タグ ‘ 住本優

最後の夏に見上げた空は3 住本優

最後の夏に見上げた空は (3) 作:住本優 イラスト:おおきぼん太 (電撃文庫)

最後の夏に見上げた空は〈3〉 (電撃文庫)

来ました、一巻から決まりきっていたラスト。ちょっと変化球だったけど、そんぐらいしてもらわないとね、泣けないじゃない。希望持ち出しといて落とされるとやっぱ来るよね。うん。そのまま静かに収まったエンディング、ってのもちょっと見たかった気はするが。

ずっと気になっていた過去話は、変わらないね。わざわざそんなにページ割かなくてもいいんじゃないの? と思うくらいそのまんまの小谷と名門。そんな前から名門のお守りしてたんだね、の桂木もいるし。あんたら不器用すぎるよー! 何回おんなじことやってんだよ、と叫びたくなるような。にしてもあんなことずっとしておきながら自分の気持ちに気付いてなかったんだ、名門。その鈍感さも変わらない。

名門が小谷を愛しいと思う気持ち、小谷が名門を好きだと思う気持ちはよく伝わってくるのだけれども、そこに至るまでの描写はあまり精密でない気がしました。

そしてラストもひねりはあまりない、純愛ですなぁ。二人はどんなことがあっても二人を選択したということで。いやいいですよ、綺麗なラストでした。名門が一緒に死んでしまったらどうしてくれようと思っていたけど、ちゃんと小谷が生きた証を胸に生きてくれるようで。残されたものは悲しいけれど、それ以上の何かをもらったはずだから。

んでもってそのほかの遺伝子強化兵のラストももっと読みたかったんですけど。わがままですかねぇ。あああー。

Facebook にシェア
Pocket
[`friendfeed` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

最後の夏に見上げた空は2 住本優

最後の夏に見上げた空は (2) 作:住本優 イラスト:おおきぼん太 (電撃文庫)

最後の夏に見上げた空は〈2〉 (電撃文庫)

秋だ秋。うつろって冬。季節がちょうど今、っていうのは発売日近辺に読んだ人よりお得かもしれない。そして恋です恋。恋する女の子です。もうLOVEですよ。男のほうが鈍感なのもお約束。電撃だけど男の子に貸しづらい感じ。

イジメもあったりするんだね。(そりゃあ社会だからね) そしてわかりやすいボーイミーツガールだね。離れて初めて気付く恋。余命半年でもめいっぱい生きてほしいから、友情も深めてほしいし恋もケンカも思いっきりしてほしい。切なくてよいですね。
華乃……名門が自宅に行くまで正体に気付かなかったですよ。そうくるか。啓ちゃんのイラストも拝めて満足満足。啓介の傷も、綺麗といってはヘンだけど優しいもんだったな。乱暴なんだよ政府。
で、危険思想を持った彼はなぜ検閲すり抜けてその手紙を出すことができたのかねぇ? どうにもなってないから3巻のネタになるのかしら。

最後はなんだか唐突だな、と。ジャーナリストどうなってん。目的はなんだ。いや、残りのページ数から詳細は望めないだろうなぁとは思っていたけども。

そしてまだ小谷の過去は寸止めか。ちょっとずつ明かされてはきてるんですけどね。今回は家族登場。順子を拒絶する父と溺愛する(?)姉。
次巻ははいよいよ夏。最後。その前に名門と小谷は引き裂かれてしまうのか?! 感情移入も深まってきたころにつらいなぁ。楽しみにしておきます。

Facebook にシェア
Pocket
[`friendfeed` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

最後の夏に見上げた空は 住本優

最後の夏に見上げた空は 作:住本優 イラスト:おおきぼん太(電撃文庫)

最後の夏に見上げた空は

17歳で死ぬ運命にある、平和な時代に残った戦争時代の遺物、遺伝子強化兵。
その上記憶を失って目覚めた少女、小谷。その遺伝子強化兵が集められた町で、高校教師の名門と二人で暮らしながら高校生活を送る。その高校もちょっとわけありで。
手堅くまとまった物語ですねぇ。雰囲気大好きさ。
最後の時は、まだ先だけど。

狙い済ました設定ではあるけども、しっくり来てる。そこに流れる暖かい日常も。
自信がないのかあやまりまくる小谷のキャラクターも。ぶっきらぼうな名門もありがちで。いやそこはベタだからベタであればあるほど型ハマリではあるけどなんか好き。LOVEだねー。漫才な人たちもいるし。そういえばなんで敬介のイラストがないんですか!(そこかよ)

時計のエピソードがいいね。どっちも。「時間」の流れ方がよいね。
こんな設定はあるけど、普通の高校生と生活は同じなんだ。何の特別なこともない。ちょっとしたテロリスト、菜摘が言うように。

そうなんだよな、そんなに冷静でいられるもんかな。いやあ、もがいても仕方ないだろうから悟って暮らすしかないだろうけども。
そして2・3、伏せられた謎が気になるよね。てっきりそこは消化してくれると思っていたのに。こういうのは一気にやってくれないと細かいこと忘れるよ? (だめじゃん)

この始まりとなった、hpSPECIAL掲載の短編大賞最終選考作もとっても読みたくなりました。主人公もストーリーも舞台も違うらしいよ?

Facebook にシェア
Pocket
[`friendfeed` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

about

ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

アーカイブ

profile


- Rental Orbit Space -