鳴りのように耳の中を満たして、脳へと染み込んで、
徐々に精神を発狂しそうになるほどに追い詰めた。
恐怖に焼けて暗転しそうな意識と、痛みさえ感じるほど強張った身体。
もういつまでも、このまま耐えられはしなかった。
ならば。それならば――見てしまった方が、楽になるのではないか?
なにもない背後に、臆病な自分がありもしないものに怯えているだけではないか?
見てしまえば、終わるのではないか?
見て、しまえば。
振り返れば。終わる。楽になる。
恐る恐る顔を背後に向け―― - ◆鎌池和馬
- 轟!!
突然、背後で爆発が起きた。
爆風に煽られた上条当麻の体が、くの字に折れ曲がり宙を舞う。
「ごっ、ハ……ッ!?」
音はなかった。
視界は真っ白に塗り潰された。近くの壁にノーバウンドで叩きつられる。
上条当麻の意識は、そこで途切れた。 - ◆神坂一(スレイヤーズ)
- ごっはんごはん♪
今日も盗賊いぢめに精を出し、小腹が空いたので
昼食の準備に河原で釣りをしていた時だった
「あともう20匹は欲しいわねー」
刹那。
どっかあああああん(←大文字フォントくそやかましい爆発音に振り向いた時はもう遅かった…。
あたしの釣り溜めていたおさかなさんが…
あたしのお昼ごはんは…スミクズと化していた… - ◆菊地秀行
- その途方も無い美しさを前にして、
爆発音さえ羞恥のあまりに消え入ってしまったかのように
白い影の周囲だけが黄昏の水面の如き静寂に包まれていた。
影は振り返らず歩み去った。
ドクター・メフィスト――<魔界医師> - ◆時雨沢恵一
- 突然背後で爆発(注:現象。空を飛ばないものだけを指す)した。
「爆発だね」
「うん。爆発だね。」 - ◆賀東招二
- 「かなめ!」
「え、なに?」
「すまん!」
疾走を続け、<アーバレスト>は、かなめの身体を――空高く放り上げた。「っ・・・・」
右手が空く。銃を抜く。振りかえり、二連射。
銃を捨て、前を向き、猛ダッシュ。
「っ……っきゃぁあああぁぁぁ―――――!!」
放物線を描き、落ちる悲鳴。ぎりぎりで、前のめりに、彼女の身体をすくいあげる。
転倒しかけた機体のバランスを、全身全霊で制御する。
ほとんど同時に、ばらばらになった攻撃ヘリが、畑に落ちて大爆発した。 - ◆竜騎士07
- …ドカアァアアァァァアァン!!!!!!!!
耳をつんざくような爆音が俺のすぐ後の広場に響いた
って、広場だって!?
「マズイ!!あそこにはまだ!!」
疲れも無視して人混みを掻き分けて俺は爆発現場に向かう、がそこはもう既に広場とは言えず、
かつての広場の名残が残ってるだけの地獄と化していた。
「なんだ…これ…?」
足元に転がってる何がを拾い上げる…それはまるで、汚れた人形の足のようなものに見えた。
………!!!!!
ぶんっ瞬間、『ソレ』が何かに気づき、俺は『ソレ』を投げ捨てた、
よく見たら足元だけでなく、広場のそこら中に『ソレ』が散らばっていた。
その中に見覚えのあるものを見つける
見覚えのある『ソレ』は…彼女が履いていたものと同じ靴を履いて……
張り詰めた…俺の心の中で…何かが……コワれた。う…うわあぁぁぁあああぁぁあああ!!!!!!!
あぁああぁぁぁああああああ!!!!!!!!!!!
