ルーク&レイリア2 アルテナの少女 葉山透
アルテナの少女―ルーク&レイリア〈2〉 作:葉山透 イラスト:睦月れい(富士見ミステリー文庫)
ISBN : 4-8291-6185-X 発行年月 : 2002.11
ハンターに戻ったルークだが、舞い込んでくる依頼は現役時代の影響で犯罪ギリギリの仕事ばかり。そんなとき、ハンターギルドに駆け込んできた金髪の少年が言うには「儀式の生け贄にされそうな妹を助けてほしい」と。シスコン(? ただの妹好き?)ルークとしては断るわけにも行かず、契約もそこそこに現場へ。
前巻から打って変わってバリバリの遺跡調査。よいねー古代の遺跡、滅んだ文明、失われた技術。ハンターギルドに登録してないはぐれはレイダーらしいよ。ふむふむ。ミステリ仕立て度は下がってますが構成はより凝っててわかりやすくなったのではないでしょうか。それとアクションも倍増。
シスコンやツッコミは健在で、レイリアもお師匠さんの名前を出されると豹変することが判明。やっぱ兄弟弟子なのですわねー。にしてもレイリアは何がしたいんでしょうか。ホントにとりあえずついてきただけなの? 脇役もわりと濃いっすよ。金髪妹のニナに始まってハンタージャッジに白戦姫、お師匠さんの思い出話も。
私としては猛獣クルーガ再登場&詳しい説明が嬉しかった。そうかぁ、子供に優しい猛獣かぁ。肉球設定画見たいよー。
にしても剣は表紙イラストにもなってるし1エピソードあってルークの持ち物になるのね! と思ってたらあっさり通り過ぎた。むう。いやそのエピソードもせつなくて好きですがね。
でちょっと気になったのは中世風ファンタジー世界で無宗教な主人公、つーのはやっぱ無理があるのではないのかなぁ。1巻の体験をしたとしても、魔法も科学技術もない世界で宗教の代わりをしてルークを支えてるものは何? お師匠さんの教え? それだけでは心もとないんではないのかなぁ。まぁそれだけでこの世界は胡散臭いとか言うつもりもないけど、心に引っ掛かったことは書いておく。
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