しずるさんと底無し密室たちThe Bottomless Closed-Rooms In The Limited World上遠野浩平
しずるさんと底無し密室たち The Bottomless Closed-Rooms In The Limited World 作:上遠野浩平 イラスト:椋本夏夜(富士見ミステリー文庫)
ISBN : 4-8291-6284-8 発行年月 : 2004.12
もうホント、男性には買いにくい表紙になったもんだ。ゴスロリですよ。わたしでもカラーページは引いたよ(笑)
中身はいつもの安楽椅子探偵物。
密室? なんか不安がよぎるタイトルだったんですけどやっぱりというか。「密室」の定義ってなんなんですかー!? 話のわからない読者ですみません。「しずるさんと七倍の呪い」だけが一般的な密室な感じで。そのほかも新鮮でおもしろかったしトリック、というか真相にはびっくりも感心もしました。あっさり楽しめましたよー。
『……その第一発見者が事態に気づいた最初の兆候は、ジジジ……という奇妙な音だった』には「そうそう、そう書かなきゃー前巻の第一文も」と思ってしまいましたよ。
「影法師」は無理があるんじゃないかなぁ。ビジュアル系の化粧ってパターン決まってるからそういう人たちが集まっていたのなら個人特定できるほど目立つとは思えないんだよね。(デーモン小暮閣下は別)「灰かぶり騎士団」だからもしかして氣志團か?! それならわかるかもしれない(笑) 「灰かぶり騎士団」がそもそも売れなそうなバンド名だしさー。そしてこれだけ書き下ろしなんだけど、そこにでてきた「カニさん」がブギーあたりにひょっこり出てきそうで怖いです。
雨の日のパレードはものすごい大変です。文化祭レベルでも。
雰囲気は一番らしいと思うんですがね。非日常にしずるさんが紛れ込んでるっていう。
チクタは今回もかわいかったです。話の合間に、おなかの時計を直してくれる職人さんを探して旅をしているハリネズミです。しずるさんが絵本に仕立てようとしているみたいです。下働きさせられてるところとかもうプリキュー。
よーちゃんの名字はほんとにすごいみたいですね。出せば警察があっさり動くとは。
余談ですがしおりのROOM NO.1301のイラストは、乳の位置がありえないと思います。どんな胸やねん。アレが噂の姉?
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