なんで……こんな……
こんな事になっちまったんだよぉぉぉおおおーーッッッッ!!!! - ◆奈須きのこ
- 「爆発音。
―――振り返ってはいけない、振り返えればと恐ろしいことになる。
わかっていた。が、振り返ってしまった―――
目に入ったもの。それは―――
―――肉、血液、血、血、血、血、血血血血血血血血血―――
地獄が―――広がっていた―――」 - ◆長野まゆみ
-
その時、シュイの向かった先に二筋の赤い閃光が見えた。
僕がその閃光の赤に一瞬見入っていた刹那――ドン、という、爆発――……
「シュイ!」
僕は振り返る。シュイの長い銀髪が、爆風になびく。
波が、生き物のように、不特定なリズムを刻みながら……。
そんな混乱の中でも、シュイは強がったように僕にいう。
「……うるさ……いンだよ……、俺に、かまうなよ……」 - 神林長平
-
「振り返るんじゃない」
「なぜだ」「君は何かを感じたようだが、わたしは違う。わたしにとっては、今のところ、何も起こってはいない」
「ばかな。確かに後ろで爆発が──」
「その目で見たわけではないだろう。背後の風景とは、非連続的なものだ。振り向くよりも先に何らかの方法で破壊痕を見せつける、などの欺瞞工作も考えられる」
「おれ一人の視覚や聴覚を騙すことに意味があるとは、思えない」
「可能性はある、ということだ。それに君一人とも限らん。君かわたし、あるいは両方とも、この状態に陥っているんだ。人為的なものではないかも知れない」
「空間が、おれの、あんたの、認識を撹乱しているというのか」
「もっと単純に、病気の一種かもな」
「あんたはもっと真面目に自分の病気を疑うべきだ」
「健康な人間にしても、自分の感覚しか信じていないものさ。みな異なる主観に生きているんだ。認識のずれなどは、どこにでもある」「フムン」
「問題は、今回のそれが些か極端ということだ。空間の例えはよかったな。このままずれが進めば、我我は互いの姿を見失うかも知れん。だから、振り返るな。この先に集中しろ」 - 冲方丁
-
爆発――轟音と悲鳴が混じり合い、車が/人が/建築物が吹き飛ぶ。
無線――『カトル・カールだ! 奴らあの爆発を耐えたのか!? とんだファック野郎だ!』
と、唐突に聞こえる電子ノイズ=狂気+悲鳴+歓喜をどっさり添加。
「おかあああああああああさん! おかあああああああさん!」
「ゲァゲァゲァ!」
「ホーッホッホ! ホーホッホ!」「マンママンマ、キエーッ!」
振り返る/爆ぜる煙の中に、十二人の悪魔のシルエットが揺らいでいた。 - うえお久光
-
爆発音――。
後ろを振り向かずとも、何が起こったのかはわかる。
・ ・ ・ ・ ・ ・
また、失敗してゆかりは死んだ。殺された。
つまり、この世界はもうおしまい。
もう一度――いや、もう一二八七六度、とでもいうべきか――リセットしてあたしは新しい可能性を観測しなければなたない。 - 乙一
-
爆発音がした。
しかし、すぐには振り返らない。
前を向いたまま、過ぎた日々のことを考えていた。
これまでどれだけの人々が、この音で振り返ったために無駄に命を落としてきたのだろう。そして、どれだけの人が後悔したのだろう。
「でも、振り返るしかないんだ」
ぼくは、彼の代わりになれるだろうか。
陽が傾き星が空に輝き始める。突風が後ろから前へと通り抜け、周りには誰もいなくなる。
ぼくはゆっくりと振り返った。 - ◆桜庭一樹
-
ご、お、お、お、ん……と大きな音がした。
振り返ったら爆発がおきてて、あたしの身体はお人形さんみたいに吹き飛ばされた。
あー、だるい。
かなりやばい状況なんだろうけど、あたしの頭の中ではなぜか昨日のテレビで見たアイドルの歌のサビだけがくりかえし、くりかえし、リフレインされている。 - ◆秋山瑞人
-
爆発した。
楽は振り返る前に死んだ。
苦しまなかったはずである。 - ◆深見真
-
その直後だった。
燃料が満タンの自動車三台。自動車の内部には合計三四〇キロのプラスチック爆弾が仕掛けられていた。
それだけの量の爆弾が一斉に爆発したのだ。
ビル全体が崩壊しかねない、凄まじい爆発だった。
命拾いした塵八は、クリスチャンでもないのに思わず十字を切って神様と弓華様に感謝した。 - 鎌池和馬
-
突如背後からドゴォォォ!!と爆音が鳴り響く。
そして上条が振り返る間もなく轟!!と爆風が吹き荒び上条の体が10m以上ノーバウンドで吹っ飛び。「ご、がああああああああああああああああ!?」
上条は壁にぶつかり肺の空気全て吐き出す。 - ◆西尾維新
-
突然、だった。
ぼくの視界に、閃光が走った。
まるで、先攻しているように。
まるで、潜行しているように。
そこに倫理は無く。そこに論理は無く。
そこに道理は無く。そこに情理は無く。その場に在るものを――蹂躙していく。
その場に在ったものに――変換していく。
ただ――暴力的に。
ただ――冒涜的に。
ぼくの背後で、なにかが爆発したんだ、と認識したときには。
――すべてが、無惨に、霧散していた。 - 神林長平
- 「爆発したのかしらん」
- ヤマグチノボル
-
その時、才人の背後で爆発が起きた。
振り替えるとそこには服もボロボロになり、所々その白く美しい肌を覗かせているルイズがいた。
「つ、使い魔なんだからちゃんとそばにいなさいよぉ・・・」 - 菊地秀行
-
「轟音がアルタ前に響いた。続いて爆風が彼の白衣を撫でた。
だが、轟音や爆風ですら、彼の前では礼節を弁えて静寂を保っているかのように見えた。
それが彼――メフィストなのだから。
彼は振り返らなかった。その背中を、月が照らしていた。」
神林長平「爆発―――正午、MUは来ない。」 - 佐藤大輔
- 「濡れるッ!」
- 乙一
- 「その音に、僕は即座に反応できなかった。」
- 神林長平
-
背後で爆発音。ラテル、即座に対衝撃姿勢。ラジェンドラが衝撃回避の機動を取る。ショートΩドライブでは間に合わない。衝撃回避機動と同時に無照準でCDSバラージ。目標は沈黙。
アプロ、舌なめずり。「うまそうな爆弾キャンディ」 - ◆
- ただの爆発に興味はありません。
水爆、原爆、劣化ウラン弾、私を振り向かせる爆弾は私の背後に来なさい。
以上 - 我孫子武丸
-
…パンッ
ふと、後ろでゴムボールの跳ねるような音がした…。
その音が薬莢の爆ぜる音だと気づいたのは、僕がプロボクサーのパンチを胸に受けたような衝撃を感じた時だった…
振り返ろうとしたがもう遅い、『ヤツ』は僕の目前に…銃を構え…て
……そんな…なんで……あなたが…
……パンッ
もう一度、ゴムボールの跳ねるような音がした、が…その音と同時に生命の尽きた僕にはどうでもいい事だった…
終 - 秋田禎信
-
どんっ!――
周囲の音を消し飛ばすほどの勢いで爆発した!
(くそったれ――!)
男は驚愕の声を押し殺し、振り返る――そして一瞬で編み上げた構成を、彼は解き放った。
「我は放つ――」 - 富野由悠季
- 「爆発…?爆発なの!?どこだっ…どこから起こった!?」
- 西尾
-
爆発音がした。
それを単に『爆発』などという、陳腐で安易で単純で平凡で空虚な表現に当てはめることは
僕個人としては避けたいところであったのだが、しかしそれでも、結局のところは――それは
爆発だった
爆発が爆発で爆発でしかありえなかった
誰がどう見ても爆発であり、僕がそう聞いたのも爆発であった
だけどそれはまあ、詰まる所、単なる結果論でしかなく、僕が振り向くまでは、
それが爆発と決まっているわけではなかった
それが爆発という名に決定されたのは、僕がそれを見た瞬間であり僕がそれを見た瞬間に決定された、それを表現する名前が爆発であったのだ
ならば正しく言い直そう
僕はそれを、爆発音にした - 南房秀久(ストライクウィッチーズTV版ノベライズ)
-
「受けてみよ!烈風斬!」
パーン!
ネウロイは砕け散った。 - ◆佐藤友哉
- 爆発したぞ爆発したぞ!ビカビカと光り輝いた僕は勇ましく振り向いた。簡単ですね
- ◆
- 「爆発かい?そいつは一大事」
「それがどうした!」
「どう思う?キルヒアイス」
「爆発ですね、ラインハルト様」
「爆発か、面白い、突撃だー、黒色槍騎兵艦隊に撤退の文字は無い!」
「・・・(指をならす)」
従卒が振り返った
ナレーション「銀河の歴史がまた一ページ」 - ◆田中芳樹「銀河英雄伝説」より
- ◆三津田信三
-
微かに、だが確かに、自分の遥か後方で爆発音がした。
だが決して振り返ってはならない。そんなことをすれば自分が爆発に気付いているということを爆発に教えるようなものだ。
そうなれば間違いなく爆発は私に付いてくるだろう。私の背中に冷たい汗が一すじ流れた。
いけない。動揺をあの爆発に覚られてはならない。
こういう時はただ前だけを見据え、無視を決め込むのが一番良いのだから。
私は振り返らなかった。 - 成田良悟
-
「今何か爆発したよな?」
「したな」
「俺の妹か!?」
「だからお前妹いないだろ!」
「ひゃっはぁ!」
「ヒャッハァ!」 - 冲方丁
- 爆音/衝撃/熱風――驚愕=振り返る
- ◆福井晴敏
-
「どん、と鳴るはずの音は聞こえなかった。
音より早く到着した衝撃波が男の背中に直撃した。
起爆臨界を迎えたそれは、まず燃焼に必要な酸素を貪り尽くし共同溝に突風を吹き荒れさせたうんたらかんたら(8ページに渡って続く)」 - 今野緒雪
-
「爆発?」
「そう、爆発。」
「どこで?」
「あなたの後ろで」
そりゃ、音も聞えてたし地面がゴゴゴッて揺れるのも感じたけど爆発なんて。
でも、この場は振り返っておくのが正しいような気がしたので、私は振り返っておいた。 - 鎌池和馬
-
轟!! と突如上条の背後から爆発音が炸裂する。
その音に反応し上条は後ろを振り返ろうとしたが、間に合わずそのまま爆発に巻き込まれる。
「ごっ、がぁぁぁぁぁあああああああああああああああ!!!!!!!!」
ノーバウンドで3メートル以上吹き飛ばされ、ドガッ!! と壁にぶつかることでようやく上条の体は止まった。あまりの衝撃に体が痙攣し、力が入らない。
もう立ち上がることはおろか、手足を動かすことすら奇跡のような状態だ。
しかしそれでも上条は立ち上がる。
誰かを守るためなら上条は決して倒れることはない。
何度でも立ち上がる。
口の血を腕で拭い壁に手を突きながら、叫ぶ。
「いいぜ、テメェが俺の仲間を傷つけるって言うなら、まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!!」 - 奈須きのこ
- 「――突如、背後から爆発音が鳴り響いた。その刹那、俺はダレよりも疾く振り返る―――ッ!」
- 鎌池和馬
-
轟!! と突如上条の背後から爆発音が炸裂する。
その音に反応し上条は後ろを振り返ろうとしたが、間に合わずそのまま爆発に巻き込まれる。
「ごっ、がぁぁぁぁぁあああああああああああああああ!!!!!!!!」
ノーバウンドで3メートル以上吹き飛ばされ、ドガッ!! と壁にぶつかることでようやく上条の体は止まった。あまりの衝撃に体が痙攣し、力が入らない。
もう立ち上がることはおろか、手足を動かすことすら奇跡のような状態だ。
しかしそれでも上条は立ち上がる。
誰かを守るためなら上条は決して倒れることはない。
何度でも立ち上がる。
口の血を腕で拭い壁に手を突きながら、叫ぶ。
「いいぜ、テメェが俺の仲間を傷つけるって言うなら、まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!!」 - ◆有川浩
-
背後からの爆音が鳴り響き、咄嗟に私は振り返ろうとする。
「逃げろ!どアホウ!」
遠くから聞き慣れた怒鳴り声が聞こえた。 - ◆田中ロミオ
-
背後で爆発が起こる。
さておき部活だ。
トイレによる。
ナチュラルに女子トイレに入る俺。 - ◆火浦 功
-
「ほー。じゃあ俺が振り向いたら、うしろじゃ
爆発はするわ地震はおきるわ雷は落ちるわ火事にはなるわ親父は来るわ
もう大変なんですからヨシ子さん、あたしがこうやったら笑ってください
と、そんな事態になってるって言うんだな?」
事実、その通りだった。 - かまち
- 「轟!!と爆発音が響き、上条の体はノーバウンドで10メートル吹っ飛ばされ、背中から壁に激突し止まった。」
- ◆テーブルトークPRG
-
コロコロ・・・
「うわ、なんだこの目。おかしいぞ今回」「今日はとことん賽に祟られてるようじゃな、お主」(笑)
「あー・・・言うまでもないけどその目では失敗。君だけ背後の爆発音に気づかなかったから
次のターンの振り向き判定して。むろん気づいた他のみんなは判定不要」
「日頃の行いの差ね」
「それ、あなたが言います?」
「よっしゃあ、今度こそ頼むよマイダイス!」
コロコロ・・・
「なんじゃこりゃあああ!!」(全員爆笑) - 奈須きのこ
-
鈍という爆音
轟たる爆風
背後から襲い来る圧倒的な大気の奔流に体が軋みをあげる
ケ イ
嫌な予感がする
リ テハ ケ イ
逃げようとする意識とは裏腹に、身体はゆっくりと反転していく
フリ イテハイケ イ
振り向くまいと必死に力を入れた首まで難なく回されフリムイテハイケナイ
体が反転しきった瞬間
イケナイイケナイイケナイイケナイイケナイイケナイイケナイイケナイイケナイイケ
意識までが反転した - ◆長野まゆみ
-
どおん、と聴こえたような気がしたから、碧玉は顔を上げた。
「今、なにか、音がしなかったかい。」
そう問いながら柘榴を見たら、彼は未だ熱心に本を読んでいた。
彼の眼は特別で、星明かりでも字が読めるらしい。「ねえ、陽炎、」
「気のせいぢゃないかい。」
驚くほど無表情で、まるで、陶器でできた人形に見える。
「でも、」
「ぢゃあ、きっと、星が堕ちたんだ。」
頁(ペエジ)から眼を離さず云う彼の、月光を反射して
白銀(プラチナブロンド)に輝く前髪を、風が撫でていった。
冷たさが肌を突き刺す。遥か遠くで光る金剛石(ダイヤモンド)のような
星たちも、何処か寒々しく見える。「寒いな。」
ポツリと呟いたら、やっと彼が顔を上げた。
「寮に戻るか、」
濃緑色の革表紙の本を閉じながら立ち上がって、歩き出す彼を追う。
途中でふと、さっきの音が気になって振り返ったら、
草原中に煌々と燃える光が散らばっているように見えて、
驚いて柘榴を呼ぼうとしたが、瞬く間に消えてしまった。 - ◆アドベンチャーゲームブック
-
背後で爆発音がした。
あなたは咄嗟に
振向く→57P
伏せる→13P
あなたは振り返った。
しかし、爆風で飛び散る破片の数は多く、襲い掛かる致命傷の全てを防ぐことは不可能だ。
やがて意識が薄らぎ、倒れると、次は粉塵があなたの体を埋め尽くした。あなたの冒険は終わった。
爆発の詳細を知るには、パラグラフ1に戻って冒険をやり直さなければならない。
あなたの次なる冒険に、神の十分な加護があらんことを――― - 入間人間
-
「どっかーん」なんて擬音で表すべきなのかなぁ……
僕の背中の正面で恐らく何かが爆発した
とりあえず、人間なら近くでナニかが爆発したらそっちを向く
なんて人間騙ってる語り屋が言うべき台詞でもないか
閑話休題。
まぁ、ともあれ僕は後ろの正面のかごめを見つける作業に移りました、まる - 化物語
-
爆発「失礼、爆ぜました」
振返「違う、わざとだ」- 「宇宙暦799年、帝国暦490年5月5日22時40分、突如爆発が起こった。ミッターマイヤー以外は初めて聞く爆発音だった。」
Ende - 「宇宙暦799年、帝国暦490年5月5日22時40分、突如爆発が起こった。ミッターマイヤー以外は初めて聞く爆発音だった。」
- ◆酒見賢一
-
筆者は紅葉が爆発などで振り向くとは思えないのだが
歴史書にそう書いてあるのだから仕方ない - ◆グレイルクエスト
-
その時、ヒップの後ろで爆発が起きた。振り返ろうとするヒップに、E・J(エクスカリバー・ジュニア)が忠告する。
「おいヒップ。まさか振り向くつもりじゃないだろうな。過ぎた事をいちいち気にする様じゃ、神経がまいっちまうぜ」
E・Jの忠告通り振り返らないならセクション22へどうしても振り返ると言うのなら、14へ行け
- ファイヤーシスターズ
-
「久しぶりの予告編クイズッ!」
「前フリなしの予告編クイズ!」
「ある日どこかで何かをしてると」
「この時点でもう謎だらけ!?」
「急に後ろで爆発がっ!」
「爆発だ~!!」
「振り返るとなんとそこには!?」「一体なにが!?」
「ここで問題!」
「やっときた問題!」
「と思ったら時間切れだ」
「問題以前に問題外だ!」
『次回!化物語、おしのニート、其の壱!!』
「ところでニートって何だ?」
「これを見てる人達のことだよ…」 - 舞城
-
僕が走ると爆発が起きるからその爆風で音速まで加速するはずなのに転んでしまう。
やはり僕は走れなくなってしまったのだ。だから爆発も起きない。
でも本当にそうなのだろうか?僕は僕の知らない心の底で走ることを拒否してるのかもしれない。
あるいは僕が走るから爆発が起きるんじゃなくてたまたま爆発が起きたところを僕が走っていただけなのかもしれない。
それでも僕は走らなくてはならない。たとえ僕の足が速かろうが遅かろうが今の自分より速く走らなくてはいけないのだ。
走り出した僕の耳に爆発音は届かない。 - ◆川上弘美
-
どんと後ろの方で音がして、同時に焦げたような香ばしいような匂いがした。
すると私の頭の中は旬の秋刀魚だのおくらだのに荒くおろした大根をのせて醤油をかけて頂くことで一杯になってしまったのだ。
一応振り返ってはみたものの、気もそぞろのまま近くの商店街で
秋刀魚だのおくらだのを買い求め、きっちりとそれらの料理を作って食べた。
今思うとあの音はなんだったのだろう。 - ◆西尾維新
- 「背後で爆発が起こった。それ以上も以下もないが爆発が起こったのであった」
- 奈須きのこ
-
「―――――――――」
閃光、爆発、衝撃―――。消える視界、音を超え無音、予測し得る破滅。
走る石塊、破裂する風。混沌と矛盾、破壊と再生。目の前にある絶望。
気付くな。忘れろ。振り向くな振り向くなふりむくなフリムクナ―――!
――――――ああ。
それでも振り向かなくてはならない。
元よりそれは、永劫不変に定められた因果なのだから――― - 西尾
-
「背後から、轟音が、響く
全てをバラバラにするような全てを包み込むような
単純で、強力で、無慈悲で、暴力的で、破壊的で壊滅的で絶望的で攻撃的で(ry(2、3ページ続ける)
振り返った」 - ◆キョン
-
不意に後方から、強烈な爆発音が鳴り響いた。
やれやれ、今度はいったい何だってんだ。
宇宙人?未来人?はたまた超能力者か?
いずれにせよ、俺がまた厄介事に巻き込まれるのは、ほぼ確定的らしい。
「はあ……」思わず、溜め息を吐く。出来ることならば、何も聞かなかったことにして、いつもの帰路を辿りたいところなのだが、
先ほどの爆発音と共に発生したらしい黒煙が、
まるで早く振り返れと言わんばかりに俺の視界を埋め尽くしている。
……へいへい、わかったよ。
こんな異常事態だというのに、これだけ冷静な思考を保てるのは、
日々の団活のたわものだろうか。
だとしたら、ずいぶんと結構な事じゃないか。
あながち金と労力を無駄に浪費してきた訳でもないのかもしれんな。
とりあえず、今すべき最重要ミッションは後方を振り返ることだ。何が居るやも知れないが、今更驚くようなこともないだろう。
古泉も長門もいないが……まあ、いい。確認くらいは俺にだって出来るさ。
……ナイフだけは御免被りたいが。
――意を決し、振り返る。 - 西尾
-
――爆発だった。
それは可でも不可でもなく、以上でも以下でもなく、異常でもなんでもなく、爆発だった。
いや、まだ振り返って見たわけじゃないからまだ爆発かどうかはわからないんだけれど、それが爆発じゃないならぼくが19年間築き上げてきた常識ってものは全く役に立たないことになる。
まあ、4月からの事件続きで今更常識が役に立つとか立たないとかごちゃごちゃ並べ立てるつもりはないけれど。しかしここはごく一般的な人間のとるべき行動として、振り返るのが正解だろう。
ぼくは振り返る。
振り返ると――
――そこで無惨にも○ちゃんが死んでいた。 - ◆グレイルクエストシリーズ
- 「その時、ピップの後ろで大きな爆発音がした。ピップが振り返ると、そこには怒り狂った詩的魔神が立っている。詩的魔神が指先を動かすと、ピップの背骨がV字に曲がった。14へ進め」
- ◆スティーブン・ジャクソン&イアン・リビングストン
-
「とつぜん、背後で爆発音がした。君はサイコロを振り、出た目に技術点を足して10以上が出なければ体力点を10失う。
生き残った君は運点が三も加わる。気分が良くなった君は
後ろを振り返る →二八六へ
歩き続ける →三一二へ」 - ◆京極夏彦
-
背後で爆発音がした。
──それは、本当に爆発だったのかい
あの轟音だ。爆発、だったのだろう。
いや──
爆発ではなかった、のか?私はその時、慥に驚いて振り返ったのではなかったか。
わからない。 - ◆おかゆまさき
-
ごく普通の中学二年生である僕は、いまだかつてこれほどの爆発に巻き込まれた経験はない。
というかそんなことは当たり前だよね。漫画でもめったに見ない光景というかギャグ漫画でなければ、大怪我を負っているところ。
そんな大爆発が僕の背後で轟音を立てていた。
どこからツッコミを入れていいのか考える暇もなく僕の体は爆風によって吹き飛ばされていた。(こういうのもういいから!)
ほとんど泣き顔になりながら後ろを振り向いた。そこには―― - ◆三枝零一
-
エネルギー保存則により行き場を失った熱が高密度に凝集され、再び周囲へと瞬時に拡散。背後で爆発を引き起こした。
脳内の思考単位をナノセカンドに固定。極限まで引き伸ばされた時間の中で、自身が生き残るための最適解を計算する。
三千万パターンのシュミレートの中から最もダメージの少ない回避経路を選択。身を投げ出した。
思考単位を現実世界のそれに戻し、急速に速度を取り戻す視界の中、カオス論的に姿を変えながら膨れ上がる炎を振り向きながら視界に捉えた。 - ◆あかほりさとる
-
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
背後で超爆発。すげえ爆発だった。
思わず冷や汗が流れた。
振り向いた。 - 甲田学人
- どろり、どろり、ぬちゃり……。
ひどく禍々しく、頭痛を催すような臭気を伴ったそれは、音の姿をとった異界の手。
耳から脳を冒すように、ずるり、ずるり、と侵入してくる。
悲鳴を上げようとしたが声が出ない。まるで背後の気配に声を出す事を禁じられたように。
恐怖のせいか、周囲はいつのまにかぬらりとした生物的な闇に覆われていた。目の前の自分の手さえ見えない錯覚に陥りながら、必死に出口を探す。
いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだ。
意識が沸騰しかけたその時、ふっと体の力が抜けた。
「え……」
何時間にも、いや何日にも感じられた恐怖は、実は背後で爆発があってから、ほんの一瞬の出来事だったのだ。
幻覚を追い払うように頭を振りながら、ゆっくりと振り返った。 - ◆京極夏彦
- 「例えば、君が歩いていたら背後で大きな爆発音のようなものが
聴こえたとしようじゃないか。君はどうするかい?」「そりゃあ――振り向いて、確かめるさ」
「其処で先程の話だよ。観測自体が観測対象に影響を及ぼしてしまうんだ。
つまり振り向くまでは、君の背後に焼夷弾が落ちたかもしれないし、富士山が
噴火したかもしれないし、或は何も起こっていないもしれない。つまり君が
観測していない――認識していない部分は、其処に何が在るのか永遠に判らない」
「つまり、僕の視界に入っていないところでは、猫がほっかむりをして
踊っているかもしれないのか」
「うへえ」
踊る猫なんて普通なら笑うところだろうが、私は、私の背後で音もなく踊る猫を想像して、寒気がした。
「そうさ。若しくは、無、ということも有り得る。君の見ている世界は、君の
脳が認識している範囲しかない。そして君の脳も信用ならないということは、
君が今見ている世界も又、脳が作り出した幻にしか過ぎないのかもしれない」
つまり――。
爆発は、起こってはいない、のか。
では私は。
では私は、振り返って何を見たんだ。
後ろで猫が鳴いた気がした。 - ◆ZUN
- 霊夢「さっきの爆発音は、こっちの方だったかしら?」
――2ボス登場
2ボス「背後で爆発があっても、振り向いてはいけない」
霊夢「また妙なのが出てきたわね
安心して、そんな指図は受けないから」
2ボス「余裕だね
でもそんなのも何時まで続くかな?」
霊夢「あんたがさっきからの爆発音の正体ね邪魔をするならお引き取り願うわ」
2ボス「そういうわけにもいかない
悪いけど、ここで爆死してくれないかな?」
霊夢「おあいにくさま
さっきから爆発音がうるさくて気が立ってるのよ」
2ボス「四方からの爆発に、いつまで耐えられるつもりかな?」
霊夢「その前に倒しちゃえばいいんでしょう?」
――撃破後
2ボス「振り向くなって言ったのに~」 - ◆時雨沢恵一
- 「後書きで大きな爆発音がした。キノは驚きながら振り返った。」
- ◆新井素子
-
背後から、爆発音が聞こえたような、気が、した。ので、振り返る。
しかし、何もない。
あれは本当に……爆発だったのか?
ううん、音自体がしなかったってわけじゃない。現に近くを歩いていたおじさんも、不思議そうな顔できょろきょろしている。
もっと……ただの爆発よりうんと厄介な何か。それが、私の背後で、起こったんじゃないのか? - ◆西尾維新
-
後日談というか、今回のオチ。
翌日、いつものように二人の妹、火憐と月火に僕はたたき起こされた。
いや、毎回決まりきった展開に飽きてきた方にここで一つ釈明をさせてもらうと、今回心身ともに疲れきっていた僕はたたき起こされる気はさらさらなかったのだ。驚きのさらさらさである。
だから先日、僕が起きなかったことにヤンデレした月火のことも忘れて二度寝を敢行していたのだが――
シュボッ
「うおおおおおッ!?」
あろうことかあの妹、屋内で爆発物を使いやがった。しかも警告なしで。
枕元で点火音がしたら、大抵の人間は驚いて硬直するか、そちらを無防備に振り返るだろう。
だが対ファイヤーシスターズにおいて百戦錬磨を誇る僕を舐めちゃいけない。僕は反射的に首をそちらに向けつつも、背後の危険から一刻も早く逃げる為に逆向きに寝返りもうつ、というアクロバティックな機動を実現した。僕超起動。
問題はその爆発物がロケット花火で、振り向いた僕の顔面に直撃したことだけである――本当、この妹は将来人を殺しかねない。 - ◆田中ロミオ
- 「ぽんっ!」
音質は可愛らしいけど、音量がまるで限度を知らない音が響きました。(鼓膜がキーンて逝ってます)
「また妖精さんなのですか!?」
わたしが普通の日常では聞かない音を耳にして振り返ると…そこにはまるで阿鼻叫喚を具現化した様な…ミンチ?…所々が人間だと解る部品?…とにかく赤い光景が…
「りあるは【ほうそうきんしようご】ですか?」
わたしは吐き気を堪えながら(少し吐いていたかもしれません)「コレはR-18Gですよ…妖精さん…」
「【ょぅι゙ょ】とおなじくらいにあぶない?」
わたしは思います… - 橋本紡
- 悪いことっていうやつは、往々にして突然やってきたりするもんだ。それは例えば小さな出来事だったり、もしかしたら大きな出来事だったり。
だけど、これは無いと思う。いくらなんでもあり得ない。こういうのは映画館のスクリーンの中だけで十分なんだ。
背後で爆発音が響いた。振り返る勇気なんてもちろん無く、僕は一目散に駆け出した。 - 森見登美彦
- 「背後で爆発音がしたが私は振り返らなかった
正確には驚き過ぎて振り返ることすらできなかった
むしろ振り返ったところで何になると言うのか!
其処には既に塵と化した有象無象が有るばかりではないか!!」 - 京極夏彦
- 「凄まじい音とともに地面が揺れる。
――爆発、ですか?
私が問うと、彼は白湯とさして変わらぬ出涸らしをすすり、
――だから何だと言うのか。
と答えた。――何だ、と言うが、あの爆発が君に何の関わりがあるのかね。
――危険じゃないのか?
言いながら私は、その問いに彼がどう答えるかを予測していた。
予測していながらそれを問う。あまりにも愚かだ。
――危険などと言うが、あんな爆発などなくても、危険などは市井のそこらに転がっている。
――不発弾など何処に埋もれているか知れたものではない。
――車に轢かれる事も、誰かに刺される事もあるかも知れない。
――体の何処かが遣い物にならなくなる事だってある。
――特に君のような不摂生は、危険の塊ではないか。りん、と、何処かで風鈴の音がした。」
- 高千穂遥
- 「きれいに終わったわね~」
「事件も全部解決したし、今度という今度は誰にも文句言わせないよね~」
「………」
「そういえばさ、発進の時、なんか紐みたいなの燃えてなかった?」
「ああ、なんかあったね。ロープじゃない?」
「あたし、聞いたことあるんだけど…。あの星って地核が爆薬でできてるじゃない」
「うん。前の大戦が終わって不要になったのを全部あそこに集めたんだよね~」「そんな星あぶないから誰も住まないだろうと思っていたら、ならず者たちが集まってきて、そういう人目当てに商売する人もやってきていつの間にかそこそこ大きな星になっちゃったんだって。」
「ふーん。それで誰も管理してなかったんだ。連邦の人、私たち以外には1人しかいなかったもんね。あれだけ人住んでるのに。」
「でね、連邦も考えたらしいのよ。住民が住民だからよからぬことを考えかねないじゃん」
「そっか。連邦もバカじゃないからね。だから私たちみたいなスターを送り込んだんだ!」
「そうじゃなくてさ、あの星でおとなしくしているぶんにはいいけれど、ひとたび事が起こったら星ごと爆発させられるように地核の最深部につながっている導火線作ったらしいのよ。」
「ふーん…」
「…………」
「ま、まさか、その導火線に火を付けちゃったなんて都合のいい展開あるわけないよね」
「そ、そうだよね。そんな偶然あるわけないわよ…」「ねー」
「ねー」
次の瞬間、惑星コリプトは683万3582人の住民とともに宇宙から消えた。 - 浅井ラボ
- 閃光が夜を切り裂いた。
緋と橙と臙脂色の炎が噴きあがり、轟音と衝撃派が街角を吹きぬけた。唐突に爆発
したそれはなおも炎上を続け、焦げ臭い熱風が頬を叩く。火の粉を散らして舞踊る火柱のなか、爆発に巻き込まれた車の骨格や人間の影が揺らめいていた。
「…誰か生きていると思うか?」
「あの業火の中で生身の人間が生きていられるなら、辞書から焼死という単語が消えるな」相棒が呟き、俺は退屈な感想を返すしかなかった。二人そろって炎の照り返しで顔を血色に染めていた。
- 時雨沢恵一
-
「エクスプロージョン。燃焼などで気体が急激に熱膨張を起こす現象で、僕のエンジン内部でも起きてる奴だよ。托鉢ってやつさ」
「……爆発?」
「そうそれ」 - 奈須きのこ
- ――鈍、という炸裂音が、私の頭を掴み、後ろへと捻じ枉げる。
- 京極夏彦
- 「爆發音がしたので、中禅寺は逃げた方が良いと云った。」
- 竜騎士07
- ドカァァン!!!後ろで大きな爆発音がした…!
瞬間的に頭の中に冷たい液体が満ち…俺のまわりの風景は動作をやめ凍りつく………………
ッッ!!!!
俺は自分の置かれた状況を整理した…。
一人…だだっ広い道…後方で爆発………ッ!!
爆発物の正体は分からないが…音は遠くから聞こえていた…。
炸裂した破片の危険はないだろう。
脳内に満ちた液体が取り除かれ、時間が動き出す…………ッッ!即座に俺は後ろを振り向く…ッ!
- ろくごまるに
- 「俺の左耳が爆発音を聞いたと同時に俺は可能な限り素早く体を回し回し回るその合間にに黒煙を視認する大爆発じゃないか俺は振り返った」
- ラノベ
- 「まるで手榴弾が半ダースまとめて爆発したような轟音が背後から聞こえた。俺はここが中東の紛争地域でもチェチェンの地雷原でもない、平凡で退屈な県立高校の二階にある、教室棟と特別棟をむすぶ渡り廊下であることを確認すると、どうして俺みたいな善良な一般生徒がこんな目に遭わなければいけないんだと信じてもいない神様に悪態をついた。いっそこのまま振り返らずに立ち去ってしまおうかと思ったが、そんなことをすると後でどんな目に遭うかわからないため、自らの不運を呪いながらも視線を背後に向けないわけにはいかなかった。」
彼が道を歩いていると突然後ろから、どごおおおんと何かが爆発する音がした
驚いて振り返ると、そこには筋肉質の男二人が艶めかしく抱き合っているのが見えた。
しばらくした後、彼はこう言った。
「ナルホド、『爆発はゲイ術』っちゅーことかい、こりゃ一本とられたわ、ガハハハハ」
以上です。お疲れ様でした。
コメントはありません。